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お地蔵様のお供えのポップコーンを盗んだ容疑でお腹をすかせた無職の男性が逮捕されました。お地蔵さまは困った人々を救うためにいらっしゃいます。胸が痛む話ですね・・・

こんにちは、DJムッチーです。
福岡市西区にある地蔵尊で供えられていた約100円相当のポップコーンが男に盗まれる被害があり、今年4月に警察に被害届が出されていました。
5月25日午後、再び男が地蔵尊に現れたため、通報を受けた警察官が駆け付け逮捕したそうです。
窃盗の疑いで逮捕されたのは、福岡市内に住む53歳の無職の男性で、取り調べに対して「腹が減ってお供え物を食べていた」と話し、容疑を認めているそうです。
何とも胸が痛む、切ない話だと思いませんか?
窃盗だと言えばそれまでですが、お供えのおさがりは供えた人のものではないはずです。強いて言えばお地蔵様に救いを求める人のものです。
100円ほどのお菓子に空腹で困り果てて手を出したのですから、救いをお止めた男性のものです。それを警察沙汰にすることでしょうか?
警察に通報せずに声をかけて、話を聞いてあげれば良いのではないかと思いますが・・声をかけにくいのも分かります。
それなら駆け付けた警官が、交番まで連れて行って話を聞くことが出来なかったのでしょうかね?
日本は、慈悲が分からないとんでもない国になってしまったのでしょうか。

お地蔵様について

お地蔵さまは、地蔵菩薩(じぞうぼさつ)と言って、仏教の信仰対象としての菩薩の一尊です。菩薩というのは、人を導いたり救済する尊い人のことだそうです。地蔵菩薩は、お釈迦様が入滅してから弥勒菩薩が仏としてこの世に現れるまでの無仏時代に、困り果てた民衆を救済せよとお釈迦様から委ねられたそうです。
地蔵という名前は、大地が全ての命を育む力を蔵するように、苦悩の人々をその無限の大慈悲の心で包み込み、救う所からつけられたそうです。
特に子供を守護する子安地藏としての存在も大きくて、賽の河原で、鬼に責められる子供を、地蔵菩薩が守る姿の絵は、さまざまな仏教画に描かれています。
また、道祖神と習合して交通の便に乏しい時代では大きな仏教寺院へ参詣することができず、簡易な参拝ができる身近な仏像として崇敬を集めました。
日本全国の路傍で石像が数多く祀られているのはそのためです。

仏教学の基本書である望月仏教大辞典には、「閻魔王は地蔵菩薩」という記述があります。お地蔵さまのもう一つの姿は、閻魔様だったのです。
無慈悲に、困った人を咎めたり逮捕したりすると地獄に行くことになるかもしれませんね。

お地蔵さまは閻魔様

お地蔵様は許してくれます

お地蔵さまは苦しむ民衆を救うためにこの世にあらわれた菩薩様です。
お腹が空いてお供えをいただいたとしてもお地蔵さまは許してくれます。
昔の日本人は、お地蔵さまに備えるという名目で、さりげなく、ホームレスや困っている人たちに食べ物をあげていたのです。そしてお供えがいつの間にか無くなっていると 仏様に受け取ってもらっと喜んでいたのです。
豊になった日本人には、そんな優しい心がなくなってしまって、金運アップだの縁結びだのパワースポットだとか言って、神仏からの現世利益ばかりを求めているようですね。
そんな日本人には現世利益どころか罰があたるでしょうね・・・
(そういえば、最近現世利益を求めて暗躍して、罰が当たってる人が多くなったような気がします)

お供えのおさがりは地蔵様の慈悲の先

地蔵盆では、お供えは分け隔てなく子供たちへ

関西には、地蔵盆という風習があります。子供の守護とされるお地蔵様にお礼と成長の報告をする行事で、毎年夏休みの終わりごろに開催されます。
お地蔵さまにお経や御詠歌と供物のお菓子を捧げ、お参りに来た子供達には分け隔てなくお供えのおさがりのお菓子をくばります。
違う町の子だからお参りしてもお菓子はあげないなんてことはありません。
この姿勢こそがお供えとおさがりの在り方だと思います。
僕も子供の頃は、近所の悪ガキたちとあちこちのお地蔵様を回って、たくさんお菓子をもらって大喜びをしていました。

神戸長田の地蔵盆

祇園祭が盛んで神仏との付き合いが盛んな福岡で、今回のような事がおこるのは非常に悲しい思いを抱いてしまいます。
大らかで人情深い博多っ子気質も時代の波にさらされて、角張ってきているのでしょうね。
皆さんのご意見を頂ければと思います・・・・

それでは、今日はこの辺で失礼します。
話のネタに困ったら使ってくださいね。
(出来れば、家族や友人と話してみてください)

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じゃあまたこの次
本好きのDJムッチーでした。



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