占い的辛口恋愛講座：9

前回から相性の話をしていますが、この「相性をどう考えるか？」というのは、とても大事なことです。

皆さんはご相談に来られて「この人との相性はどうですか？」と訊いてこられます。本当に「この人と？」と訊かれているのであれば、つまり「まだ恋人になることを決めていない」のなら良いのですが、ほとんどの場合は「私は、この人と付き合いたい」と決めていたり、もうお付き合いが始まっていたり、すでに肉体関係を持っていたりしているのに、「この人とは？」と訊かれる方が実に多いのです。

おかしいと思いませんか？
もう身体を許しているのに「この人との相性は？」と訊くのですよ。

こんなことをやっていたら、離婚が多くなるのは当たり前です。
でも、結構どころか驚くほどこのパターンは多いのです。

こういう大事なことを短絡的に決めている人同士の相性に、いいことはまずありません。天中殺の出会いでも相性がいいなんて100％ありません。
「一目惚れの相性」というのは確かにありますが、「気の結びつきの一目惚れ」と「すぐに肉体関係に発展する一目惚れ」があります。

前者の場合は、恋愛にとどまらず、人生が現在良い方向に向かっている同士にしか起きません。以前、結婚相談所に頼まれてマッチングをしたときに、この組み合わせのカップルがいたので、お見合いをセッティングしたところ、あっという間に結婚されました。

ところが後者の場合は、幸せに結びつくことはまずありません。
肉体関係が主導ですから、いちいち意識はしていないでしょうけれども、やはり愛なんて二の次で、もっと魅力のある人に出会うと、すぐに気持ちが持っていかれるからです。

私は、占い師の仕事というのは、相談者を幸せに導くことだと思っています。そうしますと、いいことばかり答えるわけにはいきません。
ですから「苦労する」とか「難しい」ということも言わなければなりません。時々「不可能！」ということもあります。
どこかの占い師のように、根拠もなく「大丈夫ですよ〜」なんて嘘はつけません。

相性がいい場合は良いのですが、これまで相手がいなかった人は、恋愛運が落ちているわけで、そういう人は風水や占いのテクニックを使って、運気を作っていかなければなりません。
パワースポットに行ったくらいでは、あまり役に立ちません。それどころか、方位を間違えていたら大変なことになります。

そういう運気を作り直してもらうことに、取り組んでいただける方も、それはそれで良いのですが、問題は、相性が悪い人にすでに出会ってしまっている人です。そういう人は、すでに好きになってしまっていたり、すでに身体まで許しているわけですから、占い師が都合の悪い鑑定をしたからといっても「じゃあ、やめます！」ということには、なかなかなりません。

「やめます！」という人は1割で、残りの9割は「大丈夫！」と言ってくれる占い師を探します。人生を変える人の確率なんて、そんなものなんですよ。

私は、そういう人を見るたびに「だから、人生を変える人って、なかなかいないんだな」と思うわけです。

でも、よく考えてみてください。
ある病院で「ガン」だと言われたから、「風邪です」と言ってくれる病院を探して何になりますか？また、「風邪」と診断してくれる医者もおかしいでしょう。

私は何人かの、それぞれの分野でしっかりした占い師を知っていますが、きちんとした占い師であれば、占いの手法は違っても、出てくる答えは同じです。別の占いに変えたら、答えが変わることなんてありえません。
でも、そういうことが巷では起きるから不思議なのですが。。（それはどういう意味かお分かりになりますよね？）

では、やめられない人（9割の方です）はどうするかと言いますと、ここで「相性の応用」です。「相性」というのは「普通に付き合ったら（接したら）ダメ」ということです。ということは、「普通に付き合わなかったら（接しなかったら）OK」ということになります。「相性」というのは、言い方を替えれば「付き合い方のテクニック」なのです。

ですから、付き合いたい方に、ちょっとした工夫をしなければいけません。私はたいしたことはないと思うのですが、たいしたことでもないのに「そんなことできな〜い」という人が大半です。

「たいしたことない」というのは「想定外の工夫」というだけのことですが、自分からは望まない形かもしれません。でも、実行した人だけは「な〜んだ、こうやったらうまくいくんだ！」と言って、相性が悪いのに幸せなカップルになります。

よろしいですか？選択肢はこれだけです。

1：風水などを活用して、いい出会いができる運気を作る
2：何もしないで、その上で悪い出会いになったら、思いとどまってやめる
3：相性を応用して、付き合い方に工夫する
4：「そんなのできな〜い」と言って、何もせずお付き合いを進展させて100％別れるか、不幸な結婚をする。

さあ、あなたの恋愛は、結婚はどれにしますか？
これ以外の選択肢はありません。
あったらぜひ教えてください。