見出し画像

【ZAKU PAKA FASA展ができるまで】♯01 メインビジュアル制作

みなさんこんにちは!刺繍作家のむすびめです。

9月14(土)~16日(月・祝)の3連休に大崎THTギャラリーにて、デザイナー・アートディレクター、コピーライター、プランナーの5名のクリエイターによる合同展示
「ZAKA PAKA FASA展」を開催します!

展示に先立ち、noteマガジン「ZAKU PAKA FASA展ができるまで」にて
展示制作の裏側をお届けしていきます。

今回は、展示の顔となる「メインビジュアル」の制作ストーリーを紹介します!

ZAKU PAKA FASA展 メインビジュアル

メインビジュアルができるまで

展示テーマ策定:

ビジュアルの制作を始める前に、展示メンバー全員で打ち合わせを重ね
今回の展示の意義や目的は何か、意見を交わし合いました。


話し合いを重ねる中で見出した展示のコア

①  制限や制約のない、大人の自由研究と新たなものづくりが生まれる場所
②  3チームのクリエイティブが集まり、それぞれの個性を発揮する場所


今回発表する作品は、子どもの頃に感じた純粋な好奇心や探求心を、大人になった今だからこそより深く、自由に追求することを目指しています。仕事やコンペの制約がない、自身の「つくりたい」「表現したい」想いを全力で表現する場所として、そしてそれをたくさんの方に見ていただくことで、会場が新たなものづくりの場になったらという想いがあります。

そんな想いを同じくする5人のクリエイターが3つのチームに分かれ、それぞれの異なる視点やアプローチで独自の作品を制作しています。

・エベレスト登頂を果たしたコピーライターによる当時の光景とエピソード🏔️
・現代女子をコンセプトにしたマトリョーシカ🪆
・鱗をモチーフにしたオリジナルテキスタイル📜

(各チームの作品概要を、前記事にて紹介しています。こちらもぜひご覧ください!)


しかし一方で、各チームがおもいおもいの作品を作ることは、テーマやコンセプトも各々存在することでもあります。それぞれの共通項を見出し、キービジュアルで何を表現するかが、ひとつの課題でもありました。


コアからビジュアルへの転化:

作字や作品の写真をレイアウトで見せる表現など、さまざまな角度や切り口からビジュアルの検証を重ねましたが、なかなかしっくりくる表現が見つからず、制作は難航。

打ち合わせにはmiroを活用。
広がり続けたアイデアボード


そこでもう一度、展示のコアに立ち返り

①     制限や制約のない、大人の自由研究と新たなものづくりが生まれる場所
 3チームのクリエイティブが集まり、それぞれの個性を発揮する場所

この「3チームのクリエイティブが集まっている」ことを連想させるモチーフに可能性を感じました。


モチーフ選定:3つのクリエイティブを、ひと串に。

信号機、標識、団子に三毛猫・・・
「3つのなにか」が並び、さらにそこにコアメッセージを込められるモチーフを探し続けました。

そこでチームメンバーが強く惹かれたのは、串に刺さったおでん

おでんは異なる具材が集まり一つの料理になる=各チームの作品が集まり一つの展示となるという共通項があります。

さらに、5人のクリエイターと3つの作品それぞれの"持ち味"が、料理全体(=展示全体)の味わいになる、また、仕事やコンペとは"ひと味ちがう"クリエイティブの場所である。そんな言葉からの連想もぴったりのモチーフです。

こうして一度モチーフをおでんにしぼり、3名のデザイナーが全19点のデザイン案を持ち寄りました。

デザイナー3名によるキービジュアル案の一部


そしてもう一つは、「大人の自由研究」を体現する案。

こちらはデザイナーの桜沢さんの案です

3チームのコラージュにより一つ作品ができあがる過程を表現するビジュアルです。展示当日に近づくにつれて線やコラージュが増えていくなど、キービジュアルが変化していく展開もいいのでは、と盛り上がりました。

デザイン選定:決めては◯◯

この20案の中からそれぞれが特にいいなと思った案に絞っていき、最後は下記の軸に沿って決定していきました。

ビジュアルの強さ
今回の展示は、日ごろお世話になっている方々はもちろん、私たちのことを全く知らない人々にも興味を持っていただき来場してもらいたい。その入り口となるメインビジュアルは、パッと見て記憶に残り、展示当日まで覚え続けてもらえる強さが大切です。私たちはキービジュアルを、展示作品と同様に重要な要素として検証を行いました。

