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【AIR】歴史的円安を背景に日本の社会課題である空き家が「AKIYA」として外国人から熱視線?!

日本は、OECD加盟国で軒並み物価上昇しているのに対し、長いことデフレでマイナスという時代が続いてきてしまったことから、最近物価が上昇しているとはいえ比較するとまだまだ低いのが実情です。そのため日本は外国人旅行者の感覚からすると割安感が高い国となっています。

更に現在、歴史的な円安が背景に加わり日本の安さに拍車がかかり、新型コロナ禍が明けて以降インバウンドの急回復により訪日外国人の消費が高まっています。

・訪日客消費が初の5兆円超 23年、人数はコロナ前8割に
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA170F20X10C24A1000000/

そして、その消費意欲は観光消費以外にも向きはじめており、日本国内の不動産、しかも「空き家」に注目が集まり出しているようです。

ただこれまでの外国人による日本国内の不動産投資というとこんなイメージをお持ちではないでしょうか?

例えば、世界的なスノーリゾートになっている北海道倶知安町のニセコ。この地でしか体験できないパウダースノー「JAPOW」を求めて世界中からスキーやスノーボードの愛好家らが集まるグローバルに知れ渡るスノーリゾートとなっています。その需要を狙った海外投資家から不動産へと投資が集まり高級ホテルやコンドミニアム開発が進んできているのは有名ですよね。(一方で、転売目的で不動産に投資し、地元のまちづくりには関与しない海外資本による弊害も出てきていたりもします。)

・ニセコの魅力は「雪」か「マネー」か 世界から投資が集まる観光地を歩く
https://www.nhk.jp/p/gendai/ts/R7Y6NGLJ6G/blog/bl/pkEldmVQ6R/bp/pyj3vpYvL8/

他には京都も世界でも有数の有名観光地として外国資本による投資対象になっていますよね。あるいは中国の富裕層が東京都心をはじめ首都圏のタワーマンションを爆買いしていると以前から報じられていますが、首都圏の大都市の好立地を狙った不動産投資も外国人による不動産購入のイメージの一例でしょう。

・中国富裕層が首都圏マンションを“爆買い” 欧米よりも日本は割安?投資目的に留まらない背景を専門家が解説
https://www.fnn.jp/articles/-/683403?display=full

こうした情報が先行してしまっているせいか、知らぬ間に外国人による日本の不動産購入というと、富裕層が資産運用の選択の一つとして他国の都市と比較し割安な日本の不動産に投資してキャピタルゲインを得ようというイメージばかりになりがちでした。

でも先日次のような記事を目にして、日本で荒稼ぎしてやろう!といった偏った外国人の不動産投資家像しか持ち合わせていなかった自分を反省しました。外国人による不動産購入=投資目的だけ、という誤った先入観を改めねばと思った次第です。

・空き家ジパング、輝く「お宝物件」 外国人が熱視線
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD225IF0S4A120C2000000/

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