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心理職地方公務員のススメ 第2章「学生時代にすべきこと」1節~ボランティア~

割引あり

 こんにちは。むーとです。
 新年早々に、地震や事故、火災など、立て続けに様々な災害に見舞われつつありますが、私の記事がそのような災害にお悩みの皆様の一助になれば幸いです。
 将来心理カウンセラーになりたい人、心理学部の大学生の人、またはそうしたお子様を持つ保護者の方にお伝えしたい内容を書いていきます。
 浅学な上長いため、読んでいただき心理職に興味を持っていただけると幸いです。
 余談ですが、心理職地方公務員の中には、都道府県などの自治体が運営する病院の心理職の配属になった場合、場合と状況次第ではありますが災害派遣チームの一つ、「DPAT(災害派遣精神医療チーム)」に選ばれ災害地に派遣されることがあるようです。DPATは災害が起きた後すぐに駆け付けるのではなく、ある程度被害が落ち着いた災害地にPTSDなどの精神疾患を発症した被災者の支援と治療を行うチームです。災害地支援に興味のある方は「PFA(心理的応急処置)」と一緒に調べてみるとよいでしょう。


はじめに~前回記事紹介~

 当記事は、以前投稿した「心理職地方公務員のススメ」をお読みになってから当記事を読んでいただけるとより内容を理解しやすいかと思います。
↓最初の記事はこちら↓

↓前回の「心理職地方公務員のススメ」はこちら↓



今章のテーマ「学生時代にすべきこと」

 今回は、地方公務員試験の心理職を受験するうえで、私がこれまでにやってきたことを通してするとよかったことについて話していきたいと思います。
 大学生の公務員試験かどうかにかかわらず、大学生の就職活動において「学生時代に力をいれたこと」:通称ガクチカが非常に重要な要素となってきます。
 そこで、私自身の経験を通して、心理職公務員にとって重要でかつ学部生にも積むことができる経験を紹介していこうと思います。参考になれば幸いです。
 私が大学生の間にしていたことで、公務員試験の心理職を受ける上で重要な経験であったと感じたことは、①ボランティア、②塾講師アルバイト、③論文の執筆でした。
 今回は、この①ボランティアについて紹介していきたいと思います。

ボランティア~児童支援~

 私は、大学3年生の時、1年間だけ児童支援のボランティアをしていました。具体的な記載は秘密保護の観点からできませんが、子どもとコミュニケーションを取ることや勉強を見守るなどの活動をしていました。
 このボランティアをするきっかけは、家に届いた自治体の広報物のボランティア募集を見たことでした。コロナ禍で大学の授業がオンラインであったため、バイトでしか外に出ることがなかった自分にとって、活動費目当てのお小遣い稼ぎのつもりでした。
 ですが、このボランティアでの活動を通して、子どもとの向き合い方や、自分がなりたい心理職の像、自分がなぜ心理職を目指し始めたかなどについて再考し、決意を固めるよい機会になったと感じました。
 大学院受験の際の面接でも、公務員試験の面接試験でも「自分がなぜ心理職になりたいか、どんな心理職になりたいか」は定番の質問ですし、心理職というものの実態を知る機会になる可能性もあります。私の場合は、活動先の公認心理師と臨床心理士の方と話ができる機会に恵まれ、心理職についての知識を深めることができました。
 このように、ボランティアは自己研鑽や自己分析、心理職についての情報収集にもなりますので、短期間でも1度経験してみることをお勧めします。
 ボランティアには様々な種類がありますが、大まかに3つに分かれると感じました。①自治体が募集するボランティア活動、②NPOや財団などの法人が募集するボランティア活動、③一般社団法人などの民間企業が募集するボランティア活動(アルバイト)の3つに大別されると感じます。それではそれぞれの詳細、メリットとデメリットについて解説していきたいと思います。

①自治体運営のボランティア

 ①は、自治体が募集するため、活動場所が小中高などの学校、児童相談所などの公立の施設であることが特徴です。そのため、自然とその学校や施設内の児童生徒たちとかかわる機会が多いように感じました。学校が活動場所の場合は、その学校に所属する不登校児童生徒とかかわる機会もありました。
 例として、東京都福祉局の募集する「メンタルフレンド」などが挙げられます。こちらは児童相談所の子供たちとコミュニケーションや遊びをすることがメインの活動になるようです。

