「神との対話」を読んで。”愛と不安”、”相対性”を考える。
こんにちは。
4年ほど前にふと本屋さんで出会い、
直感で購入。
初めは内容がよくわからず、
「?」という印象でしたが、
時々心に触れて、「そうそう!」と感じるフレーズがあり、
付箋をしていたら、付箋だらけになり・・・笑。
今でも何度も読み返している本。
ニール・ドナルド・ウォルシュ著
「神との対話」
その中から印象に残ったフレーズを紹介し、
わたしなりに深めてみました。
まず、この本の冒頭、
著者であるニールさんは、「謝辞」として
ニールさんがこれまでに出会った人たちに向けて
感謝の言葉を綴っています。
少しご紹介したいと思います。
1. 神との対話、「謝辞」より
著者である、ニールさんが「神」と言っている対象は、
外側の”人”ではないようです。
すべての宗教観も受け入れつつ、
「神」という言葉をあえて使っていますが、
けっして、私たちが知っている”神”のことではないということのよう。
そしてもうひとつのワード、「源」。
これは、ニールさんのいう「神」とイコールの意味を持つ言葉だと解釈してみる。
この本の中には、「ほんとうの自分」という言葉が何度も繰り返される。
「自分とは何者か」という言葉も出てくる。
その「ほんとうの自分」や「自分とは何者か」の答えとなる存在が、
”源”と呼んでいるものだと感じた。
自分の人生で出会ったすべての人、もの、できごと、
そして自分の内側で感じた感情ですら、感謝の気持ちがわいてくる。
この「謝辞」を読んだだけで、
これからのお話の内容がとてもワクワクするものだと
直感的に感じた。
そして、本書の文章を読んで気づいた方もいらっしゃると思いますが、
書体が2種類あるのです。
明朝体で書かれている部分は「わたし」の言葉、
ゴシック体で書かれている部分はいわゆる「神」の言葉、
さらに書体が変わっているところは、著者さんご自身が
「強く響いてきた言葉や文章」ということだそう。
それでは、本文に入っていきます。
2. 二極性。どちらか片方だけでは存在できない
この世は、『二極性』の世界。
「プラス」と「マイナス」
「ポジティブ」と「ネガティブ」
「いい」と「わるい」など
すべて二つの極のバランスでできている。
どちらかだけでは存在しない、ということ。
コインの表と裏のような感じ。
両方の側がないとコインにならない。
別ブログで相対性について書いています。
お時間ありましたらお立ち寄りいただけるとうれしいです。
3. 人の気持ちは移ろいやすい
「好きだ」とか「愛してる」という言葉には、
安心感を与える要素もあれば、
その一方で、不安感を与える要素も含まれる。
人の心は常に揺れ動く性質を持っているので、
安心感のあとには必ず、
「不安感」というものがつきまとってくる。
そして「不安感」は、
「愛されたい」の裏返しでもあるので、
この両方向の感情が行ったり来たりする。
「不安感」には、”失う不安”というのも含まれる。
相手そのものを失うという物理的な不安よりも、
「愛されていること」がなくなってしまうのではないかという
”心理的に失う不安”の方が大きい。
この世界は、常に移り変わる性質を持っている。
つまり、”はかない”のです。
私たちはずーっと同じ状態ではいられないことを、
心の奥深くでは知っているのではないかと思います。
4. 愛が何かを知るには、対照となるものが必要
もうひとつ、「相対性」をわかりやすく説明している部分をご紹介します。
「わたし」という人を知るために、
目の前にいる人との関係、起こるできごとがある。
まさに、「人生の教科書」。
これはもともとわたしたちが
生まれる前から「知っていた」こと。
生まれてしばらくは、
「知っている」のですが・・・、
それが、7〜8歳ぐらいになると
忘れてしまう・・・。
いろんな経験を積み、
いろんなことを考え、
そして、そこから「自分」とは何ものか・・・を知り、
元へ戻っていく・・・。
たとえば、あなたの周りに「嫌いな人」がいる。
その「嫌いな人」への思い、
なぜその人を嫌いになったの?
どんな部分が嫌いなの?
こんなふうに自分に質問を投げかけてみる。
嘘をつく
時間にルーズ
いつも言っていることが違う
愚痴が多い
など、もっと具体的な何かがあるかもしれない。
嫌いなその人のその部分は、
わたし自身が普段”やってはいけないこと”と思ったり、
”ダメだと思っていること”だったりする。
自分にやってはいけないとブレーキをかけているその部分を
嫌いな人は見せてくれているのかもしれません。
私ももしかしたら今まではそうだったのかもしれないけど、
他人の行動をみてやめた、と答えが出るかもしれない。
他人のいいところ、イヤなところは、
自分の価値観を知るきっかけになる。
自分にはそんなイヤな部分ない!と否定したくなることもある。
それでも「もしかしたら、自分もやっちゃってるかもなー」とか、
「嫌われるからやらないように頑張っていることかもしれない」、と思うと、
ちょっと気持ちが楽になるような気がする。
5. 最後に
「神との対話」は3巻にわたって書かれていますが、
ほぼ1巻の初めの方に、大事なことが書かれています。
まだまだ人間関係(親子、パートナーシップ)、仕事、お金、
夢の実現、病気などなど人生のあらゆることがらについて、
対話形式で書かれています。
わたしは何度も読み返しています。
その時その時で感じることが違うので、
同じフレーズを読んでも、
受け取り方が変わっていることも多々あり、
毎回新鮮な気持ちで読んでいます。
もう少しご紹介したい部分があるので、
また別の記事で書いてみたいと思います。
今日も”愛”あふれる一日をお過ごしくださいませ。
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