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心理職地方公務員のススメ 第2章2節~アルバイト~

割引あり

 こんにちは。むーとです。
 雪が降り関東圏の市民が大騒ぎする季節になりました。雪が降りながら雷が落ちるなんて珍しいものだと思っていましたが、東北や北海道では普通のことで「雪起こし」という日常的なものだと知り、また一つ賢くなったと感じました。

 将来心理カウンセラーになりたい人、心理学部の大学生の人、またはそうしたお子様を持つ保護者の方にお伝えしたい内容を書いていきます。
 浅学な上長いため、読んでいただき心理職に興味を持っていただけると幸いです。


はじめに~前回記事紹介~

 当記事は、以前投稿した「心理職地方公務員のススメ」をお読みになってから当記事を読んでいただけるとより内容を理解しやすいかと思います。
↓最初の記事はこちら↓

↓前回の「心理職地方公務員のススメ」はこちら↓

今回のテーマ「学生時代にすべきこと」

 今回は前回同様、地方公務員試験の心理職を受験するうえで、私がこれまでにやってきたことを通してするとよかったことについて話していきたいと思います。
 大学生の公務員試験かどうかにかかわらず、大学生の就職活動において「学生時代に力をいれたこと」:通称ガクチカが非常に重要な要素となってきます。
 そこで、私自身の経験を通して、心理職公務員にとって重要でかつ学部生にも積むことができる経験を紹介していこうと思います。参考になれば幸いです。
 私が大学生の間にしていたことで、公務員試験の心理職を受ける上で重要な経験であったと感じたことは、①ボランティア、②塾講師アルバイト、③論文の執筆でした。
 今回は前回の①に引き続き、この②塾講師アルバイトについて紹介していきたいと思います。

塾講師のアルバイトがなぜ心理職になることに役に立つか

 私は大学在学中(留年しているため5年間)、とある個別指導塾で塾講師のアルバイトに励んでいました。その塾は私が大学受験対策で入塾した塾で、大学受験後に塾長と担当講師に勧められて講師になりました。
 最初は正直驕りがあった私は、塾講師なんて楽勝だろうと思っていましたが、5年間の中で様々な壁にぶつかりました。今となっては、そのたびに様々な学びがあったように感じています。
 塾講師のアルバイトからどのような学びを得て、どのような感じ方をするかは人それぞれであるため、今回私がどのような学びを得たかの詳細は省きますが、個人的に塾講師のアルバイトが地方公務員の心理職試験を受ける上でどのように役に立つのか、紹介していきたいと思います。
 塾講師のアルバイトが、心理職試験で役に立つポイントは、①子供との継続した長期的なかかわりの経験があること、②他教科の講師との連携をすること、③長期間の計画力や実行力が求められることの3点です。それぞれについて解説していきたいと思います。

①子供との継続した長期的なかかわりの経験があること

 心理職は、クライエントとの継続的な関係にあることが多いと考えられます。もちろん、インテーク面接のみや心理検査のみの担当の場合は、クライエントとのかかわりがただ一回切りになることもあるかもしれませんが、多くの場合、一度担当になれば継続的なかかわりが必要になることが多いと思います。(実際のところ伝聞の情報のため、体験次第修正します)
 個人指導塾は塾の形態にもよりますが、担当制の場合は担当生徒として受け持った場合、生徒から変更願や退塾願がない場合は受験終了まで担当し続けることになります。
 このように、心理職と塾講師はどちらもクライエントまたは生徒との継続的なかかわり合いが必須な仕事であり、その上でどちらも信頼関係の構築やコミュニケーションを必要とします。
 無論塾講師と心理職は別物ではあるのですが、そうしたサービスの提供形態としては近しいものがあります。
 そこで体験した子供との信頼関係の構築やコミュニケーションの方法があることは、必ずしも心理職として働くうえで活用できるかはわかりませんが、「経験しているために面食らうことがない」というのは大きなアドバンテージであるように感じます。
 また、もう一つ重要なことは、多くの場合が塾講師と生徒の目的が一致していることが多いですが、中には親に言われたからなどの生徒が望んでこない場合もあるということです。こうしたケースを経験することが、心理職となったときに臨んでカウンセリングや治療に来ないクライエントを相手にする際に応用できる可能性があることも、塾講師を経験するべき理由の一つでもあります。
 こうした経験があるということは、面接の場でアピールになることはもちろん、実際に自分が心理職になったときに力になるのではないかと感じています。

