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むこねーさん
2022年11月4日 21:21
明日違う世界で「あの、すみません」夜19時半、ショッピングモールにテナントとして入るこの靴屋は客足も落ち着く時間だ。のんびり靴箱を畳んでいるところに、1人の女性が声を掛けてきた。「いらっしゃいませ。」「私、東店の者です!近くまで寄ったので挨拶に来ました。」女性はマスクをスッと下にずらし、笑顔をみせてそう言った。眩しい笑顔に思わず胸がときめく。「そうなんですね!俺、山下です!
2022年11月12日 21:42
瘡蓋(かさぶた)客はどれだけ年いっていても35歳まで。それ以上は吐き気がするから相手にしない。パパというよりは兄みたいなもの。若い人はお金がなくて長くは続かない上にすぐ本気の恋愛したがるから、なるべく短期で取れるだけ取る。パパ活3年目、定期パパがなかなか出来ないのが悩みだけど、それなりに上手くやっている。「リコちゃんかな?僕、あれです、Twitterの。雪うさぎです。」「はじめまして!
2022年11月22日 22:26
ほぞを噛むあぁ、またこの夢だ。何度も何度も見た夢、このあとの展開は知っている。「もう俺たち会わないほうがいいな。さよなら。」そう言って彼は立ち上がり、振り返ることなく私の部屋を出ていく。ドアが閉まる手前で、私は声を振り絞り叫ぶ。「…待って!行かないで!」そこで目が覚める。今日もそうだった。目が覚めて気がつくと私は泣いていて、強烈な絶望感と共に1日が始まるのだった。もうあれか