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Today's One Composition !

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2019年8月に起業し、そこから「今日の1枚」として、綴ってきた写真の数々、静止画と文章から観光振興を目指しています。 日本国内の普段着のコンテンツ探し、アーカイブがFacebo… もっと読む
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記事一覧

「ガード下はパラダイス~神田駅高架下」

「ガード下はパラダイス~神田駅高架下」

かつて鉄道のガード下には住宅もありました。有効活用なのか、合法なのかはわからないけれども、ある意味一等地である場所、騒音を除けば、住みやすかったのかもしれない。
JR東日本は、ガード下を商業施設として活用するために、秋葉原から御徒町や新橋から有楽町、中央線沿線など、素敵な店舗運営を行なっています。
しかしながら、ここ神田駅のガード下は、昔ながらの居酒屋などが集まるパラダイスとなっています。会社帰り

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「東京一混み合う電車の終点あたり~足立区・舎人公園のネモフィラ」

「東京一混み合う電車の終点あたり~足立区・舎人公園のネモフィラ」

埼玉県草加市と川口市に隣接する防空緑地として、1940年に指定された舎人公園(とねり)は、約63ヘクタールという広大な都営の総合公園です。かつて、日暮里舎人ライナーが完成するまでは、陸の孤島と呼ばれ、都心に向かうには、都営バスでの移動だけ。朝は渋滞が起きると最寄りJR駅まで、約10キロが1時間以上かかるという場所でした。
日暮里舎人ライナーが開通し、舎人公園駅ができ、交通至便となり、人口も増加傾向

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「下町の天神さんは、藤の花が似合います~亀戸天神社」

「下町の天神さんは、藤の花が似合います~亀戸天神社」

戦国時代もひと段落すると様々な人々が諸国を移動する時代がやってきました。
菅原道真の末裔と言われる太宰府天満宮の神官、菅原大鳥居信佑は、天神信仰を広めるために1661年に本所亀戸村に飛梅を彫った天神像を祀った亀戸天神社を創建しました。

その後、明暦の大火によって、江戸の中心地は廃墟となります。その際に復興開発を担ったのがこの神社、現在の社地に神社が造成されました。古くは東の大宰府として「東宰府

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「四季折々に花々を~我孫子・あけぼの山農業公園(春・チューリップ)」

「四季折々に花々を~我孫子・あけぼの山農業公園(春・チューリップ)」

柏市制40周年を記念して建築されたあけぼの山農業公園は、1995年に開場されました。
ここは、庭園やさくら山が中心のあけぼの山公園と野菜や果実の収穫体験を楽しむことができる農業公園とが一体となったものです。

春は、あけぼの山一帯に桜が咲き誇り、数多くの露店が出店するさくらまつりも開催されます。
一方、広さ18ヘクタールの農業公園には、風車広場があります。
春のチューリップ、夏のヒマワリ、秋のコ

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都県境の憩い~浮間舟渡・浮間公園のチューリップと桜花

都県境の憩い~浮間舟渡・浮間公園のチューリップと桜花

駅名は、その場所を表す大切な場所です。それ故、新線ができると対立が起きることもしばしばあると言われます。

埼京線の浮間舟渡駅は、東京都北区浮間と板橋区舟渡にまたがる場所、そこに都立浮間公園があります。そして、公園の北側は、荒川が流れる河川敷です。暴れ川と言われた荒川が蛇行を繰り返したために、一部が埼玉県川口市である都県境なのです。
浮間公園は中央に大きな池があります。この浮間が池こそ、U字蛇行

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夜桜の競演~不忍池と東京スカイツリー

夜桜の競演~不忍池と東京スカイツリー

先般のオリンピックの前後、ナイトタイムエコノミーという言葉に注目が集まりました。終ってみると、その言葉も下火になりました。日本人の熱しやすく冷めやすい性格を表しているような気がします。
しかし、夜のイルミネーションやライトアップイベントは、増えているように感じます。

ここ不忍池も桜の季節にライトアップを行なっています。
池の中の散策路には、桜並木が白い化粧をして、まるで宴に興じているような姿を見

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大仏様の隣で語らいを~谷中・天王寺の散り桜

大仏様の隣で語らいを~谷中・天王寺の散り桜

彼岸ともなると、日暮里駅から谷中霊園にお参りに来られる方が一気に増えます。時には満員電車のようにもなります。特に、春の彼岸は桜の開花と重なるので、より多くの人が訪れる場所です。その中心が上野公園に抜けることができる通称・桜通りです。