展開のしやすさ
ここで決定するキービジュアルは、開催までの告知や当日に至るまで、展示の顔としてあらゆる場所で展開していきます。SNSのアイコンになったり、展示のキャプションや印刷物にひょっこり現れたり…そうした「各制作物への展開のしやすさ」も大切な要素として検討しました。

こうして最終候補となったビジュアルがこちらです。

このビジュアルを手掛けたのは、デザイナーの江口さん。
展示する3チームのクリエイティブを、おでんモチーフでストレートにビジュアル化した案です。まず3つの展示作品をデフォルメしながら線画で制作(左)、さらにここから各アイコンを具現化(右)した2パターンをデザインしました。

最終候補のデザインは、1つのビジュアル(おでん)を表しながらそれぞれのアイコン単体も引き立つよう
エベレストは「青」、マトリョーシカは「赤」、テキスタイルは「緑」と、キーカラーを設定しています。

さらにここからブラッシュアップを行いました。

ビジュアルのブラッシュアップ:

まずは、おでんの具になっている各チームのアイコン部分。全体のバランスを取りながら、それぞれの作品コンセプトに沿った修正を加えていきます。

テキスタイル展示を行う「FASA」チームのアイコンは、デザイナーのほりせいさんに調整してもらいました。
巻いた布から、生地が揺れ動き重なる表現に変更。奥を暗く、手前を明るくすることで奥行きが生まれ、透け感を加えることで、より表情を感じるビジュアルとなりました。

おでん感がより伝わるよう、下部に持ち手も追加しました。

持ち手のディテール

こうした細部のブラッシュアップをおこなった後に、全体の配色を再度検証。

左から2番目の配色に決定!

タイトルロゴの制作:

おでんビジュアルの決定後は、展示タイトルのロゴ制作も行いました。

エベレストを登る「ザク」、マトリョーシカを開けていく「パカ」、布をまとう「ファサ」の3つのオノマトペで構成された展示名をロゴ化していきます。

最初に行ったのは、カタカナロゴの検証。

横組、縦組、アルファベットつきなど
様々な「ザクパカファサ」のロゴデザイン

制作を進める中で、アルファベットで組んだロゴの方が全体が締まると感じ、再度検証を行いました。

アルファベット「ZAKU PAKA FASA」ロゴの検証

左から、「ZAKU」「PAKA」「FASA」をまっすぐ等間隔に並べたもの、次に少し崩して組んだもの、そして縦に並べたもの。同時に配色も検証しました。

文字組は、別々のものが組み合わさり1つの展示を形成する様子を表す「ZAKU PAKU FASAを少し崩して並べる案」に決定。
配色は、背景色やおでんビジュアルに対し、テキストを浮き立たせたい意図からすべて白にしました。

こうして完成したメインビジュアルがこちらです!

ZAKU PAKA FASA展 メインビジュアル


展開:DM制作とポスター掲出

完成したメインビジュアルでDMを制作し、皆さんへお届けを開始しています。
受け取っていただいた方から嬉しいコメントが続々届いています!ありがとうございます!


そしてさらに嬉しいニュースが!
おでん おばんざい TsuKiHi さんに本展示のポスターを貼っていただいています!

そっくりなおでんまで!
撮影後は、おいしくいただきました🍢

みんなが笑顔で集まる素敵な場所で、ポスターを掲出いただきとても嬉しいです。しみしみおでんと美味しいお酒を楽しみに、そしてぜひポスターも見にいらしてくださいね。

メインビジュアルのさらなる展開

3つの作品を表すキービジュアルと展示名

個々の作品の集合であるキービジュアルは、ときに離れてそれぞれの作品を表したりと、役割に合わせて変化していきます。
展示当日、会場でどのように展開されているのかも楽しみにされてください!


まだまだ見どころ満載!制作の裏側をお届け

noteマガジン「ZAKU PAKA FASA展ができるまで」では、展示開催までの期間、5名のクリエイターが作品への想いや制作の裏側を紹介していく記事を公開しています。

展示当日をもっと楽しめる情報満載でお届けしていきますので、ぜひフォロー&スキ♡をしていただけたらうれしいです。

展示まであと26日!(8月20日現在)
みなさんのお越しを心よりお待ちしています!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?