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村嵜千草
2023年2月28日 00:21
カーテンを閉めて鍵をかけて布団に潜ろう取り憑かれてしまう前にココアを飲んで目を閉じて万華鏡に溺れよう取り込まれてしまう前に今日を閉店にして明日のロックを流して暮らしを忘れようわたしを忘れよう目を瞑ったら今日が終わり目を瞑ったら明日を忘れるひとときの安息を手に入れようさよならを思おう
2023年1月31日 11:53
何もしなくていいそれは難題だなどうすればいいんだい?何にもしなくていいんだそれは困ったなバクバク煩いものが主張してくるよ気にしなくていいなるほど、むつかしいことを言う頭から指先、お尻までこんなに揺れているのに?とりあえず寝ようおや最初と違うことを言う何もしないというのは何もしないということで寝てもいいのかいグウタラすればいいんだグウタラとはなんだろう
2022年12月31日 20:11
いつも通りの夕食といつもとすこしちがう笑顔をいつも通りの喧騒にいつもよりすこし多い会話を風が吹いてしっとりと冷えた夜の町にあたたかなストーブの灯火を今年もありがとうお疲れさま…………………………2022年も今日でおしまいですね。今年もありがとうございました。いいねや、コメントにたくさん励まされ今年も歩むことができました。文字書きらしく?、詩をここに置いて締めくく
2022年11月29日 15:35
ハッと吐いた吐息が白くなってまあるく空気に溶けたきみはこれからどこへまでも旅をする川を渡り山を越えどこへまでも行っておくれ自由にほしを渡る空気よこの原子たちよ願わくばわたしの想いを連れてって貴方のもとへ連れてって
2022年3月29日 09:48
人混みや車の音に紛れて 孤独と孤独が笑い合う私たちだけ ここにはできるだけ触れていたい 二人は一人でいたい私たちだけ ここには喧騒をBGMにしてスーパーのレッドカーペットを歩いてエスカレーターを降りて夢の中へいいえ 夢ではないわ夢なんかではないわ私たちだけ ここには空気に浮気をしないでずっと背中に触れていて私たち 私とあなただけのまち
2022年3月11日 14:46
ここに、私の声を録音したものがあるその声は、中学卒業の日に 思いを馳せて大地震の記憶を辿っている私はこれに時折、自分自身で聴き入ってみる目を閉じて、シラと受け流す日もあれば瞼をそっと持ち上げて受け止める日もあるここに、過去の私のかなしみがあるその声は、間をおいてゆっくりと喋っている震えていたりなどもする私はこれに時折、相槌を打って聴いてみる両の眼(ま
2022年3月11日 12:00
「まさか」そのまさかだよここで起きているよ「嘘みたい」そうだよねまさか、こんなこと考えていなかったものね「でも自分は大丈夫だから」あれ、どうしてどうしてそう思うのわたしはもうそのまやかしを信じられないよ大丈夫、は大丈夫なときに使うのよ大丈夫じゃなくても笑いたいときに使うのよ大丈夫だろう、はどこにもいてくれないのよ貴方を支えないのよいつ どこで 何が どのくらい
2021年9月19日 23:30
あなたの知らぬところでわたしは枕を濡らすあなたの知らぬ間(あいだ)にわたしの唇が弧を描くあなたのいない土の上でわたしは首をもたげるあなたの残したつめあとがわたしの喉をぎゅうっと絞るあなたの残したつめあとをわたしの指がそうっと辿るあなたの残したつめあとはひどく冷たい ひどく優しい
2021年9月18日 15:39
勉学に励み 埃と誇りを高く積む草花を摘み 嗅いで見つめて彩って体を彩り 顎を上げてコツコツ鳴らす音を生(な)らし 反吐も慈愛も空気に揺らす己(おの)が両手で彼奴を… 憤り沸き立つ大の字に身を投げ出して地に返り 無に帰す家の扉をくぐり 家族の笑顔と飯の匂いで腹を満たす肉を削ぎ筋を充し 線を描く只管な手と筆は繊維をすべり 残したいものがある誰も皆 ニンゲン誰も皆