感想　これは王国のかぎ 　荻原 規子 　女子高生が魔法のランプの魔人に転生しアラビアンナイトの冒険をする話し。

失恋した女学生が気がつくと魔法のランプの魔人に転生
普通なら、3つの願い事を叶えてあげるんだけど・・・
事情がよくわかんないし、何もできない無能力
そこから少しずつ能力をステップアップしていく過程が面白い

空は簡単に飛べるようになるが
透明になると風にふっ飛ばされたり
この世界で実際に見たり味わったり出会ったものしか再現できないので
最初の頃は食うものにも困る有様

そこにある王国の世継ぎ問題が絡んできて
最初に知り合った第一王子と別れて
僧になっていた第二王子と出生の秘密を探る旅に・・・

王様との御対面の後、第二王子は女の子に変えられて奴隷として売られそうになるわ
世継ぎ候補でライバルの王子が実は死んでいて魔法で顔がそっくりの少女が身代わりになっていたとか

ほとんど後半はラノベの世界
面白いのは、第二王子を連れて王宮に行くところくらいまでで
そこから先の展開は、児童書みたいな感じのリアリティとか度外視になっていく

楽しいことは楽しいです。
しかし、僕はちょっと・・・。

2022  5   7

これは王国のかぎ (角川文庫)