 メリットは3つあります。1つが活動費という名目で時給がもらえることが多いことです(自治体による運営のため、時給が比較的高いです)。2つ目がボランティアをするにあたって十分に信頼できる運営元であることです。大学の研究室や教授などから紹介されることもあり、活動場所で知り合う人もほとんどが公務員であることが多く、安心して活動できる場所ではあると思います。3つ目が定期的な活動であることが多いため、子どもの長期的な成長を見ることができることです。
 デメリットは2つあります。1つが自治体の下で活動するため、秘密保持義務や活動の報告義務などの責任があることです。活動中に知り得たいかなる情報も外部に漏らすことは許されません。例え友人や家族相手でも絶対に話題に挙げることもしてはいけません。もしも一度漏らしたことが発覚すれば、重大な違法行為であるため、懲役や罰金が科せられる可能性があります。懲役や罰金などの前科がつくと、公務員や心理職を目指す際に資格取得や受験が不可能になることもあるため、常に注意しなくてはなりません。もう1つが短期的なボランティアでないため、長期的に活動することが推奨されることです。単発のような活動が難しいため、少し覚悟が必要かもしれません。必ずしも近隣の自治体で募集している保証はないため、少し遠い活動場所に、定期的に長期で活動する際の負担などがデメリットになりそうです。
 以上が、自治体運営のボランティアの詳細とメリットとデメリットになります。

②NPOや財団法人などによる運営のボランティア

 ②は、NPO法人や財団法人が運営するため、募集している各法人が運営する児童養護施設や提携先の施設などが活動場所になることが特徴です。①と同様に活動場所の子供たちとのコミュニケーションなどの活動がメインとなりますが、施設によってどのような悩みや問題を抱えた子供が相手になるかは変わるため、①とは全く異なる経験が得られると思います。
 Googleなどの検索エンジンで児童支援ボランティアと検索すると、様々な法人が募集を出しているところがみられるので、一度検索してみてみることをお勧めします。
 メリットは2つあります。1つは、オンラインボランティアや単発ボランティアなど、気軽な挑戦も可能なようになっていることです。ボランティアのために長期的に予定を空けることや、実地に赴くことなどの負担を少なくはじめて、慣れてから長期的なボランティアに移行できることはメリットだと思います。2つは法人によりますが、セミナーや研修制度が充実していることです。事前の研修やセミナー制度が充実していると、人が集まりやすく、同じボランティア同士の交流があるなどのメリットが大きいように感じます。
 デメリットは2つあります。1つは、法人ごとに玉石混交であることです。ボランティアに親切で活動しやすい良い法人もあれば、全ての法人が活動しやすい保証はありません。また、そうした法人を装った別の団体の可能性もあります。セミナーや体験、評判などを調べて個人情報を渡す前にきちんとした下調べが必要になります。2つは多くの活動が無償での活動になることです。むしろ活動のために現場に向かう場合は、交通費や参加費、会費などの負担が自己負担となることもあります。これらのデメリットを把握して、活動に臨むことが必要となります。
 以上が、NPOや財団法人による運営のボランティアの詳細とメリットとデメリットになります。

③民間企業運営のボランティア(アルバイト)

 民間企業が募集するボランティアは、支援のための塾や教室の運営スタッフとしての活動が多く、そこに通う子供たちの支援、企画がメインの活動になることが特徴です。①や②の支援対象の子供たちとはまた異なる支援の体験ができると考えられます。ボランティアではなく、アルバイトとしての雇用の場合もありますが、業務内容によってはボランティアとほぼ同じような体験ができることもあると思います。
 メリットは、2つあります。1つは①と同様に活動費や給与が出る点です。2つは、企業や法人によって活動内容が多様であることです。企業や法人によって、対象とする年齢層やどんな悩みを抱えた子供を対象とするか、大きく異なるため、企画や運営などの心理とはまた別側面の活動ができることもメリットだと考えます。
 デメリットは、2つあります。1つは、②と同様に企業や法人が玉石混交であり、信頼できるかわからないことです。2つは、①と同様に短期での活動が難しいことです。
 以上が、企業や一般社団法人による運営のボランティアの詳細とメリットとデメリットになります。

おわりに

 以上が私が心理職になるために学生時代にしてよかったと思うことの1つ、ボランティアについての解説と紹介でした。
 ボランティアをするうえで、なかなかハードルが高いように見えることが多いと思いますが、限られた大学生の時間の中で、ボランティアは今後の人生によい記憶となることもあるので、是非挑戦することをお勧めします。
 また、今社会人の人でも、参加できるボランティアはあるので、是非探してやる気があれば休みの日に参加してみることをお勧めします。高校生の方は、大学生になるまでボランティアは参加できないことが多いので、まずは大学受験のための勉強を励んで大学生になれるように頑張ってください。

 ここまで閲覧していただき、ありがとうございました。
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