マガジンのカバー画像

セカイのトリセツ(モトの話⑤エキスパート編)

37
人生とは何か?という話の次は「人生が『なぜ』あるのか?」という話です。これには宇宙全体の成り立ちや構造が関わっています。宇宙というものが「ある」から、僕たちのジンセイは「ある」の… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

固定された記事

はじめに 最後の『モトの話』をはじめよう(セカイのトリセツ)

◆『ジンセイとは何か?』を論理で いきなりですが、まずみなさんに質問です。  人生とは何だと思いますか?  大事なことなのでもう一度問います。  「人生」とは『何』だと思いますか?  ……この質問はシリーズ『モトの話』の重要なテーマで、本の冒頭で毎回問いかけているものです。そして、その「答え」にあたるものを、前巻『ジンセイのトリセツ(モトの話④:上級編)』でこう説明しました。  人生とは何か? という世紀の大疑問を、前巻ではたったこれだけの言葉で説明してのけました。

【1日目】煮え切らない『癒やし』では満足できないあなたへ(セカイのトリセツ)

◆今まで話せなかったすべてを語る「エキスパート編」 癒やさないスピリチュアル『モトの話』へようこそ。『モトの話』とは、霊感ゼロでも【解かる】スピリチュアル理論です。  シリーズ『モトの話』では、これまでに四冊の本で 入門編(モトはココロの材料、ニンゲンの三つのパーツ) 初級編(ココロと感情の関係、モトあつめについて) 中級編(レンアイやオカネとどう向き合うか) 上級編(人生とは「何」か、どう生きればいいのか) という話をしてきました。  この中でいろいろ「はっきり

【2日目】改めて「モトとは何か」(セカイのトリセツ)

◆『モト』という名前の由来 前回……若い日の僕はついに『モト』を発見しました。  『モト』というのはココロの材料にあたる『粒子』です。ココロには『粒子の集まり』という、まるで「けむり」のような『実態』がある、ということです。そして、入門編からずっと書いているように、僕たちのココロには「モトの個数」という【量】があり、この『ココロの量』がやり取りされて増えたり減ったりすることで、感情がわきおこる『仕組み』があるのです。  今までの話で『モト』、『モト』とさんざん書いてきました

【3日目】移動を司るモトは「移動しない」(セカイのトリセツ)

◆『二番目のモトあつめ』にも「できる原理」がある 前日の『モト』という名前の由来の話の続きです。この名前には二つの意味があって、それぞれ 日本語の「もと」(元・素・本・源……) ヨーロッパ語圏の"moto"(動くもの、の意) だ、というところまで話しました。  これまでの『モトの話』で『モトはココロの材料である素粒子だ』と何度も書いてきましたので、一つ目の「もと」は分かりやすいかと思います。問題は二番目です。この『モト』という粒子の名前には「動くもの」という意味も込め

【4日目】モトが「出現する・消滅する」原理(セカイのトリセツ)

◆ラバランプが揺れる夜に いきなり難しくなってきましたね……モトというのは『動かない粒子』です。にもかかわらず、モトは『物体の移動』を司(つかさど)っています。一見矛盾するこの二つの事実を、どうすればうまく説明できるのか……。  ここで出てくるのが「ラバランプ」なんです。【1日目】で紹介したおしゃれなランプです。  若い頃、アレの中で液体がグルグル対流して、内側が外になり、外側が内になり、また内側が外になり……というのを繰り返している様子を見て、僕はこれからする説明に突然気

【5日目】モトで造られた物体が「移動する」原理(セカイのトリセツ)

◆モトの出現と消滅、空間の表裏というパラダイムシフト このエキスパート編、序盤からどんどんブッ飛んだ内容になってきましたね……。アタマを柔らかくして、じっくり取り組んで下さい。  前回の内容は「モトは移動しないけれど、物体の移動を司(つかさど)る」というのはどういうことか? という説明の導入です。そして今回が、それを踏まえてこの「物体の移動」という現象の本質に迫る内容となります。  前回は難しかったと思うので、ちょっと復習しましょう。素粒子モトがモトあつめなどで空間に「出現

【6日目】現実はアニメーションである(セカイのトリセツ)

◆電光掲示板という道具の仕組み 前回の『仕組み』……モトの明滅によって物体の存在と移動が「表現されている」という実態は、カンタンにはピンとこないんじゃないかと思います。この本はエキスパート編ですから遠慮なく難しい話を書いていますが、やっぱり相当柔らかいアタマの持ち主でないと、なんとなくでも「理解」するのは大変なんじゃないかと思っています。  ですから少しでも分かりやすくなるように、5日目で書いた『仕組み』を僕たちにとってわりと身近なもので例えてみます。  それは……個人経

