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ピアノレッスンのリズムトレーニングで言語力をつける

一年前(3歳頃)は、ほとんど発語のなかったtomoちゃんも、
最近はいろんなことをよく話してくれるようになりました。

この日はリズム、2拍子、3拍子、4拍子を
止まらないで続けて、鈴をたたく練習をしました。

といっても、歌いながらはまだ難しいので、
「ねこ、さる、いぬ、ぶた」なら2拍子。
「あひる、パンダ、きつね」なら3拍子という風に、
はっきり言えてなじみのある単語を使います。

言葉はリズムと深い関係があります。
リズムは呼吸で調整されているので、呼吸を整え、
正確で単調なリズムを刻むことで、
スムーズな発語に繋げていくトレーニングです。

そのためには、

1.上手く、話し始め(1拍目)に、呼吸を整え出すこと。
2.それを同じ速さで継続すること。
3.ブレスの位置を自分で調整できるようにすること。
(例えば、1.2.3 1.2.3 と3拍子を刻む中で、
1.2.で息を吸わないようにする)


tomoちゃんは私の膝の上で、
4小節くらいくり返せるようになることを目標にします。
リズム感を養うことで、発語+語彙も増やすのが最終目標です。

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もし「うちの子、言葉が遅い。」と感じていらっしゃる方がいたら、
試してみてください。続くようになると、言葉がもっと出始めます。

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次は鉛筆のお稽古。

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私は丸とバツがキレイに書けることを、ピアノを弾く前のトレーニング、
もしくは目安のひとつにしています。

人は成長過程で、まず肩、ひじ、手首、指、の順番に
関節がしっかりしてきます。

ピアノを弾くために一番大切な指は、一番最後なのです。
ということは、〇がキレイに書ける子は、
ピアノを弾く準備ができていますよーっていう
合図でもあります。

ここに、ともちゃんが約一年前に書いてくれた丸があります。

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ふよふよと薄い線で、どうしても大きなグルグル書きになってしまいます。

でも一年後、

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〇っぽくなってきました。

もう〇は見たくない!というほど書きました(笑)
tomoちゃん、あともう少し!

この日は、たまたまじゃがいもに見えたらしく、
点々を書いてじゃがいもにしてくれました。

ピアノって、本当に素晴らしい楽器です。
その習得の過程で学ばなくてはいけないことは、
生きる力の基本になることばかりです。

言語は、そのひとつに過ぎませんが、もし、ピアノの先生が、
どんな子ども達にでも、ピアノを教える時、
リズムを使って言葉も鍛えよう!という意識を持てば、
その子はリズムも言語も、両方伸びていくことでしょう。

ドリルをさせる中で、〇をきれいに書くことで、
指の力(筆圧や打鍵力)も鍛えようと意識することは、
学力も演奏も伸ばしていくことになるでしょう。

そのためにはまず、模倣の得意な子に。
先生と親が、飽きずに諦めずに、何度も何度もくり返しやることです。

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