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2021年5月の記事一覧

書評 100日後きみのいない春が来る。 miNato  難病ものは、主人公のキャラが、いか…

臆病な「ふう」と人気者だが難病にかかっている「千冬」の恋愛もの。 難病ものです・・・。 …

武藤吐夢
2年前
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書評 デンデラ 佐藤 友哉  登場人物は全員70才超え、姥捨山に捨てられた、その後を…

70才になると、お山に捨てられる・・・ 姥捨て山伝説をモチーフにした作品です。 映画化さ…

武藤吐夢
2年前
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書評 いのちがけ加賀百万石の礎  砂原浩太朗    加賀前田百万石の礎を築いた前田…

ラストの前田家存亡の危機の時 家康相手にカブいて見せた様はなかなかにおもしろく盛り上が…

武藤吐夢
2年前
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書評 ぐるり 高橋久美子  これはタレント本なんかじゃないよ。小説として普通にお…

本の表紙に注目 奈良美智さんですよ。 インパクトありますよね。 そして、西加奈子さんの紹…

武藤吐夢
2年前
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書評 キノの旅ⅩⅡ 時雨沢恵一 今回も安定した面白さでした。少しブラックな短編楽…

 普通、長く続くとマンネリ化していくのですが、それなりのクオリティーを保っているのはす…

武藤吐夢
3年前
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書評 コミュ障でも5分で増やせる超人脈術 メンタリストDaiGo  人脈はビジネスの導…

いかにして人脈を築くのか? その方法論を示したのが本書です。 ざっくり言うと、キーマンと…

武藤吐夢
3年前
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書評 本のエンドロール 安藤祐介  舞台は印刷所、紙面から彼らの迸る本作りの情熱が滲み出していた。

本づくりをモチーフにした作品は多い 舟を編む とか名作も多いです。 たいていは小説家や出版社の編集が主人公なのですが 本作の主人公は裏方の印刷所の人たちです。 本を作ると言っても色々あり 文字おこしから、イラスト、デザイン。 印刷の色を作り出すのは職人の技だったりする。 製本になるまでの過程には、色んな人が携わっていて それらの人が日々、頑張っているから本はできる。 出版不況、本の電子化が進む中 印刷業は斜陽産業である。 ここの会社でも、老朽化した印刷機械を引退させる

書評 人間であることをやめるな  半藤 一利   今年の1月に亡くなられた半藤さんの…

今年1月になくなった著者の遺作 ──ことし1月12日に長逝された半藤一利さんが生涯の最後ま…

武藤吐夢
3年前
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書評 間宮兄弟  江國 香織  間宮兄弟の住む家に、3日くらい連泊したくなった・・・…

間宮兄弟は30すぎなのに、兄弟で暮らしている。 ダサい、変人、女にモテない。 最悪じゃんと…

武藤吐夢
3年前
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書評 100年後まで残したい日本人のすごい名言  齋藤孝   名言を題材に斎藤さんが…

名言を肴に、斎藤さんが独自の価値観と、その深い教養で語る そういう本です。 バカボンの…

武藤吐夢
3年前
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書評 曲亭の家 西條奈加  西條奈加 さんの直木賞第一作目は曲亭馬琴の嫁を描いた力…

曲亭とは、曲亭馬琴のことです。 里見八犬伝の作者です。 江戸時代後期の大作家。 その家に…

武藤吐夢
3年前
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書評  5月 11 ゆげ塾の中国とアラブがわかる世界史  ゆげ塾   漫画で中国とアラブ…

不思議な国中国とアラブ諸国。 どうも理解しずらいのですが、歴史を概観してみると その思考…

武藤吐夢
3年前
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書評 ここは退屈迎えに来て 山内マリコ ローカル地域に住む人の心の叫びが凝縮され…

一昔前に描かれていた地方都市のイメージと 本作のイメージするところのローカルは根本的に…

武藤吐夢
3年前
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書評 沈黙の終わり 堂場瞬一 警察小説のおもしろさ凝縮。最後のオチは好きです。

30年前から続いていた幼女殺人事件 埼玉と千葉で起こっていたので同一犯の犯罪という認識はなかった。 所轄と所轄の間の溝が、この事件の長期化の問題点でもあります。 千葉のロートル記者と、埼玉の若手が遠隔でタッグを組み 事件を抑え込もうとしている警察内部の敵と戦う 背後に大物政治家が出てくるというありがちのパターン とにかく、謎めいた人物が複数出てきて いろんななヒントを出してくれる 寄せては押し戻され飛ばされていく また、寄せていく 女流作家で元警察官僚の女性の描き方