②他教科の講師と連携をすること

 心理職は、対応するクライエントの抱える問題に対して心理職一人が全ての問題に対処するということはほぼないと思われます。
 クライエントの抱える問題が器質的な問題であれば、医師や薬剤師による薬物治療による対処をしますし、教育上の問題であれば担任教諭による対処があるでしょう。
 つまり、ほとんどの場合自分とは異なる専門性の専門家との連携やコミュニケーションが必要であるということになります。
 その点と同様に、塾講師は個人指導塾であれば一人の生徒に複数の教科担当講師がつくことがあります。例えば、国語と数学と英語の授業を所望した生徒に、文系大学の講師が国語と英語に2人、理系大学の講師が数学に1人のようなつき方をすることがあります。
 この場合、講師同士の連携がなければ、各々が過剰な量の課題を課し、生徒が退塾するという場合もあります。ですが、その連携の際にはそれぞれの教科の専門性や指導方針の違いから、連携がうまくいかないこともあります。
 このように、心理職同様塾講師にも他の専門性を持つ人との連携が必要ですが、心理職に比べ同じの塾講師という職業者同士の連携であるため非常に連携のハードルが下がります。
 異なる専門性を持つ他者との連携を、低い次元から始めることができるというのは塾講師というアルバイトの大きな長所であると感じています。

③長期間の計画力や実行力が求められること

 人にサービスを提供する職種であればすべての職種にいえることであると思いますが、塾講師も心理職も長期的な計画を立てる力とその計画を実行する力が求められる職業です。
 塾講師をしていて何度も遭遇する事態は、想定外の事態に直面することです。そのたびに、場当たり的な対処であったり、計画を変更しサブプランへの修正を求められました。想定通りに行くことの方が珍しかったように感じます。

おわりに

 以上3つが私が心理職になるために学生時代にしてよかったと思うことの1つ、塾講師アルバイトが心理職公務員試験に役に立つポイントでした。
 いずれも、塾講師と心理職の共通点が多いことから、私は心理職になるうえで塾講師の経験が有用であるということについて話しましたが、必ずしも塾講師でなくてはならないということではありません。これからアルバイトを始めようと考えている人は、塾講師はあくまでも選択肢の1つであると考えて、心理職に有用そうなアルバイトを是非探してみてください。

余談~塾講師はハードルが高い?~

 私はよく知人に塾講師にならないかと勧誘するのですが、いつも「私は頭がいい大学ではないから、なっても意味がない」という話を聞き断られることがほとんどです。が、経験則上、河合塾の提示する偏差値50未満の大学群の大学生が、塾講師をやることには大きな意味があります
 経験則に基づきますが、あまりにも講師と生徒の学力に乖離があると、生徒はその授業の難解さに混乱し、講師は生徒の理解度の低さに混乱し、結果成績が向上しないという事態が起きることがあります
 優秀な塾講師の要件とは、「頭がいい」「偏差値が高い」ことより、「生徒を理解している」ことと「生徒に合わせた授業ができる」ことだと私は思います。
 自分が偏差値の高くない大学にいると思う人は、自分と似た境遇の子どもに教えることができるので、どんな偏差値の大学であれ合格した以上その人の言葉と経験には価値があると私は思います。
 なので、自分には無理だな、と思ってもまずは応募と入塾テストを受けてみて、チャレンジしてみてください。入塾テストに合格した時は、あなたは塾講師としての能力も十分にあると認められたので、自信を持ってください。不合格でも、チャレンジしたことそのものにあなたの価値があるのです。
 挑戦しなければ、これから先心理職や心理職でなくても夢に向かう上で様々な障害に向かっていくことができません。アルバイトはその挑戦の第一歩と思って、頑張ってみてください。

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