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【完全版】おすすめのマーケティング関連書籍7選

僕が今まで読んできたマーケティング関連書籍の中で、まずはこれさえ頭に入れておくと、〝マーケティング〟の観点で割と体系的かつ網羅的に思考したり、お話したりできるのではないかと思う書籍を紹介したいと思います。

簡単に僕の経歴だけお伝えしておくと、現在は、創業4期目になるマーケティング支援会社を経営しており、主に化粧品/スキンケアブランドのマーケティング支援を行なっております。

大学時代から、マーケティングを専攻しており、新卒では美容・健康領域のWebメディアを運営するベンチャーでアカウントプランナーに従事し、その後転職して、PR TIMESというPR会社でセールス/PRプランニング、新規事業責任者として仕事してきました。

そんなマーケティング/広告畑の僕が読んできて良かったなと思う、書籍を紹介したいと思います。


1.The Art of Marketing マーケティングの技法(著:音部 大輔)

著者である音部 大輔さんは、P&G、ダノンジャパン、ユニリーバ・ジャパン、日産自動車、資生堂などでマーケティング活動を牽引されてこられた方で、そのキャリアで培われたノウハウが詰め込まれた一冊になってます。

特に、マーケティング活動の全体像が俯瞰できる「設計図」である「パーセプションフロー®・モデル」の考え方と活用方法をインストールしていただくと体系的にマーケティング活動の戦略策定に役に立つと思います。

私もクライアントのマーケティング活動を整理する際に、こちらのモデルを活用することがあります。

是非、マーケティング戦略策定をお仕事にされる方は必見です。


2.たった一人の分析から事業は成長する 実践 顧客起点マーケティング(著:西口 一希)

P&G、ロート製薬、ロクシタン、スマートニュースのマーケティングに携われてこられた西口さんの書籍です。

ここで語られる1人の顧客からマーケティングを設計し、伝えるべきことややるべきことを展開する「n1分析」は非常に実践的ですぐにでも活用ができます。

「n1分析」では、いつ、どのようなきっかけで、ブランドを知ったのか、買ったのか、ロイヤル顧客化したのか?架空の想定顧客ではなく、実際にそのセグメントごとに属している名前のある顧客個人の生活態度、習慣、購買行動から購買に関連する認知や心理をカスタマージャーニーを想像しながら理解して、それぞれの結びつきを探っていきます。

この手法を知っていると、顧客を動かすマーケターの一歩になること間違いなしです。


3.USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門(著:森岡 毅)

言わずと知れた、USJを再建した森岡さんの一冊。マーケティング、マーケターの役割が丁寧に話されている。

誰にマーケティング予算を集中的に割くのかという「WHO」や、消費者がモノを買う理由の本質になる「WHAT」の作り方など、マーケティングで重要になる基本的な考え方が理解できます

またマーケターとしてのあり方も森岡さんのエピソードから刺激を受ける部分が多く、事業を伸ばすプロとしてのスタンスを学ぶことができます。


4.ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム(著:クレイトン M クリステンセン)

意外とジョブ理論がマーケティングの現場で使われていないかと思うので、あえておすすめしたい一冊です。

個人的には、ジョブ理論は、マーケティング活動を実施していく上で、「どのメディアで何を訴求するのか」という最も重要なポイントを明確にするために必要な考え方だと思っております。

そもそもジョブとは、特定の状況で顧客が成し遂げたい課題のことで、「なぜ顧客は商品を買うのか?」に対して改めて真っ正面から答えることで既存の事業を見直すきっかけを与えてくれると考えます。

ジョブ理論を本質的に理解して、活用できるようになると売れないものがなくなるんだろうなと思います。


5.インサイト(著:桶谷 功)

僕が大学生の頃にサイバーエージェントのインターンに参加した時に、広告プランナーの社員の方にオススメしてもらった本。

ターゲットの本当の欲求やニーズであるインサイトをつかむことを体系的に理解することができます。

そもそもビジネスの根幹にあるニーズを発掘するスキルが学べる一冊です。結局何を打ち出して、顧客に伝えて、心を動かし、行動をしてもらうのかという本質的な内容になっています。

今でも、顧客のインサイトが何か掴めない時には、この本を引っ張り出してきて再度確認するほど重宝しています。


6.売上最小化、利益最大化の法則――利益率29%経営の秘密(著:木下 勝寿)

D2C事業でトップを走る北の達人コーポレーションの木下さんの一冊。上記の5冊でマーケティングの考え方を理解できたら、あとは定量的に投資対効果までPDCAを回せるようになるために必要なことが書かれてます。

「全体利益=新規顧客獲得件数×顧客1人あたり利益(LTV-CPO)」を意識した事業戦略を描けているかもマーケターして非常に重要な課題です。

顧客のニーズを捉えたマーケティング施策を実施できたとしても、利益が出ていないと事業活動は継続することができません。

「LTVの最大化」と「CPOの最小化」をいかに実現できるかという全体利益を把握したマーケティングができるかどうかこそ真のマーケターに求められる要素です。


7.ブランディングの科学(著:バイロン・シャープ)

ここで紹介されている11つのマーケティングの法則は全て、ファクトベースで法則化されたもので、実践的な内容になっています。

1.ダブルジョパディの法則
2.リテンションダブルジョパディの法則
3.パレートの法則(60/20)
4.購買行動適正化の法則
5.自然独占の法則
6.顧客基盤が類似する
7.ブランドに対する態度と思いが行動的ロイヤルティに反映される
8.ブランド使用体験が消費者の態度に影響を与える
9.プロトタイプの法則
10.購買重複の法則
11.NBDディリクレ

この法則の中でどれか一つでも自分のマーケターとしての引き出しにないのだとすると、是非オススメしたい本です!

ブランディングというかなり曖昧な領域をかなり体系的にまとめた一冊になっております。


以上が、僕がオススメするマーケティング関連書籍です!
僕が紹介した本は割と王道な気がするので、あまり知られていない書籍など皆さんのオススメも是非教えて欲しいです!



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