【7日目】動画のfpsと時間の最小単位(セカイのトリセツ)

◆アニメーションで「命を吹き込む」 大変な話になってまいりました……。  何って前回、僕たちが見ている「この世(地獄)」すべての物体の移動が『モトによるアニメーション』だ、という結論になってしまったからなんです。  これは余談なんですけど……そもそも「アニメーション」という言葉の由来はラテン語の「anima(アニマ)」という単語で、意味は「霊魂」「生命」なんだそうです。動かない「絵」を「動かす」のはまるで『命を吹き込む』ようだ、ということでこの「アニメーション」という言葉

【8日目】時間を『記録する』(セカイのトリセツ)

◆時間のすべては『記録する』ことができる 前回は「時間の最小単位」という話をしました。  古くは仏教にもこの「時間の最小単位」という概念が出てきます。それは『刹那(せつな)』という言葉で表されます。現代でも「とても短い時間」という意味でよく使われる言葉です。仏教では、日々はこの『刹那』の積み重ねだ、と教えられるそうです。  また、現代では物理学の世界でこの「時間の最小単位」が提唱されています。それは『プランク時間』と呼ばれるもので、光が一定の距離(すごく短い)を通過するのに

【9日目】時間軸の「始まり」とは何か(セカイのトリセツ)

◆テレビを録画したいから、ビデオデッキを用意する 時間が記録されている、だから『時間軸』というものがあるはず、という話の続きをしましょう。  現代の僕たちの認識では、時間というものは「過去」「今」「未来」の三種類に分かれていて、僕たちは「今」を体験し続けているけれど、「過去」へ戻ることはできないし(思い出すことはできますが)、「未来」というものはそもそも「まだ存在しない」ものだ、というくらいのものだと誰もが考えているのではないかと思います。  だから「より良い未来を『創る』

【10日目】時間の「終わり」を突き止めろ(セカイのトリセツ)

◆「未来」について考えよう とんでもない話になってきましたね。まさに奇想天外だと感じている方も多いのではないでしょうか。  でも、ここまでの話はすべてロジック(論理)なんです。こうだったら、こう。こうだったら、こう。だからこうだと考えられる、の積み重ねなんです。僕自身も、すべての理論が完成したときには「信じられない」と感じました。でも、今はこれらの「とんでもない話」が最終的な結論だと確信しています。  前回までで、僕たちが生きているこの世界(=地獄)のすべてが「モトによるア

【11日目】「偶然」は存在できない(セカイのトリセツ)

◆宇宙のケツと段取り では前回の続きです。宇宙には「終わりの時刻」というものがあって、ビッグバンでスタートした僕たちの「表側の宇宙」は、その「終わりの時刻」に向かって時間を進めている、という話になりました。  これをあえて下品な言い方にすると……宇宙の時間・歴史というものは んです。  宇宙の時間に「ケツが決まっている」場合、何が考えられるか?  わかりやすくするために、僕たちが何か予定を立てて行動するときのことを考えてみましょう。たとえば朝8時には家を出ないといけな

【12日目】宇宙が「終わった」後はどうなるのか(セカイのトリセツ)

◆時間軸の「終わり」のその先に すみませんが、SFのような宇宙の話はもう少し続きます。やっぱり僕たちが生きている【地獄】の世界=宇宙全体の構造というのは、僕たちの毎日の生活そのものに密接に関係しているからです。  では『宇宙の終わり』という話を続けましょう。宇宙を流れる時間というものは「終わるときの形」が明確に決まっている、という話でしたね。そして宇宙の「時間」で起こる歴史の「シナリオ」は、この『宇宙の終わり』の形に向かってすでに書かれている、という話もしました。だから僕た

【13日目】宇宙と生命、共通の『目的』(セカイのトリセツ)

◆宇宙の話から「生命」の話へ 癒やさない! だから【解かる】スピリチュアル理論『モトの話』と題して、僕たちの人生とは何か?という話を、宇宙全体の構造の話にまで拡大して解釈するという新しい試みをしています。  さて……前回までで「宇宙全体の時間と空間の構造とモトの関係」という話は一通り終わりました。前にも書いたけれど、これを知ってどうするの? と思っている方も多いと思うんです。でもやっぱり 僕たちが今生きているのはなぜか? なぜ僕たちは『生き物』なのか? という『モトの話