こんにちは!今回のイベントを主催している伊集院⼀徹です。
2018年に南伊豆町に移住し、現在は宿「ローカル×ローカル」と漫画家をやっています。
この企画は、「地域おこし」「地方創生」って、一体どういう状態だろう?
そんな問いを持った僕が、さまざまなローカルで活躍する先輩たちを訪ねて、学んだことを報告するイベントです。⽇本仕事百貨と共催しています。
2019年6月から10人の先輩とイベントをやりました。あらためて書いてみると、錚々たるメンバーに来てもらいました。
* 肩書きは当時のまま
今回、お越しいただく先輩は、藤本智士さんです。
藤本さんに伺ったテーマは、「属人性の先ってなんですか?」です。
少し本筋を逸れるのですが、遡ること2020年。実は藤本さんとは、秋田に行ったときに別のテーマでお話をしたことがあります。
藤本さんと話した内容は「広義な編集って、なんですか?」というテーマでした。
※その時に藤本さんにインタビューした時の記録はこちら。
僕自身、当時「南伊豆新聞」というWebメディアを一人でやっていました。「このままずっと一人でやるのは不安なんです」と悩みを吐露。
それに対して、藤本さんは「まずは一人でやってみるという経験は大事」とアドバイスしてくれました。
そして時は戻り、2024年。
僕は藤本さんの言葉を胸に刻み、一人、発信と実践を繰り返し、ゲストハウスを立ち上げました。
自分ごとだから、自分起点の発信だから。
企画一つとっても、反響がダイレクトに返ってきて、おもしろい。
自分の発信を見て、ゲストハウスに来てくれる人が現れました。
今では、自分の発信がきっかけで、このまちに移り住む人が現れたり、お店ができたり。
藤本さんの本に出てくる「究極のローカルメディア=自分」という言葉が、実感としてつながりました。
これが発信の力か。
発信を通して、少しずつ自分の半径が変わっていくんだ!
だけど・・・
常に自分を奮い立たせて、発信し続けないと前に進まない。
このやりかたって、どこかで限界がくるのでは?と、不安になるときもあります。
なぜ苦しいかというと、属人性が高いからです。自分がいるから、自分のつくる場だから人が来てくれるのって、メリットや喜びもあるけど、同じくらいデメリットもあるのではないか?
たとえば、スタートアップあるあるですけど、誰かに仕事が集中して、潰れてしまうことがあります。代わりが効かないことで、不具合も起こる。
かたや、代わりがきく仕組み化されたチームも(大事だと思いつつ)、個人が透明になる感じもあって。僕がやりたいわけではないなって思ったり。
そんなモヤモヤを抱え、一人発信を繰り返し、息切れしそうになっている遥か先に、藤本さんが立っている気がしたんです。
藤本さんは、『ニッポンの嵐』『るろうにほん 熊本へ』『みやぎから、』など、自身で書籍編集を手掛ける「個」としてのクリエイター。
一方、「ニッポンのあたらしい“ふつう”を秋田から提案する」をコンセプトにした季刊誌『のんびり』(2012~16)やWEBマガジン『なんも大学』(2016~22)を地元クリエイターと作ったり。誰かの属人性も開花させている人だなって思うんです。
自分の船で進むこともできるし、みんなで大きな船を作って、あっちにも行ってみよう」と推進力も生み出している。目的を達成したら、「一旦解散、また会おう!」みたいなチームのつくりかたも気になります。
会社としてチームを作る以外にも、藤本さんみたいな強固すぎないチームのつくりかたとか、誰かに任す感じが絶妙だなって。
藤本さん、属人性の先って何でしょう?
今回は若干、お悩み相談の要素が強いイベントになりそうです。
今回、藤本さんが5月に出した新刊『取り戻す旅』を会場で販売します。地方旅から得た知見をもとに、これまで様々な本を編集してきた藤本さんが北東北の旅へ。「大切な学びはすべて旅から得た」という藤本さんによる旅の作法が詰まった一冊です。
▼進行役
▼学び仲間