BOOK SHOP 無用之用

6月より神田神保町でオープンしました、古書と新刊のお店です。直ぐ役には立たないが、頭の…

BOOK SHOP 無用之用

6月より神田神保町でオープンしました、古書と新刊のお店です。直ぐ役には立たないが、頭の奥底に留まり、読み手の未来を切り拓く新しい着想を生み出す無用の知恵が詰まった「無用之本」を集めた本屋です。勿論書店員の選書本もありますが、皆さんと一緒に書棚を作っていきたいと思っております。

最近の記事

神保町に響く、手押し台車の音

私事ですが、この春に神保町へ引越してきました。 本当はもう少し後の予定だったのですが、だんだんと帰りが終電間際と遅くなる日が増えてきた事と、ご近所にお住まいの常連さんとお話しする内に我慢出来なくなり予定より早めに引越しを決めました。 引越しにあたり、ご近所にお住まいのお客さんにお勧めの不動産屋さんを訊ねてみると、全員が同じ不動産屋さんでした。 皆さんのお勧めなら間違いないだろうと美帆ちゃんと一緒に靖国通り沿いの不動産屋さんへ。 不動産屋さんの担当の方は極めてマイルドで

    • 香り付き婚姻届

      私事ですが12月31日に入籍しました。 大晦日に婚姻届を出す理由は特になく、大晦日には余程の事がない限り予定は入らないだろうという見当で決めました。 届出に行く日の朝、普段よりゆっくり起床して、フレンチトーストを食べました。最近は出来ていないのですが、少し前までは休みの日の朝はフレンチトーストを食べ、頭の中を甘味いっぱいにして昼寝するのが楽しみでした。 久々にゆっくり食べて、それはそれは気持ちが良くて寝そうになりましたが区役所に行く日なので早めに腕時計を着け、コートを着

      • 多摩の三鷹

        少し前、半日おやすみを作る事が出来たので中央線に乗って大好きな三鷹に行ってきました。 まずは小田急で下北沢へ、井の頭線に乗って吉祥寺へ向かいます。 井の頭線の急行は思いっきり揺れます。その揺れっぷりは「ああ急行なんだな」と実感出来る程で、五感で体感出来る数少ない急行だと思います。 久我山を過ぎたあたりからは「すいません!もう着きますんで!」と言わんばかりの激しい揺れ方をします。井の頭公園が見えて「木が色付いてきたなあ」と心の中でつぶやききる間も無くワーっと公園を突っ切っ

        • おやすみなさい

          9月の第二週から毎週月曜日を定休日にしました。 1回目の定休日の前夜、翌朝は11時くらいまで寝てまず洗濯を。出掛けたとしても、動きすぎて疲れないように自宅がある祖師ヶ谷大蔵駅から3〜4駅以内、下北沢や代々木上原、表参道で井の頭線や東京メトロに乗り換えないようにしようと計画。 明日は「乗り換えない」と心に決めて帰宅。 翌朝、定刻11時に起床しお風呂でいつもより念入りに頭を剃り上げ、洗濯を済ませます。 顔の上に新聞を乗せてうとうとして「しまった、うっかり寝てしまった」とか

        神保町に響く、手押し台車の音

          とうとう東京新聞

          去る7月に東京新聞さんがお店を取材して下さり夕刊の一面に掲載して下さいました。 「東京新聞」は個人的に好きな新聞社でよく拝見する新聞で、日曜の誌面がとっても日曜なので大好きです。最近はイメージキャラクターが吉田戦車先生の「伝染るんです」のかわうそくんになりました。 毎日通勤で乗る千代田線と半蔵門線のホームにも「かわうそくん」の広告があります。 通勤ルートではない、たまに乗る都営三田線のホームにもあります。 そんな東京新聞さんから取材のご依頼を頂いたのは7月、元々好きで

          とうとう東京新聞

          東京都杉並区八丁交差点

          お陰様でオープンして約1ヶ月半が経ちまして、本と植物が増えてきました。仕事用のクリップとかペンも増えました。 祝日前の水曜日、お昼時にいらした近所にお勤めのお客さんが13時の就業時刻に合わせてサササッとお帰りになった昼過ぎ。 お店のオープンにあたり、本屋が全くの未経験で、まず何の質問をすれば良いのかも分からない僕に沢山のアドバイスをして下さった荻窪の本屋titleの辻山さんご夫婦がポンっといらっしゃいました。 あまりにもびっくりして頭が真っ白になり目の焦点が合わなくなり

          東京都杉並区八丁交差点

          暑気払い

          オープン時に本と共にお店に入れたドウダンツツジがあるんですが季節的にもうすぐ生花店から無くなるので以前お世話になっていた世田谷のお店から仕入れてきました。 オープンの時に入れたドウダンツツジ2本は高さが2メートル以上あったので電車に持ち込み大丈夫なのか小田急のHPを調べて見たところ2メートル以上はヤメてねと書いてあったので車で神保町へ運びましたが、今回のは1メートルなので電車でイケます。 持ちやすいように半分位を紙で巻いてもらい祖師ヶ谷大蔵駅に向かい、千代田線直通の準急に

          オープンの日

          オープンして6日が経過しました。 オープン初日はissue+designのみんなで乾杯からスタートする事に。 時間に合わせてみんなが集まってくる中、一人の男性の方がスッとお店に入って来られました。なんと告知を見て雨の中、横浜からいらっしゃったお客さんでした。もう嬉し過ぎて「今夜は泊まっていって下さい」という気持ちになりました。 そしてオープン前からずっと応援してくださっていた方々から沢山のお祝いとお花を頂きました、本当に感謝です。しかもどれも好きなお花ばっかりです、不思

