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「夕刊フジ」が来年1月末で休刊するそうです。「オレンジ色のニクい奴」がキャッチコピーの夕刊タブロイド紙です。駅売を買って縦に2つ折にして帰りの電車で読んでる人を見なくなりましたね・・・

こんにちは、新聞を読まない三國連太郎のようなDJムッチーです。

産経新聞社は公式サイトで、発行するタ刊紙「夕刊フジ」を、2025年1月31日発行分をもって休刊すると発表しました。夕刊フジは、1969年2月にタブロイドサイズの夕刊紙として創刊。『オレンジ色のニクい奴』という意味不明のキャッチコピーで、昭和、平成、令和のその日の最新ニュースとちょっとしたお色気記事を駅売りという形で、主に電車で帰宅する人々に届けてくれていました。
僕が学生の頃は、大阪西梅田駅の壁に、夕刊フジをはじめ大阪日日新聞ほか数紙が貼りだしていて、結構な数の人が立ち読みしてたのを憶えています。
そんな夕刊紙も、今では夕刊フジ、日刊ゲンダイ、大(東)スポの3紙が残っているだけになっています。

休刊の理由を産経新聞社さんは「デジタル端末の普及、コロナ禍に伴う帰宅時等の購読機会の減少、新聞用紙をはじめとする原材料費、輸送コストの上昇」を上げています。そして、「夕刊紙としての一定の役割を終えた」と休刊の報告を締めくくっています。
休刊と発表されていますが、事実上の廃刊ということでしょうね。
僕は休刊の最も大きい要因は、デジタル端末の普及やコロナ禍ではなくて、駅の売店の減少ではないかと思います。
僕の住む町にあるいくつかの駅も、駅売店やキオスクが自動販売機に変わってしまっていて、新聞は売ってません。駅によっては改札付近に小さなコンビニがありますが、駅の売店のようにスピーディーに新聞を買うことができません。(レジ袋は?ポイントカードは?・・とコンビニは買い物に時間がかかりますよね。)
夕刊紙ですから、帰りに買い求めるにしてもオフィスの近くの都市部の駅にも、駅売店は少なくなっています。これでは、売上は下がる一方ですね。
新しい時代の便利は、古い時代の便利を根こそぎ排除してしまいますね。

日刊ゲンダイとの違い

夕刊フジのライバルと言えば、日刊ゲンダイなんですが、この2つの夕刊タブロイド紙の違いをご存知でしょうか?
夕刊フジは、日刊ゲンダイに比べて、見出し・写真が大きく、そのせいで本文文字数が少ない傾向にあります。
この事情は、販売の主戦場の違いからきているそうです。夕刊フジは関西が主戦場、日刊ゲンダイは関東が主戦場なんです。
関西の通勤時間は、関東に比べて圧倒的に短い、故に文字数も少なくなっているのです。
僕が東京でサラリーマンをしてた頃の通勤時間は、日本橋から常磐線の馬橋(松戸市)までで1時間10分、故に日刊ゲンダイを読んでました。全部読んでもまだ降りる駅につかないぐらい遠かった。
(たまに内外タイムスを読んでましたが、今はもうなくなってますね)

日刊ゲンダイ・大(東)スポはどうなの

夕刊フジの休刊の理由に、輸送コストの上昇があがっていました。
実は、夕刊フジ・日刊ゲンダイ・大(東)スポの3紙は、共同配送体制を敷いているのです。夕刊フジが抜けることで、2紙共同配送になりますから、他の2紙の輸送コストは、少なく見積もって1.5倍になります。
このコストアップに、日刊ゲンダイ・大(東)スポが耐えられるかが、今後の行方を握っていると思います。

全国紙も、夕刊廃止をする動きが出てきていて、北海道では夕刊を発行しているのは、読売新聞だけ。
新聞の発行部数は、ここ20年で44%減少して、朝夕刊セットで購読している世帯は、75%も減少しているのです。
夕刊全体の役割も終わっているようですね、夕方得る情報は、ネットかテレビで十分ということでしょうね・・・

昔のお父さんは、帰宅したらじっくり夕刊を読んでいた印象があります。
今のお父さんは、お家に帰って何読んでるのでしょうね?
(何も読んでないが、正解のような気がします・・・)

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