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『カウント・プラン』黒川博行 2024年43冊目
短編集。
どれも人間くさく、サスペンスもあって面白かった。
解説で東野圭吾さんが書いていたように、コミカルにしようとしているのでなく、人間を描いていくとコミカルになるとのことが非常に頷ける。
黒川さん凄いよなぁ。
『キャッツアイころがった』黒川博行 2024年42冊目
前作と同じく女子大生探偵がフットワーク軽く、かつ大胆に行動し、犯人に近付いていく姿と本職である警察の動きが重なり合って話が進んでいき、グイグイと引き込まれていく。
どうしてキャッツアイ(宝石)が現場に転がっているのか…がなかなか鍵で、その理由がとてもグッとくるものがありました。
『暗闇のセレナーデ』黒川博行 2024年41冊目
あとがきにもありましたが、本格ミステリかつ女子大生探偵の軽いフットワークと推理がきらりと光っていた。
やっぱり黒川作品は面白い。
『美しすぎる少女の乳房はなぜ大理石でできていないのか』会田誠 2024年40冊目
作品も凄いし、男前だし、文章も面白いなんて、カッコいい。
生で作品を見たことがないのがお恥ずかしいですが、いつか見たいものです(ついこの間まで六本木で開催されていたのですね…)
映画「チャレンジャーズ」2024年18本目
傑作。
「今」の試合を軸に過去が重なり合っていく形式。
その最後が、映像の面白さもあって無茶苦茶気持ちいい。
そして、何よりゼンデイヤを筆頭にした俳優さんたちが非常に艶っぽく、色っぽい。
ルカ・グァダニーノ監督「君の名前で僕を呼んで」しか観たことがないけれど、人物同士の距離感や肉体が生々しくて惹きつけるのが上手いのだと思う。
不思議なもので、現在パートは年齢を重ね、皺が増えたり、髭まみ
『サムのこと 猿に会う』西加奈子 2024年39冊目
優しくも悲しく、鋭くて、とても良かった。
笑えもするし、西加奈子作品とても好き。
『探偵はBARにいる』東直己 2024年38冊目
映画は2作観ていたが、原作は初。
何故か、読まないでいたのだけれど、もっと早く読んでおけば良かった。
とても面白かった。
ハードボイルドであり、コミカルであり、哀しみでもありで、「これだよ、これ」という面白さが満載。
ススキノは2度くらいしか行ったことがなく、もう15年近く前なので、記憶が定かでないため、地理や雰囲気を知っていればもっと面白かったのだろうな。
このシリーズ読み始めよう。
『ニッポン47都道府県正直観光案内』宮田珠己 2024年37冊目
タイトル通り、各都道府県を観光視点から正直に教えてくれる一冊。
この正直具合の宮田節(?)が本当に正直で楽しい。もちろん自分の住む土地も正直に書いて頂いたおり、「そうだよね」と頷いてしまう。
これを片手に旅行に行くのも一興。
映画「告白 コンフェッション」2024年17本目
犯罪を告白したけれど、生き残っちゃったという設定が魅力的。
分数が短いのはとても良いのですが、もうちょいケレン味(この状況下ならではのコミカルさやホラー)があると、もっと楽しかったな。
口では平静を装っているけれど、内心むちゃ焦っている感じとか、贅沢を言いますが、もっと観たかった!
映画「マッドマックス:フュリオサ」2024年16本目
約140分間、冒頭から終わりまでアドレナリンがずっと出続けるパワフルな一本。
約140分があっという間。
前作よりもMAD感は低い気もしたが、フュリオサとその母ちゃんが無茶苦茶カッコいい。
これ撮った監督、うちの父ちゃんと同じ年ってのが驚き。
最高でした。
「大往生の島」佐野眞一 2024年36冊目
登場する人物たちのいきいきしている様子に、こちらも元気を貰えた。
もちろん大変なことはたくさんあるし、受け入れられないこともいっぱいだろうけど、それはそれとして、三食食べられて、昼間に何かをやって、夜には眠れることは幸せかもしれない。
僕は都会に憧れているので、島に越すのは避けたいから、都会に住んで、こんな心になりたい。
『封印』黒川博行 2024年35冊目
これまで読んできた黒川作品の中で、巻き込まれ度が高い方に入るのではの一作。
とはいえ、主人公は巻き込まれ易い環境におり、封印されたものはかなり鋭い。
今作も楽しく、ぐんぐん読んでしまいました。
『「ヒキタさん! ご懐妊ですよ」―男45歳・不妊治療はじめました』ヒキタクニオ 2024年34冊目
結婚をしていないので、今自分に必要なわけでは無いのだけれど、勉強のために読んだ。
ヒキタ作品は初だったのですが、きっと他のはテイストが違うだろうと承知しつつ、他の作品も読みたくなるほど、とても面白かった。
大変さを知られるだけでなく、自分の子供ってとっても可愛いだろうなと思える一冊でした。
映画「帰ってきた あぶない刑事」2024年15本目
ひいき目しかないけれど、最高だった。
過去と現在が混じり、あくまでタカとユージは今を生きている。シワが刻まれたって、白髪が増えたって二人は二人。
『クリード』を観た時、スタローンに哀愁を感じるとはと驚いたけれど、「あぶ刑事」にそれを感じるとはだった。
帰ってきてくれて、本当にありがとう。
わがままを言いますが、また会いたいです。
映画「関心領域」2024年14本目
少し裕福な暮らし、仕事、転勤、子育て、レジャー、庭もプールもある家、駆け回る犬の一コマを切り取っただけなのに、とても怖い。
ほぼヒキしかなく、感情移入を拒むような映画なのに、音楽、音響効果に取り囲まれて背筋がいつの間にか伸びていた。
凄い。