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紹介文/MUGとSHOESが必要な理由

はじめまして。MUG AND SHOESです。
私は愛媛県新居浜市で「政治と社会を知る、話す、考える、よくする」をテーマに活動しています。
今回は自己紹介と、団体の目標をお伝えしたいと思います。

幼少期「私がなんとかしてやる!」

私は幼少期から社会問題に対しての関心が高い子ども、というより、共感性の強い子どもでした。
5歳、6歳頃にはニュースを見て「世界にはご飯を食べられずに死んでいく子どもがいる。なんとかして助けたい。私が大金持ちになって全員分のご飯を届けてやる!」
「殺処分される犬や猫がいる。私が全部飼って救いたい。将来は有名になって大金持ちになってやる!」と涙ぐんでいたことを今でも覚えています。なんという子ども。
祖母が一緒にニュースを見ながら、よく解説してくれていたのも覚えています。世界にはこんな人たちがいるんだよ、と聞いて、当時の素直さで全てを受け止めていたのだと思います。

学生時代「バイト、勉強、バイト、バイト」

浪人生活、留年と紆余曲折ありながらも、ふとした転換点で「そうだ、私は世界を救いたい子どもだった」と思い出し、大学では国際政治ゼミに所属しました。
高校までの勉強というのは答えのあるものですが、大学は答えのない問いを探求していく場所。
しかも、そこにいるのは魅力的で個性豊かな教授と学生たち。
みんなで集まって、勉強して、意見を交換する。
実際に現地に行って体感し、話を聞く。どうすればいいか考える。
私にとって大学での勉強は、とても刺激的なものでした。
一方で、生活費を稼ぐためにバイトに明け暮れ、単位をやっとの思いで死守して卒業したのも事実です。

社会人「私は無力、でも頑張ってください」

社会人になってからは、日々の業務に追われてニュースを追うこともしなくなってしまいました。
出来ることといえば、匿名のアカウントで関心のあるニュースや社会活動家の投稿に「いいね」をするくらい。
そして時々よみがえる幼少期の初期衝動と学生時代のゼミの学習。
このままでいいのか?と悶々とする日々を送っていました。

じゃあ、まずは何をする?

では、私に出来ることはなにか。
そこでまず始めたのが「市議会傍聴」と「読書会」です。

【市議会傍聴】
私の住む町はどんな町なのか、現状を知りたい。
市民の意見がどのように反映されているのかを知りたい。
議員や行政の活動について市民に向けて発信したい。
そう考えて、市議会傍聴を始めました。

【読書会】
「政治や社会問題について興味はあるけど、どこから手をつけていいか分からない」
「そもそも一人で勉強を続けるのって大変」
そんな気持ちから、みんなで一冊の本を読み進めていくスタイルの
読書会をしようと考えました。
今後は、この二つを軸に記事を書いていけたらなと思います。

私にはMUGとSHOESが必要

最後に、団体名の由来を説明します。
(Instagramに同じ文章を記載しております。以下添付)

政治の状態を表す、「パンとサーカス」という言葉があります。デジタル大辞泉には、

「パンとサーカス」
《〈ラテン〉Panem et circenses》
食糧と娯楽。古代ローマ市民がこの二つを国家から与えられて満足し、政治に無関心になったさまを、詩人ユウェナリスが揶揄(やゆ)した表現。現代では愚民政策の比喩としても用いられる。

と書かれています。
さて、私たちが住んでいる日本では、年間2000人が餓死して、2万人が自殺して、2週間に一人赤ちゃんが遺棄されています。
また、世界トップクラスに大学費用が高く、トップクラスに労働時間が長く、トップクラスに睡眠時間が短い国です。
ジェンダーギャップ指数125位、65歳以上が21%をこえる超高齢化社会、投票率が50%を切る国、です。
書き出したらきりがないけど、とにかく私は、目先のパンとサーカスになんか絶対満足していられません。だから、少しでも多くの人と、

《MUG》
マグカップを持って集まり、知って、話して、考えていく。
《SHOES》
靴を履いて、行動する。よくする。

そうやって、少しずつ、政治を手触りのあるものにしていきたい。社会をよくしていきたい。パンとサーカスではなく、私にはマグカップと靴が必要。そう想いを込めて、この名前を付けました。

付け加えると、私は、今の社会に生きる人々が「政治に無関心」だと一言で片付けてしまうのは、現実とかなり差異があると思っています。 
きっと多くの人は、関心はあるけど、勉強したり深く広く調べる時間がないんだと思うんです。私も、ずっと社会や政治に関心を持っていた訳ではないし、日常生活はやることであふれているし。
それに、いざSNSで調べようと思っても情報が溢れすぎていてよく分からないし、ニュースを検索していたのにいつの間にか猫の動画とかを見てしまっているし。
一方で、政治のことはよく知らないけれど、知ったところでどうせ社会は変わらないし、一票なんてゴミなので、冷笑主義や事なかれ主義の湯♨につかって気持ちよくなっている、そんな風潮もかなり強くなっていると思います。

一人には一人分の力がある。
なのでまず、私は、私一人分頑張ろうと思います。まだまだまだ知らないことだらけなので、たくさん勉強して、たくさんの人と会って、たくさんの現場へ行き体験し、対話をしたい。なんでも見ていこうと思います。
そして、私は誰かと一緒に、マグカップを持って話をしたい。そしてそして、その誰かがまた誰かを誘う。そうやってどんどん色んな人が色んな場所で、マグカップを持つ。靴をはいて、行動する。こうやっていくと、絶対に社会はよくなると思うんです。

私たちは、私たちの手で社会のルールを変えたりつくったりして、今困っていることや苦痛をなるべく減らし、より健康で文化的な生活を送ることができる。
そして、自分や当事者だけじゃなくて、知ってしまったあの人の現状を政治で変えることができる。
10代でトイレに赤ちゃんを遺棄した女性。
万引きをして刑務所行きを望む高齢者。
エアコンが無くて熱中症で倒れた人。
路上生活者。
子どもの為に朝も夜も働く人。
コロナで派遣切りに会った人。
性的被害にあっても泣き寝入りした人。
日本に逃亡してきた外国人。
戦地で殺害された兵士、殺害した兵士、餓死した市民、爆撃された子ども。
途方もないことのように思うかもしれないけど、自分の住んでいる地域から、足元からやっていきたいなと思っています。

歴史と現代社会と自分の現在地を知る、話す、考えることを継続するのは、とてもエネルギーがいる。だからこそ読書会は楽しく、ユーモアを持って、ゆるやかにやっていきたいです。まずはみんなで、マグカップを持って集まるところから。

※マグカップ、靴、はあくまでもシンボルです。点滴や胃瘻(いろう)をされている方、車いすユーザーの方、横になっている方。さまざまな方に共通するシンボルが思いつけばよかったのですが。ご容赦ください。

最後に

MUG AND SHOESの活動をきっかけに、
政治や社会問題について関心をもつ人が増えると大変うれしく思います。
私もまだまだ勉強中。一緒に学んでいきましょう。感想や、おすすめの本、こんな記事あるよ、などなどいろんな情報やアイディアを教えてください。

読んでくださってありがとうごさいました。

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