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マイペースの履き違え

何事もマイペースで!と言うと、なんだかイメージがいい。
(気がする)

私のように、発達障害のある子ども達の音楽教育には、
「その子に合う進度で」=マイペースで!は当てはまるかもしれない。

でも、これも時と場合と取り組む課題によって違って、
お母さんは気合を入れて「ピアノを弾かせたい!」と思っていても、
(もしくは、算数や国語を伸ばしたい)と思っていても、
子どもがいつまでもヘラヘラしていたり、多動でウロウロしていたり、
が続くと、何も吸収してもらえないので、それをマイペースだと
認めるわけにはいかない。

中島みゆきの歌に、『糸』というのがあるけれど、
縦の糸と横の糸がマイペースにもあって、マイペースは縦の糸。
横の糸は、マイペースとは言わないと、最近、強く思う。

縦は自分の人生設計の中での進度だと、私は考える。

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これを間違えて、「僕はマイペースで行くから」と言いながら、
時間にルーズだったり、約束が守れなくて、
わりと周囲に迷惑かけてる大人もたまに見かける。
「おいおい、そう言うのはマイペースと言うのではなくて、
自分勝手と言うのよ!」と言いたくなる。

周囲との繋がりや、お互いに違う都合、生活スタイルを無視し、
横の繋がりを「マイペース」と言ってる気がしてならない。

話を子ども達の教育での「マイペース」に戻すと、

どの子にも向き不向きがある。得意不得意はある。
だから、そこは、その子のペースでいいと思う。
ましてや発達障害があるのであれば、ゆっくり縦の糸でいいと思う。

でも、横の糸で考えてしまうと、何もかも上手くいかなくなる。

例えば、あの子よりできない。
本に書かれてることと違う。などなど。

そして、見落としがちなのが、
その子がどれほど周囲にリスペクトを持って、
課題に取り組めているか?
取り組む姿勢を教えてあげられるか?
自分に関わってくれる人たちを認識し、「ありがとう」に変えられるか?

これを教えてあげられたら、縦の糸を作る「マイペース」に変化していく。

個性を発揮するというのは、自分だけよかったらいいのではないし、
共感を得たり、協調性のある所に、個性は発揮されていくのだと思う。
何事も、一人では輝けない。

縦の糸マイペース運動でも始めよっかな?ww




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