ぴくみん

宗教虐待サバイブ録

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記事一覧

100円玉のおこづかい

マンスリーのカレンダーをめくるとき、1・8・15・22・29の行がどこにあるかいつも真っ先に探してしまう。 誕生日が15日だから。 ……ではなく、その行の色が赤ではないこと…

ぴくみん
2年前
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明けない夜は

ある 止まない雨がある 通り過ぎなかった嵐も ある ありふれている そのことを忘れてはいけない 目を逸らしてはいけない 明けない夜はないという妄言は希望になんて…

ぴくみん
3年前

なまえのおはなし③

#名前の由来 こんなタグがあったのね。 これまでさんざ名前の嫌な思い出ばかり語ってきたけど、今回は私が今名前を好きでいられている理由と、そのきっかけとなった恩師2…

ぴくみん
4年前
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なまえのおはなし②

4月が嫌いだった。 両親は中学校の教師で、毎年4月、新一年生が入学する頃にはいつも「今年のキラキラネーム生徒グランプリ」を食卓で開催しては爆笑していた。 そしてき…

ぴくみん
4年前
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なまえのおはなし①

名前とは、この世で一番短い呪いだ。 と誰かが言っていた。 美輪明宏さんとかそのへんな気がしたが、ちゃんと調べてみたら安倍晴明らしい。まじか。呪いのプロやんか。 で…

ぴくみん
4年前
1

さよなら

昔、好きな人がいた。 ひょんなことから仲良くなって、一緒にふざけたり笑ったり、時々まじめに働いたり。 どこか抜けてる癒し系の雰囲気が大好きで告白したけど、フラれ…

ぴくみん
4年前
2

アートに逃避行

アートは大切なコミュニケーションツールであるように思う。 態度や言葉で感情が表せない私にとってはなおさらであった。紙の上で、鍵盤の上で、歌声で、私の心ははじめて…

ぴくみん
4年前

愛と心と夢と、そのカタチ

愛って素敵。 なのだろうか。 愛にも個性があると思う。 愛の中には心がある。 心がまっすぐな愛。 心が歪んだ愛。 心がまっすぐで、歪んだ愛。 愛の個性はこの3つだ…

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4年前
2

シンプルイズザワースト

いい人が集まるからといってそこがいい場所であるとは限らない、とは私の人生の中でも大きな教訓の一つだ。 いい人の集団って狂気的だ。 いい人は正しいものが好きだ。だ…

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4年前

呪文

「note読んだよ。」という呪文を、今後私に面と向かって唱える人は、私の未来の一切合切に責任を持ってほしい。 この一文を怖いと思う人、面白いと思う人、それぞれいるだ…

ぴくみん
4年前
1

100円玉のおこづかい

マンスリーのカレンダーをめくるとき、1・8・15・22・29の行がどこにあるかいつも真っ先に探してしまう。
誕生日が15日だから。
……ではなく、その行の色が赤ではないことを確かめるために。

――――――――――――――――――――

うちは貧乏だからね、無駄遣いはできないのよ。

母はよくそう言っていた。

しがない地方公務員の一人働き世帯。家のローンもまだまだある。
最もな理由もあり納得し

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明けない夜は

ある

止まない雨がある

通り過ぎなかった嵐も

ある

ありふれている

そのことを忘れてはいけない

目を逸らしてはいけない

明けない夜はないという妄言は希望になんてならない

明けない夜があるから

醒めない夢もあるのです。

どうか
どうか安らかに。

なまえのおはなし③

#名前の由来

こんなタグがあったのね。
これまでさんざ名前の嫌な思い出ばかり語ってきたけど、今回は私が今名前を好きでいられている理由と、そのきっかけとなった恩師2人について紹介させてください。

――――――――――――――――

一人目は高校の書道部の顧問。
定年間際のおじいちゃん先生だった。
女子高のおじいちゃん先生はかわいがられるのが常で、顧問も例に漏れず愛でられていた。
愛でるという感覚

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なまえのおはなし②

4月が嫌いだった。

両親は中学校の教師で、毎年4月、新一年生が入学する頃にはいつも「今年のキラキラネーム生徒グランプリ」を食卓で開催しては爆笑していた。
そしてきまって
「こんな名前を付ける親の顔が見たいなあ!」
と放つのだった。

お望み通り両親の正面に鏡を置いてやりたかったがぐっとこらえる。
このときばかりは私の顔からも愛想笑いは消え失せ、苦虫を噛み潰したような顔を隠して味噌汁をすすった。

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なまえのおはなし①

名前とは、この世で一番短い呪いだ。
と誰かが言っていた。
美輪明宏さんとかそのへんな気がしたが、ちゃんと調べてみたら安倍晴明らしい。まじか。呪いのプロやんか。

でもま、そりゃそうだ。
名前ほど願いの込められた文はない。ラブレターとか足元にも及ばない。
念が込もっていて当然だ。
力を持ってしまって当然だ。

ところで、「呪い」は「のろい」とも「まじない」とも読めるらしいですね。
ここまで意識的にど

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さよなら

昔、好きな人がいた。

ひょんなことから仲良くなって、一緒にふざけたり笑ったり、時々まじめに働いたり。
どこか抜けてる癒し系の雰囲気が大好きで告白したけど、フラれちゃった。
全部くるめていい思い出だ。

それから数年後、私たちは再会した。
同級生の葬儀だった。
卒業してわりとすぐの出来事だったため、彼だけじゃなく本当にたくさんの同級生が集まった。

偶然彼は私の真後ろに座った。
マズいな、と思った

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アートに逃避行

アートは大切なコミュニケーションツールであるように思う。

態度や言葉で感情が表せない私にとってはなおさらであった。紙の上で、鍵盤の上で、歌声で、私の心ははじめて具現した。私はアートの中でだけ生きていたのかもしれない。

しかし生きるためにアートをしていたかというとそうではない。
そもそもアートが全力で大好きだった中高生時代、心を表すためにアートをしているという感覚は皆無であった。むしろその逆、没

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愛と心と夢と、そのカタチ

愛って素敵。

なのだろうか。

愛にも個性があると思う。

愛の中には心がある。

心がまっすぐな愛。
心が歪んだ愛。
心がまっすぐで、歪んだ愛。

愛の個性はこの3つだ。

愛は鉄に似ている。

まっすぐ固い芯をまっすぐな鎚で打って打って打ちまくれば、凛としたきれいな太刀筋の刀の完成だ。

芯がへにゃへにゃなら、もろくていびつな刀になる。

これは再度熱してまた打ちまくれば建て直せないこともな

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シンプルイズザワースト

いい人が集まるからといってそこがいい場所であるとは限らない、とは私の人生の中でも大きな教訓の一つだ。

いい人の集団って狂気的だ。

いい人は正しいものが好きだ。だからいい人の集まる場所には正しいものがたくさんある。
いい人はきれいなものが好きだ。だからいい人の集まる場所にはきれいなものがたくさんある。

そうして身を取り囲む正しいものときれいなものは、言葉の浄水器になる。彼らの口からは、それはそ

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呪文

「note読んだよ。」という呪文を、今後私に面と向かって唱える人は、私の未来の一切合切に責任を持ってほしい。

この一文を怖いと思う人、面白いと思う人、それぞれいるだろう。
前者ならこの先決して読まないことをおすすめする。もっと得体の知れない世界が広がっているから。
後者なら、気の進むところまでぜひ読み進めてみてほしい。
もっと得体の知れない世界が広がっているから。

感情表現が苦手だ。
自分の本

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