【12日目】宇宙が「終わった」後はどうなるのか(セカイのトリセツ)
◆時間軸の「終わり」のその先に
すみませんが、SFのような宇宙の話はもう少し続きます。やっぱり僕たちが生きている【地獄】の世界=宇宙全体の構造というのは、僕たちの毎日の生活そのものに密接に関係しているからです。
では『宇宙の終わり』という話を続けましょう。宇宙を流れる時間というものは「終わるときの形」が明確に決まっている、という話でしたね。そして宇宙の「時間」で起こる歴史の「シナリオ」は、この『宇宙の終わり』の形に向かってすでに書かれている、という話もしました。だから僕たちの人生は「たまたま」あるのではなく
あなたが生まれるタイミング
あなたが誰かと出会うタイミング
あなたが死ぬタイミング
こういうものがきっちり、「何時何分何秒どの座標で」起こるかが決まっているのだ、という結論になるんでした。
(座標、というのは場所のことです……モトは宇宙空間の「座標」単位で状態を記録できるんでしたね……【3日目】参照)
復習になりますが、どうしてそう言えるのかというと
三次元空間の裏側と「モトの有無が入れ替わっている」から
でしたね。すべてのモトが【無】だった表側(地獄世界)に、ビッグバンの時刻に裏側から【有】のモトがドンと出てきて、逆に裏側の【有】のモトが減った、という理屈でした。そして時間の経過とともに、裏側から表側にモトが出続けて、宇宙が膨張していると。
さて、こういう構造にもとづいて、僕たちの人生が未来に向かって進んでいるときに「裏側」で何が起こっているかというと……
裏側ではどんどん【有】のモトが減って、宇宙全体が小さくなっている
ということが言えます。
どうしてこういう話をするかというと……ちょっとこう考えていただきたいのです。今書いたような要領で「裏側」の収縮がどんどん進むと、地獄の時間が「終わり」を迎える時にこの「裏側」はどうなるのでしょうか?
地獄の時間の終わりが「すべてのモトが【有】」だとすると、もちろん答えは
「裏側すべてのモトが【無】の状態」
となります。これって……何かに似ていますよね?
◆宇宙の裏表が入れ替わる時
そう、そうなんですよ!!
僕たちの宇宙の時間が終わりを迎える時、裏側の宇宙は
の状態になっているはずなんです!!!
ビッグバンで僕たちの宇宙が始まる前、地獄は「ゼロ次元」でしたよね。すべてのモトが完全に【無】の状態になっているため、何も存在できない(空間すら存在できない)状態になっているんでした。
同じように考えると、僕たちの宇宙が終わるときに「すべてのモトが【有】の状態」になるということは、そのとき裏側はこのように『ビッグバン直前の宇宙』と同じ状態になるということが分かります。
その後どうなるか……おそらく
のだろうと考えています、もちろん裏面でね。その時
のではないか? というのが僕の推測です。
イメージとしては懐かしの「カセットテープ」のような感じです。カセットテープはA面の音楽を再生しているとき、裏側のB面は「巻き戻されて」います。こういう構造だから、A面の音楽が終わったあと、裏返すだけですぐにB面の音楽が再生できるんです。
◆宇宙の『呼吸』と逆因果という考え方
そんなわけで……僕たちの宇宙が終わる時、裏側で新たにもう一つの宇宙が始まる、と考えられます。そしてもちろん、その宇宙も今僕たちが体験している【地獄】と同じ構造をしているはずなので、再び膨張して、いつか終わるはずです。
そのとき、裏側(今の表側)はまたゼロの状態まで収縮しているはずですので、再び表側となってまた宇宙の歴史を始める……ということになるはずです。
こんなふうに、宇宙は何度も何度も
をするように時間を進めて、戻して、また進めて……を繰り返している、という構造になっているのではないかと考えています。
僕たちの人生も、今の時間軸の「輪廻転生」が何回目か? というのとは別に、宇宙の「呼吸」が何度目なのか? という側面があるのかもしれませんね。
アタマがくらくらするくらい、壮大な話になってしまいました。こうしたことが分かる『モト理論』は僕が考えたものなので、まだ世間には全然知られていないですし、こういった「時間と空間の構造」というのもこの『モト理論』独自のものです。
ですが「空間の裏面で時間が逆行している」という考え方はすでにあって、ジュリアン・バーバー氏という物理学者が提唱しているものや、量子力学で「量子的もつれ」というものを研究しているマシュー・ライファー氏とマシュー・ピュージー氏によっても「逆因果」というものが研究されているそうです。
科学の世界でも「どうして時間が一方方向なのか?」という研究は古くから行われているのですが、どうしても僕のような「スピリチュアルな側面」は受け入れられません。科学というものはそういうものだから仕方がないのですが、僕の「モトの話」も一応理論ですので、数式は書けないけれど(筆者は数学0点の男です……)、そこそこ理にかなった話をしているつもりです。
「ニンゲンのトリセツ」著者、リリジャス・クリエイター。京都でちまちま生きているぶよんぶよんのオジサンです。新作の原稿を転載中、長編小説連載中。みんなの投げ銭まってるぜ!(笑)