感想 屋上のテロリスト 知念 実希人 知念さんの初期の作品、発想はいいが展開が雑すぎ。
初期の作品だと、すぐにわかりました。
発想はいいし、悪くはないのですが展開が雑でした。
最近の知念作品は雑に書かれていても展開に関してはかなり緻密にエンタメ意識をしていますので安定感があります。
本書の舞台は、戦争で東西に分裂した日本。
自殺しようとしていた少年に、少女はバイトを提示します。
ライトノベルでありがちのパターンですね。
それは彼女の活動の手助けをすることでした。
この活動というのが・・・
報酬は、彼の生命を絶つこと
つまり、自殺志願の少年の本願成就です。
世界有数の金持ちなのに強盗したり
バイオテロを両国にしかけたり
東の社会主義側の暴発軍部に核を提供したり
かなり、やりたい放題
めちゃぐちゃです
少年、少女がやるレベルではない。
目的は東西の併合
最後で、伏線を一気に回収するので気持ちいいのですが
この雑で強引な展開は正直好みではない
ありえないと思ってしまいます。
知念作品の中では、一番好きじゃない作品かもしれない
こういう雑なのは嫌いです。
2024 1 14
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