愛と心と夢と、そのカタチ

愛って素敵。

なのだろうか。

愛にも個性があると思う。

愛の中には心がある。

心がまっすぐな愛。
心が歪んだ愛。
心がまっすぐで、歪んだ愛。

愛の個性はこの3つだ。

愛は鉄に似ている。

まっすぐ固い芯をまっすぐな鎚で打って打って打ちまくれば、凛としたきれいな太刀筋の刀の完成だ。

芯がへにゃへにゃなら、もろくていびつな刀になる。

これは再度熱してまた打ちまくれば建て直せないこともない。

一番厄介なのは芯が異常に硬いヘンなカタチの刀である。これは一筋縄では矯正できない。

さてここで問題です。

一、心がまっすぐな愛 に育てられたら
心がまっすぐな愛 が育つ。
二、心が歪んだ愛 に育てられたら
心が歪んだ愛 が育つ。
三、心がまっすぐな、歪んだ愛 に育てられたら
心がまっすぐな、歪んだ愛 が育つ。

これらすべてが真なら、3番目は一体どうすれば心がまっすぐな愛を、まっすぐ愛することができるのでしょうか。

正解は、
心がまっすぐな愛を歪ませる。でした。
歪んだ愛を作るのは簡単だからね。

だけどやっぱりどうしても、
三は皆、一になりたい。一に憧れて、だから恋い焦がれる。
正解など絶対に選ばない。

一と一、一と二、二と二は彼らなりにまっすぐ愛し合うことができる。ハッピーエンドも望める(二と二は傍目にはバッドエンドだが張本人たちはむしろ絶頂だ)。
一は三を愛さないだろう。心に触れたその途端、同じ鞘には入れないことを悟るから。三も三で歪んでいるので、一の幸せを願って身を引いたり、ぎりぎりまで一のフリをするくせ怖くなって心を開く前に逃げたり、そんなむちゃくちゃをする。一と三は愛し合うことが途方もなく難しい。マンボウの卵が全部成魚になるぐらい難しい。

三と三もまた難しい。奇跡的に歪み方が同じような三同士が出逢えばとんでもない相性を発揮し、とんでもないメガスリーを産み出してもろとも破滅する。

三は歪んだまま二を愛するのが、消去法で一番幸せなんだと思う。賢い三は長年かけてじっくりじっくり我が内の芯をほどいて融かして、二によく似た自分を作るだろう。

まあほとんどはバカ正直に自分を愛しちゃったりして、というか自分を愛さなきゃダメだという呪縛に駆られて、一生一に片想いするチェリーでいてしまう。
なんだろね。自分が美しいものを見て生きるよりも、自分が世間一般(という名の一)に美しく見られたいのよね。は~歪んでるね~。
一はとっくに一同士美しい世界で生きているというのに。

夢って素敵。

誰にでも平等で、
いつでもキラキラしてる。

心がまっすぐで、歪んだ愛は、
こうして今日も夢に生きてみるのです。

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