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感想 アリアドネの声  井上真偽 この作品はミステリー作品として読むべきです。そのラストには感動せざるおえない。良作です。

見えない、聞こえない、話せない。まるでヘレンケラーのような三重苦の女性が地下で地震に遭遇する。
タイムリミットは数時間、脱出できなければ死んでしまう。

誰も救出にいけない。
できることは、ドローンで現状を把握し、救助することだけだ。

この物語、ラストのオチが強烈です。
感動しました。
本当はネタバレさせたいが、そうすると台無しなので、読んでくださいとしか言えません。
後悔させません。
いいラストです。

この女性は、ネットで有名なインフルエンサーです。知事の親戚でもあり贔屓されているとの噂さもある。
実際、彼女の救出のためすべてのドローンが集結している

実は、主人公の知り合いの女性の妹の障害者の女の子も行方不明なのだ。

さらに、不可解な出来事が次々に発生する

目が見えない彼女が、障害物を避けたり電気をつけたりしているのだ

なぜ、目が見えない彼女が、証明のスイッチを入れたんだ


もしかしたらという疑念がわく
ネットでは、偽障害者という悪意ある書き込みが発生し炎上している

そんな中、探索チームはドローンで必死に彼女を誘導する
そのリアルな臨場感ある描写は読む価値ありです

光がってもなかっても何も見ることはできない。誰かに気づいてもらわない限り自分から助けを求めることもできない


救助者から見る彼女の姿がこれだ。彼女にとって
ドローンは最後の頼みの綱なのです

最後、すべての謎が解決します。
その仕掛けは見事です。


2024 1 17
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