村瀬正尊/MasatakaMurase

1981年生。(一社)エリア・イノベーション・アライアンス 理事、(株)マチヅクリ・ラ…

村瀬正尊/MasatakaMurase

1981年生。(一社)エリア・イノベーション・アライアンス 理事、(株)マチヅクリ・ラボラトリー 代表を務める。東京と栃木を往来しながら仕事をしています。毎週1本『AreaInnovationReview』に執筆記事をアップ中。

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  • AreaInnovationReview

    2012年7月にメールマガジンとして創刊した『AreaInnovationReview』。待望のnote版マガジンとなります。 全国各地のまち会社によるアライアンス団体である当社だからこそできる、現場発信の最新まちづくり情報、まちづくりニュースをピックアップした解説記事、経済分析、ケース紹介等旬なまちづくりトピックをお届けします。

最近の記事

【AIR】本屋消滅の時代だからこそ、宇都宮でも始まった新たな街の本屋を模索する動き

全国各地で街の本屋さんの閉店が相次いでいます。個人経営の書店だけでなく、大型商業施設にテナントとして入っているような大型書店までも地方では閉店するのが当たり前の時代になっています。 先日、私が暮らしている宇都宮でも中心部にある大型書店が今月末で閉店するというニュースが報じられ、SNS上で閉店を惜しむ声が多数上がっていました。 ・喜久屋書店が9月末で閉店へ 宇都宮のMEGAドンキ内 客数、売り上げ減が要因 https://www.shimotsuke.co.jp/artic

    • 【AIR】吉野家ホールディングスの事業開始で拡がるか、オルタナティブフードとして注目のダチョウ肉

      地球温暖化に起因する気候変動の影響から、人間が生きていく源である食の分野で、近い将来、地峡規模での食料危機が起きる可能性が指摘され続けてきています。さらにはウクライナ危機のような有事の発生により、世界的な食料供給バランスが大きく崩れることでも食料危機の発生が起こり得ることも分かってきています。そうした食料安全保障の観点から、注目を集めはじめているのが「オルタナティブフード」です。 「オルタナティブ・フード」とは、代替手段を意味する「alternative」と食料を意味する「

      • 【AIR】能登地震の復興現場で住宅再建の新たな選択肢を示す3Dプリンター住宅の可能性

        国内で3Dプリンター技術を活用した住宅開発の動向についてこれまでも定期的に紹介してきております。3Dプリンター住宅に取り組むベンチャー企業のセレンディクス㈱が、JR西日本の子会社のJR西日本イノベーションズと業務資本提携したそうです。セレンディクス社の3Dプリンター技術を駅舎、倉庫や電気設備等の関連施設の建設に応用していく取り組みを進めていくようです。 ・3Dプリンターで駅舎や鉄道設備更新、JR西日本子会社がセレンディクスと提携 https://xtech.nikkei.c

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        • 【AIR】芳賀・宇都宮LRT、間もなく開業1周年

          全国的にみても路面電車としては国内で75年ぶりの新規開業となった芳賀・宇都宮LRT(以下「LRT」)が開業してから今週末で丸1周年を迎えます。 ・宇都宮LRT、開業1周年記念イベント続々…25日には「誕生日列車」も https://www.yomiuri.co.jp/local/tochigi/news/20240816-OYTNT50219/ 紆余曲折あり構想から30年かけてようやく実現し、特にJR宇都宮駅の東口側の風景は大きく変貌を遂げました。 写真で振り返ってみる

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        【AIR】本屋消滅の時代だからこそ、宇都宮でも始まった新たな街の本屋を模索する動き

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          【AIR】子育てに奮闘するママ・パパをサポートする親向けテック・サービス

