見出し画像

「我慢して生きるほど人生は長くない 著者:鈴木 裕介」の感想

スクリーンショット 2022-02-13 22.30.35

今回は鈴木裕介さんが書かれた「我慢して生きるほど人生は長くない」の感想を書いていきたいと思います。
都内の内科クリニックで医師として働いている鈴木さんは、10年程前から、医療職メンタルヘルス支援活動を始めて、それから、多くの「生きづらさ」を抱える人たちの話を聞いてきた方です。著者の鈴木さんが暫定的に導き出した「幸せば状態」は「自分の物語に心から納得し、その物語にコミットできていること」だそうです。自分の物語とは、自分の感情に素直になり、自分らしく生きていくことです。今回は、本書の中で、自分が大切と感じた箇所を3つ取り上げていきます。

①自分と他人との境界線に敏感になる

まずは、「自分が守るべ領域を認識します。「自分の守るべき領域」とは、自分の心、身体、生活、人生などです。例えば、「こんな事は常識だ」「俺の言う事が聞けないのか」などは、他人の領域に踏み込む行為であり、自分もされたら、踏み込まれたことになります。他にも頼まれごとを断れず、自分の仕事を後回しにしてしまうこともそれに該当します。なぜ、自分の領域を守れていないのかというと、心のどこかで「嫌だな」「馬鹿にされたような気がする」など、ネガティブな反応をしてしまうからです。ここでは、「あの人はそんな事をする人ではない」など、自分を誤魔化してはいけません。何らかのネガティブな反応したのは、絶対の事実だからです。まずは自分の感情に素直になる必要があります。そこで、自分が嫌だと感じるラインを認識し、なるべくそれに近づかないようにします。本書では「第三者に相談する」「親しい人に気持ちを伝える努力をする」「相手と関わらない"NO"の棚に分類する」ことが例として挙げられています。

②問題や悩みを紙に書く

自分の悩みや問題を頭の中だけで整理してはいけません。そこで役に立つのが「紙に書く事」です。頭の中だけで考えてしまうと、思考が負の感情に覆い尽くされてしまうのです。ところが、紙に書くと、問題と感情を分けて考えることができ、客観的に物事を捉えることができます。「いつ、どのような指示を受け、どのように作業を進めたのか」と整理していくうちに「自分に能力が無い」と嘆くのではなく、「何が問題だったのか」と具体的に考える事ができます。その他にも、書いたことを誰かに話して、客観的なアドバイスを貰ったり、そもそも話すことで、モヤモヤの正体が明確になることもあります。紙に書いて見える化し、それを誰かに話して言語化する事で、不快感を抱えたままより、ずっとスッキリするはずです。

③休み方を知る

休むことは、「自分が知らず知らずのうちに、ダメージを受けていた」ということに気づく大切な機会です。「自分だけを喜ばせるための貴重な時間や価値観」を育てることは本当に大切です。まとまった休みには、普段の自分を縛っているルールや価値観を見つめ直し、要らないものを捨てて、自分の奥に眠っている自分が大切にすべきもの発見し、生き方を大幅に変えることができる可能性を秘めています。休むこと」=「逃げ」と思う人もいるかもしれませんが、実は人生をドラスティクに変える「攻め」の試みでもあることを認識してください

感想

私はできるだけ毎日、日記を書くようにしています。その日記にルールは特になく、ただ思ったことを書いていきます。それだけでも、自分の気持ちが整理されます。日記は記録としても残るので、今までの自分を振り返ることもできます。本書の一部でも紹介されていた「紙に書く」は、やってる自分からもおすすめです。
我慢して生きないように、自分を知る事から、まずは始めていこうと思いました。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?