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こんな霊能者は信じてはいけない:その5

前回「霊能者に騙される側にも問題がある」と申し上げましたが、その一番の原因は、霊能者の仕事の領分といいますか、霊能者に頼んでいいことと、そうでないことの線引きが出来ていないことです。
つまり「(出来もしないのに)なんでもやってあげる」という大ウソつきがいて、一方で「(法とか倫理に反していることであっても)なんでもお願いします」というお客様がいるからです。

霊能者の仕事の相手は亡くなった人です。
亡くなった人が成仏していないことによって起きている子孫への影響があったときに、成仏させることによって、その苦を取り除いてあげることです。
この「成仏」という概念が、皆さんが思っているものとは違うところに、間違いの元があるような気がしますが、そのことを説明したら、大変な長文になってしまいますので、ここでは簡単な話にとどめておきます。

よく「先祖の祟り」という霊能者がいますが、そんなことを言う人は、その時点で偽物です。
なぜなら「先祖が祟る」ことなどあり得ないからです。
例えば、あなたがボロボロの人生を送ったとして、亡くなるときに「自分の苦しみを子孫にも味合わせたい」なんて思いますか?
「自分は苦しんだけど、子孫には幸せになってほしい」と思いませんか?
ですから先祖が祟るなんてあり得ないのです。

ただ、明らかに先祖の影響と思われる現象はあるのですが、あれはメカニズムがあって起きていることで、皆さんの思われるような「祟り」ではないと言うことです。
それを「祟り」なんて言う霊能者がいたら、その人そのものがわかっていないか、騙そうと思っているかのどちらかです。

そういう人を信用してはいけません。
基本的に「祟り」と「成仏」は別問題です。

思い出しましたが、厳密には「祟り」がないわけではありません。
3つのパターンの中では「祟り」は起きますが、ここで書いてしまうと、また悪用する人が出るので勘弁してください。
直接、ご相談に来られた方や、武蔵野算命塾の会員の方にはお伝えしています。間違って伝わってしまうことを避けるためです。

次に、依頼される側の問題ですが、霊能者には、亡くなった人以外の問題を相談してはいけません
間違っても「あの人の気持ちを知りたい」とか「あの人の気持ちを私に向けて」なんてことを頼んではいけません。
どうもネットの占いサイトというのは、こういう話が溢れているようです。

占い師の私が言うのも変ですが、「あの人の気持ち」なんて、神でもない限りわかるわけがありません。
同じ誕生日の人は山ほどいるし、している仕事も人生行路も違います。
まして相手が結婚しているかもしれないし、そうでないにしても恋人がいるかもしれません。
それが生年月日だけでわかるわけはありません。

以前、知人のご縁でご紹介いただき、一時参加ししたそういうサイトで、「そんなことはわかりませんよ」と正直にお伝えしましたら「他の先生は答えてくれたのに!」と激怒され、「この先生はお勧めできません」とボロクソにレビューを書かれたことがあります。
そういう「他の先生」こそお勧めできないのですが。。

それから「相手の気持ちを変えてあげる」なんてできるわけがありません。
やれば洗脳です。
たとえ、その人が悪人だったとしても、それはそれで、その人の人生です。
それを勝手に変えるなんてできるわけはないし、もしそんな力があったとしても「自分のエゴのために、相手の気持ちを変える」ということは「人の道」に反していますから、そういうことをしたとしたら、必ず、その力は天に取り上げられます

ところが、そういうことが(本当に稀ですが)できる霊能者がいるのです。
そのことは次回書こうと思います。

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