          夏休み真っ只中の皆さまが多い時期かと思います。独身だった頃はまちづくり業界に身を置く人間の端くれの一人して、国内外の気になるまちに足を運び、まちを巡り、地のものを頂くという研鑽をよく積んでいたものです。単に飲み歩いていたとも言えますが笑。まちづくりに熱心な商店街の方に面白いまちづくりの情報を教えてもらい、この目で見てこようとバックパックを背負って青春18きっぷを利用し、鉄道乗り継いで途中下車しながら栃木から北九州まで行ったりしたのもいい思い出です。 当たり前ですが結婚し子ど

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          【AIR】変わる葬儀業界に登場したネットサービス「itowa」

          新型コロナウイルス禍は、様々な商売が既存のビジネスのあり方を大きく見直すきっかけでした。葬儀業も大きく影響を受けた一つです。 ・2023年の葬祭(フューネラル)ビジネス市場規模は前年比105.0%の1兆7,273億円と予測 https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3342 上記の昨年に矢野経済研究所が公表している「葬祭ビジネス市場に関する調査(2023年)」によると、コロナ禍の影響が直撃した2020年は市場規模

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          【AIR】「自動物流道路」へ向けた中間提言が公表される、道路を自動物流の大動脈に

          今年の4月1日から運送業、建設業、医師という3業種で、時間外労働の上限規制が始まったことで、労働時間の減少により物流や地域医療等に支障が生じるとされる、いわゆる「2024年問題」に対して各業界で施策を進めているところかと思います。 中でも運輸業界は、既に人手不足が深刻な状況となっています。リクルートワークス研究所が出しているWorkReport2030「未来予測2040 労働供給制約社会がやってくる」によると次のような推察がなされています。 そのような背景を抱える運輸業界

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          【AIR】陸上養殖が遊休地や遊休資産の活用にも一役買う

          周囲を海に囲まれ魚食が主流だった日本。水産資源に恵まれかつては国内食用魚介類自給率は100%を超えていたことも。しかし国内食用魚介類自給率は2020年の数字では57%まで下落してきており約半分を輸入に頼っている状況になってきています。 また世界的な新型コロナウイルス感染拡大、ロシアによるウクライナ侵攻と続いていることで、水産部の需給バランスが大きく崩れたり、水産物の輸入に影響が生じたり価格も上昇したり、といった大きな変化に直面しています。そのため食料の多くを輸入に依存する日

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          【AIR】芳賀・宇都宮LRT、開業初年度から黒字を達成

          路面電車としては75年ぶり、全線新設LRTとしては国内初となる「芳賀・宇都宮LRT」が昨年8月26日に開業。来月には開業1周年を迎えます。そして先日、運行を担っている宇都宮ライトレール株式会社の開業初年度の決算について報じられていました。 ・宇都宮ライトレール 初年度黒字5700万円 23年度決算 開業7カ月で想定の3倍 https://www.tokyo-np.co.jp/article/332074 上記の東京新聞の記事の情報源になっている宇都宮ライトレール株式会社が

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          【AIR】歴史的円安を背景に日本の社会課題である空き家が「AKIYA」として外国人から熱視線?!

          日本は、OECD加盟国で軒並み物価上昇しているのに対し、長いことデフレでマイナスという時代が続いてきてしまったことから、最近物価が上昇しているとはいえ比較するとまだまだ低いのが実情です。そのため日本は外国人旅行者の感覚からすると割安感が高い国となっています。 更に現在、歴史的な円安が背景に加わり日本の安さに拍車がかかり、新型コロナ禍が明けて以降インバウンドの急回復により訪日外国人の消費が高まっています。 ・訪日客消費が初の5兆円超 23年、人数はコロナ前8割に https

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          【AIR】「ハラカド」が試みる商業施設の新たなリーシングと稼ぎ方

          東京都心でも注目の商業施設が今年4月に誕生しました。場所は都心の一等地である表参道と明治通りが交差する神宮前交差点です。東急不動産と東京地下鉄が共同事業者として再開発を手掛け開業したのがプラザ原宿「ハラカド」です。そろそろオープンから落ち着いた頃だろうと思い訪れてみました。 ・東急プラザ原宿「ハラカド」4 月 17 日に開業決定 https://www.tokyu-land.co.jp/news/uploads/bf4751737eea147feff723b8d63ee75

