全科目の先生に英語力の診断テストを出してみた
せっかく学校に勤めているんだから、英語科とはべつの科目をやってる先生たちとも話したい。
私がよくやる英語のクイズを出すことにした。
これはとっても画期的で、3問出すだけでその人の英語力とか、なにが苦手なのかがわかる。いわば英語力の診断テストだ。
クイズの内容
クイズはとっても簡単である。
場合によって、Q3は無くてもいい。
これにより、単語なのか、文法なのか、論理的な思考なのか、自分になにが足りないのかがすぐわかるのだ。
1はAdoちゃんの歌の名前、2は「鬼滅の刃」のセリフ、3は「進撃の巨人」のセリフだ。
科目ごとの先生の答え
先生たちの答えは、以下の通り。
やっぱすごいな、と思ったのは数学の先生だった。ふつうbraveという単語は思いつかない。これは「勇敢な」という意味だ。鬼滅を、というか煉獄さんをよく知っている。もし「Be brave」と言えたなら、ほぼ正解だと思う。
ちなみに、空白は「なにも答えなかった」という意味である。「心臓をささげよ」については、先に2問の正解を教えてからたずねた。これについてはあとで詳しく書く。
いま気づいたけど、体育の先生にはクイズを出してないね。なんか彼の態度とファッションが気に食わなくて、仲良くなれなかったからかも。
クイズの「答え」とは何か
ちなみに、クイズの答えはこんな感じである。
ようするに、意味がだいたい合ってればなんでもいいのだ。
ちなみに、Q2については海外では「set your heart ablaze」という字幕?吹き替え?がなされているらしい。まあ同じ意味だね。
私の書いた「Burn your heart」は、ユニクロの鬼滅コラボTシャツに書いてあったものだ。原作の英語版には何て書いてあるんだろう・・・
というわけで、大切なのは想像力である。
タイプ別診断
答えが思いつかない人について説明する。
こんな感じだ。
よくあるのは、burnと言おうとしてfireと言ってしまうことである。fireは、名詞としては火なのだが、動詞としては「仕事をクビにする」という意味になる。
どうしてもfireを使いたければ、catch a fireと言えばいいかもね。
Q2でも、煉獄さんと炭治郎の立場が逆転してしまうような言い回しをする人が多い。煉獄さんは自分を燃やすと言ってるのではない。かまぼこ隊のみんなに燃えていてほしいのだ。
理科の先生がQ3で「Yes sir」と言ってしまったのも、これと同じタイプである。そう言ってしまうと、「わたしの心臓を捧げますよ」という意味になる。
あくまで捧げてほしいのだ。捧げよ、である。でないと、リヴァイがハンジの胸をドンと叩いた名シーンが成立しないよね。
そういう人は、surpriseやbored、tiredなんかの単語も理解できていないと思う。どっちが「する側」「される側」なのか?
Q3へと至る論理的な感性
Q3については、まずQ2の「Burn your heart」という答えを示してから、「じゃあ、進撃の巨人に出てくる"心臓を捧げよ"はどうなりますか?」と質問した。
ようするに、Q2とQ3はほぼ同じ内容なのだ。burnのところをgiveに変えれば成立する・・・・・ということに気づけたなら、その人は論理的な思考力が強い。
あなたが思うより健康です
全問正解した人は、「あなたが思うより健康です」も英訳してみてほしい。これを「You」から始めたら、間違えるよ。主語は誰だろう。
英語には、ほんとはもっと奥深い哲学がいっぱいあるのだろうな、と思う。
せっかくだから私の本も紹介しようかしら。
もっと詳しく知りたい人は、この本を読んでみてほしい。
なんか最後に宣伝を入れると「大御所タレントのドキュメンタリーかと思ったら青汁のCMだった」みたいな感じの構成になってしまった。
それか、直接私に質問してくれたら、お答えします。