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本の感想

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2022年5月の記事一覧

感想 沈みかけの船より愛をこめて  乙一  乙一さんらしくない作品を集めた短編集…

好きなホラー作家を5人言えと言われたら、多分、僕は、乙一さんの名をあげると思う。 本作は…

武藤吐夢
2年前
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感想 黒牢城 米澤 穂信 えっ、あの「氷菓」の米澤さんが時代物。それだけでも驚きで…

面白かった。 まさか、米澤さんに時代ものが書けるとは思ってなかったのでびっくりでした。 …

武藤吐夢
2年前
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感想 さよならの向う側2 i love you 清水晴木 人気シリーズ第二弾。今回も間違いな…

さよならの向こう側の続編です。 4話入っていて、そのうちの最後の二話は関連しています。 形…

武藤吐夢
2年前
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感想 流浪の月  凪良ゆう  事実なんてどこにもない。それぞれの解釈があるだけだ!!

ネタバレあり。 更紗は子供だ。 両親は、人前でキスをする。だから、みんなから変な家族と…

武藤吐夢
2年前
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感想 池上彰の行動経済学入門 心理学と経済学の融合みたいなイメージ。どこかで聞い…

行動経済学の入門書。 心理学と経済学を融合させたような学問です。 レベルは大学生程度。簡単…

武藤吐夢
2年前
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感想 恋せぬふたり 吉田恵里香 「普通」とは?。「常識」とは?。改めて考えさせられ…

NHKの人気ドラマ「恋せぬふたり」の小説版。 ドラマでは、高橋一生さんと岸井ゆきのさんが、「…

武藤吐夢
2年前
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感想 硝子の塔の殺人 知念 実希人 少し複雑だが、いやー面白かった。大ネタ小ネタ満載の本格推理ものです。

本屋大賞ノミネート作品。 この作品、本格ミステリーの傑作だと思います。 いやー、とても楽しかった。 クローズドサークル、密室、どんでん返し。何となく綾辻行人の館シリーズをリスペクトしているのではと感じました。 この昔のフォルムは、今や違和感しか感じない。しかし、そんな古臭い設定を超越する面白さが本書にはありました。大ネタ、小ネタを無数に交えて、本格推理小説、謎解きファンを十分に満足させる素晴らしい力作だと思います。いつもの知念さんの作品とは少し違う読みにくさはあります

感想 仮面病棟 知念 実希人  これは広義での密室殺人事件でしょう。ハラハラ・ドキ…

主人公はバイトの当直医。 勤務する病院は、ポスピスみたいな寝たきりのような患者ばかり。…

武藤吐夢
2年前
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感想 佐藤優の地政学入門 地政学の入門書。これを読めば、あの出来事の背景がわかる…

地政学の入門書です。 ちょっと僕には・・・・。内容が簡単すぎ。大学生向きでしょうか?。 こ…

武藤吐夢
2年前
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感想 まるみちゃんとうさぎくん  大前粟生  突然、スペシャルな能力が身につく病気…

子供にも読めるファンタジー小説かと思ったが、モチーフの深さに驚いた。 ある日を境目に、…

武藤吐夢
2年前
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感想 白衣の嘘  長岡弘樹  医療短編ミステリー。「最後の良薬」のどんでん返しはス…

「教場」の長岡さんの新境地。 今回は警察小説ではなくて、医療物の短編集でした。 キャラ…

武藤吐夢
2年前
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感想 同志少女よ敵を撃て  逢坂冬馬  間違いなく戦争小説の傑作!!。狙撃手としての…

新人で、本屋大賞受賞ってすごいと思う。 間違いなく戦争小説の秀作だ。 しかし、僕はそう…

武藤吐夢
2年前
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感想 これは王国のかぎ  荻原 規子  女子高生が魔法のランプの魔人に転生しアラビ…

失恋した女学生が気がつくと魔法のランプの魔人に転生 普通なら、3つの願い事を叶えてあげる…

武藤吐夢
2年前
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感想 四畳半タイムマシンブルース  森見 登美彦  四畳半神話大系とタイムマシーンの映画がコラボしているような面白い作品でした。

世界観は、四畳半神話大系などの初期の作品と同じで 私の周囲には、樋口や妖怪めいた変態の小津。そして、ヒロインの明石さんがいる。 私と明石さんの恋の物語であり、はたまた、リモコンが壊れた最悪の暑さを耐える物語である。 森見ワールドの特徴と言えば、テンポのいい講談調の語りである。 京都の夏、我が四畳半は タクラマカン砂漠のごとき灼熱地獄と化す。 生命さえ危ぶまれる過酷な環境のもとにあって、生活リズムは崩壊の一途を辿り 綿密な計画は机上の空論と化し 夏バテが肉体衰弱と 学問