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          【AIR】「ハラカド」が試みる商業施設の新たなリーシングと稼ぎ方

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          【AIR】「労働供給制約社会」の到来を理解するためにレポート『未来予測2040 労働供給制約社会がやってくる』を読んでみよう

          年々深刻化している「人手不足問題」。運転手不足が原因で路線バスが減便・廃止されたり、能登地震の現場では建設業界の人手不足で解体作業が進まなかったり、その影響はさまざまな業種で広がりを見せています。 ・バス運転手は「割に合わない」、人手不足で減便・廃止相次ぐ…残業規制が拍車 https://www.yomiuri.co.jp/national/20240416-OYT1T50227/ ・被災家屋、解体作業進まず 二次被害懸念、背景に人手不足―識者「工夫が必要」・能登地震 h

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          【AIR】「労働供給制約社会」の到来を理解するためにレポート『未来予測2040 労働供給制約社会がやってくる』を読んでみよう

          【AIR】地域資源を活かしたアドベンチャーツーリズムの可能性

          観光庁の「訪日外国人の消費動向 2023年次報告書」によると、訪日外国人旅行者が訪日前に最も期待していたことに関する調査結果を見ると、1位の日本食を食べ ること(36.0%)、に次いで自然・景勝地観光(11.5%)が2位となっています。 ・観光庁 訪日外国人の消費動向 https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001742979.pdf 私たち日本人も海外に行く際に、世界的に有名な観光地として各国を代表する都市を訪れる他に、自然観光地

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          【AIR】地域資源を活かしたアドベンチャーツーリズムの可能性

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          【AIR】物を大切に使い続ける文化を醸成する「リペアカフェ」で地域コミュニティも育む

          皆さん、「リペアカフェ」ってご存知でしょうか?「リペアカフェ」の発祥と言われているのがオランダのようでして、壊れたモノを修理したい人、修理技術を学びたい人が集い、修理の技術を楽しみながら共有していこうという地域内のコミュニティです。 ・REPAIR CAFE https://www.repaircafe.org/ 始まりのルーツは、オランダ在住で環境ジャーナリストをしている女性が、モノを作って、使って、捨てる、という大量生産・大量消費型の社会のあり方に対する代替案として、

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          【AIR】物を大切に使い続ける文化を醸成する「リペアカフェ」で地域コミュニティも育む

          【AIR】再熱したライドシェア議論その後、4月より日本版ライドシェア開始に

          コロナ禍も落ち着き、通勤通学等日常生活での移動やインバウンドの急激な回復での需要増大、観光地・地方でのタクシー運転手不足等を背景にした供給不足。この需給ギャップが非常に顕著となったことから昨年より議論が再熱し始めた「ライドシェア」。 そして昨年12月20日に開催された政府の「デジタル行財政改革会議」にて中間のとりまとめ案が出され、その中でライドシェアに関して大きく取り上げられたことから日本でも海外のようなライドシェアへと大きく進むかと思われました。 しかし蓋を開けてみると

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          【AIR】再熱したライドシェア議論その後、4月より日本版ライドシェア開始に

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          【AIR】国境を越えたワーケーションの後押しになるか日本でも「デジタルノマドビザ」開始

          スマホやタブレット端末、ノートパソコン等を使いながら、ネット環境さえ整っていれば特定の場所に拘束されることなく、世界中どこからでも仕事ができる人々を「デジタルノマドワーカー」としてメディア等が特集するようになったのが確か2010年頃からだったと思います。当時、そんな新しい働き方をするアイコン的存在として高城剛氏や安藤美冬氏が紹介されていた記憶があります。 2010年から14年が経過し、その間にコロナ禍があったことで全世界的にリモートワークを含めた多様な働き方を社会的に許容す

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          【AIR】国境を越えたワーケーションの後押しになるか日本でも「デジタルノマドビザ」開始

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