          オープンの日

          6/19、明日オープンします

          新型伝染病や色々で遅れてしまいましたが、皆様のお陰様で6/19にオープン出来ることになりました。 直前になればなるほど「アレを忘れていた!」などなど色々と出て来ます。僕がまだ10代だった90年代は液晶がついた機械を見つけては「カッコいい」と触りまくっていたのですが、今はipadを使ったレジにテンパっています。でもすぐ慣れると思います。 そして準備をすればするほど「もっとこの棚をこうしたい」や「お客さんが窓辺にも座れるようにしたい」と色々とイメージが湧いて来ます。これからお

          6/19、明日オープンします

          もうちょっとでオープンします

          皆さんの強力なお手伝いのお陰で本棚も完成しまして、いよいよ本を入れていきます。 予めキーワード別に分けておいた本を綺麗に磨いた林檎箱に入れていくと何となくお店に血が通った感じがしてイヨイヨ感が込み上げて来ました。棚に本を入れていく内に、この本はこっちにあった方が良いんじゃないか、いやあっちだなと、考えつつ更に精査していく事に。 結果、当初のキーワード数より増えて良かったです。そしてもっと増やしたいです。 本が入ったので次は本をレジに入力していきます。 レジへの入力作業

          もうちょっとでオープンします

          ヤスって葛飾

          カウンターも仕上がり、本棚となる木箱も入りました。 木箱の表面がなかなか素朴で、かなりやんちゃな肌触りなので削る事になりまして、issue+designの皆さんにお手伝い頂きました。 紙ヤスリで大まかな削り出しをし、電動サンダーで仕上げていくといく流れで進めていきます。5箱位削ったら粉塵が盛大に巻き上がり想像以上に店の中が霞んでしまい、お手伝い頂いた皆さん頭の上にもうっすら積もってしまいました。もし一人で作業していたら150個という数の果てしなさに泣いていたところです。

          ハイエース

          凄まじい速さでキリッと仕上がったタウンターの仕上げを始めます。 まずはカウンターの下部を白く塗って参ります。使って靴とかが当たって汚れてしまうかなと思いましたが、日差しが入る時間帯を想像したら我慢できずに白に。汚れたら拭けば良いのです。 カウンター塗りと並行して本棚となる林檎箱を弟の店へ仕入れに行きます。数回に分けて運びきって150個がお店に入りました。 ちなみに日産とマツダのバンでも運びましたがハイエースが一番入りました。デッドスペースも少なくスイスイ入るハイエース。

          西日暮里3兄弟の兄

          カウンター工事の初日は朝8時半からということになり、少し早めに自宅を出て神保町のお店へ向かいます。 工事開始予定の30分前に到着すると、お店の前に竹ホウキが荷台に刺さった頼もしいオーラが溢れ出ている足立ナンバーのトラックが止まっています。声を掛けてみると「あぁ、片山さん?どうも!」とやっぱりの職人さん。 早く着いて、神保町をくるっと散歩してきたようです。西日暮里3兄弟の兄の朝は早いのです。 お店へ入り早速作業開始です。 職人さんから聞こえるトントンカンカンと軽快な作業

          西日暮里3兄弟の兄

          床剥がしと塗りを経て、カウンター制作へ

          壁を塗り終え、並行していた床の絨毯と塩ビのタイルを剥がし進めつつ床を塗っていきます。 床の絨毯は比較的簡単にぺろっと剥がれましたが、下の塩ビのタイルが凄くカチカチで、タイルと床の隙間を刃が付いたヘラを金槌でコンコン叩きながら剥がしていきます。 作業が進むにつれ、力まかせ気味にやっていたのが刃の角度を変えてみたりと工夫をするようになり、その内に軽い力でリズムよく叩いた方が簡単に剥れる事に気付きます。 気付いた要領で作業を進めるにつれ「力も大事だけどリズムはもっと大事だな」

          床剥がしと塗りを経て、カウンター制作へ

          壁を塗っていきます

          皆様のご協力頂き、しっかり密着していた壁紙が無事剥がれましたのでお次はペンキを塗っていきます。 壁の色に選んだのは白いペンキです。塗り上がった室内に入口の窓からの光が爽やかに広がる事を期待しての事です。 豊洲で用意したペンキは20kg入りを5缶、100kgと刷毛など。その中で今回活躍を期待しているのは、この「高い所が塗れるローラー」。 豊洲で目に入った時は「色形がなんとなく軟派な道具だな。もっとこうスパルタンなツール感が欲しい」というもので決して良い第一印象ではなく、正

          壁を塗っていきます

          内装の手入れを始める

          物件決定後、元々貼ってあった壁紙や古い床材を剥がしたりと内装の手入れを始まりました。 壁紙を剥がすにあたり「これは多分簡単に剥れるんじゃなかな」と思いまして、後楽園のホームセンターでヘラを買い求めます。壁紙を剥がした後に直ぐにペンキを塗ろうという事でペンキの種類が多いであろうという事で豊洲の大きめのホームセンターに向かいました。 江東区のホームセンターから神保町へ戻り、オフィスの皆さんにお手伝いを頂きワイワイと壁を剥がしていきます。 が、壁紙はペラっと取れるのですが本職

          内装の手入れを始める