好きじゃなかったと言われたことも、言ったこともあるね
その話を聞いたとき、自分が失恋したかのような気持ちになって、胸がぎゅううと絞られるような気がした。そうだ、私は忘れていた。恋ってこんなふうに理不尽で、悲しみが突然襲いかかってくるものだった。
忘れていたということは、私がしばらくの間恋人と波風も立たずに幸せに過ごしていたということだ。それはとても幸せなことだけれど、自分が昔は手に取るようにわかったその苦しさをすっかり忘れていることに怖ささえ覚えた。
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