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多摩の三鷹


少し前、半日おやすみを作る事が出来たので中央線に乗って大好きな三鷹に行ってきました。

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まずは小田急で下北沢へ、井の頭線に乗って吉祥寺へ向かいます。


井の頭線の急行は思いっきり揺れます。その揺れっぷりは「ああ急行なんだな」と実感出来る程で、五感で体感出来る数少ない急行だと思います。

久我山を過ぎたあたりからは「すいません!もう着きますんで!」と言わんばかりの激しい揺れ方をします。井の頭公園が見えて「木が色付いてきたなあ」と心の中でつぶやききる間も無くワーっと公園を突っ切って、子供が砂場に木の枝を突き刺すような勢いで終点吉祥寺駅のホームに到着です。


座っていただけなのに自分も凄く頑張った気がする井の頭線を降りて、中央線のホームに向かいます。

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賑やかしい部室のような井の頭線急行に比べると中央線のホームは控えめな雰囲気で、怖い先生が居ない時間帯の職員室のような穏やかな雰囲気です。失礼しますと中央線に乗り込み、三鷹駅へ向かいます。


三鷹駅を出ると楽しみなのは、駅の改札を出たところで上からタクシーが見るえ事です。神保町界隈ではあまり見かけなくなってきたセドリックの東京無線も三鷹にはまだまだ沢山居ます。

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そして三鷹なので殆どの車が多摩ナンバーです。僕は「多摩」という漢字の並びが大好きで、カッコ良く「多摩」と書けるようになりたくてポストイットに沢山書いて何冊も使い切った事があります。

練習の日々を思い出しながら遠い目で多摩ナンバーの東京無線を見ているうちに、手がだんだん冷たくなってきたので駅から徒歩3分の大島酒場へ。


三鷹の大島酒場は創業89年、人懐っこい雰囲気の中にキリッとした感じもある大好きな立ち飲み屋さんです。集うお客さんは穏やかで、頭上のテレビで流れる大相撲を見ながら皆さんニコニコと静かにお酒を楽しんでいます。

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三鷹に住んで居たときは、ここで手帳を纏めたり考え事をしながらよく過ごしました、カウンターの木目を見ただけで色んな事を思い出します。

ゆっくりしていると、久しぶりの常連さんとばったり会いました。「あそこの道路が広がった」とか「井の頭公園で腹話術の練習をしている人が居るよ」など揺り籠で童話を読み聞かせるように三鷹の最新情報を聞かせてくれました。


サッポロと春鹿を1杯ずつ楽しんで、大島酒場を出て吉祥寺の商店街を少し歩いていると、旅行会社の軒先にチラシが沢山出ているのを発見。

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この御時世、なかなか遠くへは行けないですが「中央線で行く〜秋深まる三鷹・武蔵野 ビジネスホテル2泊3日〜」というツアーがもしあれば絶対行きたいなと考えながら帰路につきました。


皆さんも三鷹に行って適当に歩いてみてください、何かが丁度良い街です。



BOOK SHOP 無用之用

店主 片山 淳之介


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