商店街の中心で、ひざを愛でる
麦わら屋の「生活介護事業所」のメンバーは、週に数回、外へ出かける。みんなで車に乗って、地域の図書館、美術館、公園や商店街へ繰り出す。体を動かす、本を読む、アートにふれる。お出かけには、さまざまな目的がある。
私が特に「この仕事、最高だなあ」と思うのは、メンバーと地域の人の間で、何らかのふれあいが生まれる瞬間だ。メンバーが相手との距離をぐっと詰めることもあれば、偶発的に交わることもある。「事故のおそれがある」「相手が明らかに嫌がっている」といった場合を除いて、自分はなるべく邪