そして、日暮里駅南口からすぐそこにあるのが天王寺です。開山当時は日蓮宗の寺院でしたが、徳川幕府の命によって、天台宗に改宗しました。目黒不動と湯島天神とともに「富くじ

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「外の喧騒とは真逆の空間~谷中・長明寺の枝垂桜」

「外の喧騒とは真逆の空間~谷中・長明寺の枝垂桜」

谷根千の谷中の入り口「夕やけだんだん」、現在、再開発で隣の七面坂が丸見えです。その坂に沿って、日蓮宗の長明寺があります。
徳川幕府は、鬼門に当たる上野公園から谷中に向かう、この上野台地にお寺を集めました。京都にも寺町通という通りがあるように、地図を広げてみると、大小のお寺が立ち並んでいることが分かります。寛永寺と同じ天台宗、徳川家が信仰するもう一つの宗派、日蓮宗のお寺が多いのです。
そして、山門の

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「早咲きの桜に集う人々~上野広小路の大寒桜」

「早咲きの桜に集う人々~上野広小路の大寒桜」

3月になりました。今年も今月は、桜の話題を!

東京の桜の名所というと上野公園と言われるほど、数多くの方々がその姿を見にやって来る。約50種1,200本の桜の木があると言われています。
その中でも、近くの湯島天神の梅の花も咲き誇る頃、一番早く咲くのが上野広小路、公園の入り口ある大寒桜です。そこには、正面に枝垂桜、そして、その左右に大寒桜が植えられています。

そして、早咲きの桜を愛でるために、

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「今では昔の姿から変貌して~秋葉原・電気街」

「今では昔の姿から変貌して~秋葉原・電気街」

第二次世界大戦後、闇市として発展した秋葉原は、電子機器やその部品を扱う電気街として大きな街となりました。大型家電量販店やディスカウントストアなども出店を進め、主力商品はパソコンに移っていきました。

そして、2004年に「電車男」が放映されると、「オタク」文化の街に変貌し、世界的にも有名な観光地となりました。アキバ・AKIBAという略称に変化して、メイドカフェなども進出、様相は一気に変わりました

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「お昼ご飯をとるのも一苦労~日本橋・日本銀行あたり」

「お昼ご飯をとるのも一苦労~日本橋・日本銀行あたり」

ビジネス街のお昼時は、様々なキッチンカーが登場します。

金融街と言われる日本橋・日本銀行あたりは、レストランを探すのに一苦労します。最近では、レストランでもテイクアウトのお弁当を作って販売している時代ですから、キッチンカーの存在は、昼食難民を救世主と言えますね。

周辺に食事場所が沢山あると、
「今日は、中華を食べようか」とか「時間が無いから、サクッと立ち食い蕎麦」とか、セレクトがありますが

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キラリ、太陽に届く水族館~葛西臨海公園

キラリ、太陽に届く水族館~葛西臨海公園

東京都江戸川区と千葉県浦安市の境に葛西臨海公園があります。
日本で二番目の大きさの大型観覧車、海を望む展望台などが作られています。約80ヘクタールの面積は、東京都の中でも大規模なものとなります。

その中に1989年、水族館が開園しました。
ヨットの帆をイメージした造り、透明なガラス張りのドームが象徴的で、海面に浮かんでいるように見える演出と言われます。

東京都建設局が所管していましたが、現在

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「春来たる~東京都文京区・湯島天神」

「春来たる~東京都文京区・湯島天神」

「東風(こち)吹かば にほひをこせよ 梅の花 主なしとて 春を忘るな」

と、菅原道真が大宰府に流される際に詠んだ句とされるため、天神さまと梅の花は、関係性が深いと言われます。

ここ湯島天神は、東京における代表的な天満宮です。社伝によると雄略天皇の御代、西暦458年と言われていますが、南北朝時代1355年に地域の住民の請願によって、菅原道真を勧請合祀しました。
(この年を創建とする説もあります

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「浪速の娯楽の殿堂~阿倍野・新世界」

「浪速の娯楽の殿堂~阿倍野・新世界」

1903年の第5回内国勧業博覧会が端緒となり、1912年7月に初代通天閣と遊園地ルナパークが開業したことによって、新世界の歴史は始まりました。
博覧会会場は、天王寺公園となり、その西側がパリやニューヨークを模したテーマパークとして、作られたもので、大阪の新名所という触れ込みから「新世界」という名前となりました。
初代通天閣は、凱旋門の上にエッフェル塔を乗せた形、現在のものとは異なる姿でした。

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