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心理職地方公務員のススメ

割引あり

 こんにちは、むーとです。
 最近スーパーにハロウィンのお菓子が並んでいて、今年も渋谷はお化けであふれかえりそうだなあと思うこの季節になりました。
 将来心理カウンセラーになりたい人、心理学部の人、またはそうしたお子様を持つ保護者の方にお伝えしたい内容を書いていきます。
 浅学な上長いため、読んでいただき心理職に興味を持っていただけると幸いです。


はじめに〜学部卒は地方公務員心理職を受けてみよう〜


 まず私が様々な方の話を聞いた上や自分の体験から一番言いたいことは、「とりあえず心理職の地方公務員試験を受けましょう」ということです。

 理由は3つあります。
①待遇が良いから
②試験を公認心理師や臨床心理士なしでも受けられるから(自治体による)
③大学院試験が難しいから(大学による)

です。順に説明していきます。

①地方公務員心理職は待遇がいい

 初めに①ですが、心理職は基本的に正規雇用採用が少なく、収入も中々高収入とはいかないようです。
 今心理学部で勉強している人で、心理カウンセラーになることより金銭を働く上で重視したい人は学部卒で証券や商社、銀行などの営業職に就いた方が将来的な収入は多いと思います。営業職なら心理学の知識も腐ることはないでしょう。
 詳しい話は別途投稿しますが、兎に角正規雇用は数が少ないようです。
 基本的に心理職は国家資格である「公認心理師」か、民間資格である「臨床心理士」が必要になるそうですが、これらの資格は大学院を修了することが実質前提条件である上、これらの資格があるからといって、必ずしも正規雇用されるわけではないそうです。
 しかし、地方公務員心理職は試験に合格し内定が出れば、正規雇用が約束されます。その自治体が崩壊しない限り仕事があるので、一般企業就職より安定しているかもしれません。
 また、心理職は試験の分類としては「地方公務員上級試験(大卒程度)」を受けることになるので、どこの自治体でも一般的な大卒の平均初任給付近から始まるため(院卒はもう少し多い)、収入としても充分暮らせる程の給与が貰えます。心理職で公務員以上の収入を得るのであれば、それこそ相談室の開業や、大学教授、海外で働くなどではないでしょうか。
 やはり雇用と待遇の安定の面から、地方公務員の心理職はお勧めできると思います。

②地方公務員は学部卒で受けられる

 次に②ですが、心理職の公務員は、実は院を修了することなく就職することができます。心理学部卒が心理職として働く現実的な唯一の方法と言っても良いかもしれません。
 地方公務員の心理職は、ほぼ全て「心理判定員任用資格」というものを受験要件にしていますが、これは心理学を専攻する学部や研究科であれば、おおよその大学を卒業または修了と同時に獲得することができます。詳しくは大学に確認してください。
 つまり、心理職として働く上でほぼ必須ともされる「公認心理師」や「臨床心理士」を必要としていないため、大学院に進学することなく心理カウンセラーになることができるのです。
 また、公務員試験の難易度自体は自治体によって様々なので、穴場を探すことが重要になります。自治体によっては毎年多くの採用をしていたり、逆に採用しない年があったり、試験の難易度が高かったり、低かったりと千差万別です。入念な下調べが必要になります。
 詳しい試験の難易度は別途投稿しますが、試験は無料で受験できますし、大体心理系大学院よりも受験が早いため、腕試しとして受ける価値はあると思います。実際、私も大学院に受かる自信がなく、模試として受けてみようというのが公務員受験の始まりでした。
 自分の進路を大学院進学だけ、と言うふうに狭めてしまうと、大学院試験に失敗した場合に大きなデメリットを抱えることになるため、大学院試験の前に、とりあえず近所の自治体の公務員試験を受けてみようというのは、自分の心理学の実力や面接の対応力を試す上でも非常に有用なので、お勧めです。

(注意!国家公務員の心理職も学部卒で受けることが出来ますが、地方公務員とは比べものにならないほど難易度が段違いで高いので、注意した方が良いです。)

③心理系大学院は難しい

 最後に③です。大学にも依りますが、大学院試験は本当に難しいです。私は地方公務員の心理職の方が容易だと思いました。
 心理系大学院は人気の高いところだと倍率が5倍を超えることもあり、非常に難易度が高いです。
 公務員試験に比べて事前に準備するべきことの量が段違いです。公務員試験は志望動機書やオンラインでの申し込みをして、自治体によっては面接カードなどを書いて提出すれば後は試験だけですが、大学院は志望動機書に加えて「研究計画書」「卒業論文の要約or計画書」を提出する必要が出てきます。これが非常に厄介。これらの計画書を添削する塾があるくらいなので、他学科の大学院と同レベルに考えていると本当に簡単にあっさりと落ちます。
 また、筆記試験が公務員と異なり大学院は心理学に特化している分、備えておくべき知識量が広範により深くある必要があります。つまり難しいです。一般的な英語だけでなく、心理学に関連した英語を読み書きできる必要があります。
 面接も、大学によっては心理職としてのストレス耐性やレジリエンスを確認する目的で、高圧的な面接官がいることもあります。
 以上の理由から、大学の指導教員からは大学院は最低でも3校は受けた方が良いとアドバイスを受ける友人がほとんどでした。体感として友人の8割は希望の大学院に進学できず、就職や滑り止めの大学院に進学した記憶があります。そのくらい本当に難易度が高いです。
 大学院のみに進路を絞ると本当に留年や院試浪人という選択をせざるを得ない状況に陥る可能性があるので、心理カウンセラーになることが目的の人は公務員を受けてみるのはやはり選択肢の一つとして選んでも良いと思います。
 公務員試験を合格した上で受ける大学院は、進路があるという安心感の元受けられるので、余裕を持って受験することができるので、非常にお勧めです。

おわりに

 以上かなり長々と話しましたが、心理カウンセラーになりたければ、興味がなくともひとまず、地方公務員の心理職を受けてみてはいかがでしょうか。
 勿論、副業が出来ないとか児童相談所の勤務になったら激務だとかデメリットはありますが、大学院受験まで時間の余裕があるのであれば、近くの自治体のホームページを眺めてみるくらいはしてみると良いかもしれません。

 ここまで閲覧していただき、ありがとうございました。
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