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暑気払い


オープン時に本と共にお店に入れたドウダンツツジがあるんですが季節的にもうすぐ生花店から無くなるので以前お世話になっていた世田谷のお店から仕入れてきました。

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オープンの時に入れたドウダンツツジ2本は高さが2メートル以上あったので電車に持ち込み大丈夫なのか小田急のHPを調べて見たところ2メートル以上はヤメてねと書いてあったので車で神保町へ運びましたが、今回のは1メートルなので電車でイケます。



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持ちやすいように半分位を紙で巻いてもらい祖師ヶ谷大蔵駅に向かい、千代田線直通の準急に乗りました。

半分だけ巻いてもらったのですが上の方の枝は思ったより殆ど出ており電車の天井に当たっております。平日だったら絶対無理だったなと思いながらドア付近で大人しく立っていると子供さんが微笑みかけてくれました、会釈をしていたら違う席の二十歳くらいのお姉さんも嬉しそうに見ています。



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経堂、下北沢と小田急線内で順調に微笑みかけられながら進み、表参道駅に着いて半蔵門線に乗り換えます。

頭の上まで上げたドウダンツツジをワサワサしながら千代田線のホームから半蔵門線のホームまで歩いていると更に微笑みかけられます。普段気取った感じの年頃の若者まで微笑んできます。



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何となく幸せを感じながら半蔵門線に乗ります。

乗った電車は東急から乗り入れて来た扇風機が付いた古い車両です。扇風機に気をつけないとと思った矢先に枝の先が扇風機に接触してバタバタしましたが、落としても壊れなさそうなパナソニックのノートPCを持ったおじさんに更に微笑みかけられて「えへ」と会釈を交わし、女性の方から「幾ら位すの?」と聞かれ「1,000円でした!」と答えました。



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祖師ヶ谷大蔵駅を出発したドウダンツツジは小田急線、千代田線、半蔵門線で優しい微笑みと眼差しを受けながらすくすくと神保町駅に到着しました。



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木を持って電車に乗るだけでみんなこんなに笑顔になるんだったら、たまに持って乗ろうと思いながら駅を後にしました。


BOOK SHOP 無用之用

店主 片山 淳之介



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