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本の感想

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2024年1月の記事一覧

感想 寂聴源氏物語  瀬戸内寂聴 色男に惚れてはいけない、それは不幸に続く道なの…

大河ドラマ 光る君へ で注目の紫式部ですが、彼女の書いた源氏物語は「世界最古の長編小説」…

武藤吐夢
3か月前
35

感想 焔と雪京都探偵物語  伊吹 亜門 短編ミステリーなのですが、四話で新しい解釈…

という露木のセリフが本書を象徴している。 真実が暴かれるたび、読み手はがっかりします。 読…

武藤吐夢
3か月前
19

感想 ポアロ登場  アガサ・クリスティー アガサクリスティは短編よりも長編がいい…

ポアロと相棒のヘイスティングズのコンビが良い。 アガサさんには珍しい短編集です。 ただ、ア…

武藤吐夢
3か月前
25

感想 営繕かるかや怪異譚その弐 小野 不由美家 にまつわるホラー短編集。リフォーム…

小野さんのホラー小説は安定の面白さがある。 家にまつわる短編ホラー小説です。 最初の芙蓉…

武藤吐夢
3か月前
20

感想 営繕かるかや怪異譚 小野不由美 家にまつわるホラー小説、やたらと湿度が高く…

家にまつわる怪異物語です。 家は生活の基準になる場所ということもありきついです。 最初の…

武藤吐夢
3か月前
24

感想 光圀伝  冲方 丁 少し長く疲れた。水戸黄門の話しですが、旅には出ません。

水戸黄門こと、徳川光圀の一生を描いたものです。 旅には出ていません。 印籠も出しません。 …

武藤吐夢
3か月前
24

感想 ジェリーフィッシュは凍らない 市川 憂人 不思議な世界観。飛行船ジェリーフィッシュの開発者6人が殺害される。緻密な構成と伏線回収、探偵役の二人もコミカルで楽しい。なのに、今ひとつ没頭できなかった。

この意味深な言葉が好きです。 死んだ彼女が、もしかしたら生きていたのかとも思ったが それはそういう意味ではなかった。 でも、最後の最後に繋がっていきます。 そういう伏線の回収の仕方が実に良い。 小型飛行船ジェリーフィッシュの開発メンバー6人が死んでいた。 捜査官二人が、その死の真相を解き明かします。 この小型船を、僕は気球のようなイメージでとらえましたが、どうなのでしょう。 犯人は誰なのか。 そこにいるはずの人はすべて死んでいます。 この絶対的な謎を解き明かす二人のコ

感想 暗殺者グレイマン マーク グリーニー 映画化もされている人気シリーズなのだが…

映画化されるのはわかる。 これは動画が欲しい。 文書だけだと正直、かなり厳しいものがある。…

武藤吐夢
4か月前
17

感想 この胸に深々と突き刺さる矢を抜け上下  白石 一文 最低男の語る政治の理想や…

主人公は、雑誌の編集長だ。彼は癌患者でもある。 生きているという感覚が鈍感になっていて、…

武藤吐夢
4か月前
27

感想 白銀の逃亡者  知念実希人 パンデミックな世界、感染者はヴァリアント化する…

映画化するとヒットすると思う。 少しSFが入ったエンタメ小説です。 知念さんらしさがいっぱい…

武藤吐夢
4か月前
20

感想 アリアドネの声  井上真偽 この作品はミステリー作品として読むべきです。そ…

見えない、聞こえない、話せない。まるでヘレンケラーのような三重苦の女性が地下で地震に遭遇…

武藤吐夢
4か月前
23

感想 プロジェクト・ヘイル・メアリー 上下  アンディ・ウィアー 目が覚めたら宇宙…

  目が覚めたら宇宙に独りぼっち、自分が誰だか思い出せない。一緒に宇宙船に乗っていたクル…

武藤吐夢
4か月前
25

感想 屋上のテロリスト 知念 実希人 知念さんの初期の作品、発想はいいが展開が雑す…

初期の作品だと、すぐにわかりました。 発想はいいし、悪くはないのですが展開が雑でした。 最…

武藤吐夢
4か月前
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感想 風が吹いたり花が散ったり 朝倉宏景 あめつちのうたの作者のスポーツ小説。ちょっと期待していたのと違う。

名作 あめつちのうち の作者の作品 視覚障害者のマラソンの伴走者をする人の話し 二人の出会いのシーンは最高に魅力的 駅でイライラしてて、ぶつかってしまう。相手が目が見えない少女だった。 慌てて別人のふりして助けると、信頼されてしまいマラソンの伴走者になってくれと頼まれる 罪悪感の葛藤の描き方はなかなかいい この主人公の人物造形がそこで決まり読みやすい 彼は高校の時、地元の先輩に騙されてオレオレ詐欺を手伝い逮捕され人生が半分終わってた 今は居酒屋で似たような境遇の人たちと