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第4章<診断する>人材アセスメント手法
1.準備度を把握する3つの人材アセスメント手法とは
人材アセスメント(人材評価)手法は、組織内の従業員や候補者の能力、適性、パフォーマンスを評価するための方法です。その目的は、適切な人材を選定し、配置し、育成することにあります。
🔶多面(360度)診断:
この手法は主に同じ職場で働く人たちからの情報でデータを収集するもので、質問票や面談形式を取る。初級・中級管理職階層では、質問票のみを使うのが一般的だ。最高経営幹部階層では、診断の専門家やコーチが複数の対象者に面談を行い、結果を報告書にまとめる。質問票や面談のデータと性格診断など他のデータの一覧がひとつにまとめられ、それによってフィードバックに洞察と能力開発に関わる価値が加わる。この多面(360度)診断は、主に現在および過去のパフォーマンスに対する観察に基づいているため、将来の職務への準備度の予測をするためというよりも、能力開発に有益である
🔶行動面談:
この手法は、主に行動ベースの面談によって、リーダーが過去にどのように課題に取り組んできたかの洞察を収集するものである。性格診断や認知力テストあるいは多面(360度)診断と組み合わせても良い。予測力の高い手法(DDIのターゲット・セレクションなど)は、過去の行動を将来起こりうる課題に照らして、厳密に一貫性を持って評価し、複数の面談者の情報を統合して信頼度の高い判断を下す。面談によるアセスメントは、ゆるやかに職位が上がる際の準備度の診断に有益である。そのような昇進では、現職での行動が、対象とする職務での必須要件と関連しているためである。
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🔶アクセラレーション・センター(注):
“センター”という言葉は場所を指しているように思われるが、実際は複数の手法をまとめてひとつの体験をすることを指している。非常に現実的なリーダーシップのシミュレーションを基本とし、そこに行動ベースの面談、個人特性の診断、認知力テストといった他の手法を組み合わせて、サクセス・プロフィールのあらゆる側面に関する洞察をもたらす。訓練を受けた評価者が(たいていは科学的なアルゴリズムを使って)、あらゆる情報源から得た情報をひとつにまとめる
(注意:上位階層では、アクセラレーション・センターは綿密な手法とツールを使って、リーダーのスキルと個人特性について包括的な理解を得ようとする。下層では、より少ないツールと一般的な手法を使って、大規模に実施可能なアプローチを取る)。
シミュレーションでの行動パターンは、職場における実際の行動やその人特有の性質と比較される。アクセラレーション・センターは、リーダーシップ階層を数層分一気に上がるための準備度を診断するのに特に有益である。非常に包括的で、対象者がまだ体験したことのないリーダーシップの課題やジレンマを、シミュレーションで正確に観察することができるからだ。
(注)“アクセラレーション・センター”は、アセスメント・センターを指す際に弊社で使う言葉である。以降のぺージでそれを説明する。
アセスメントを複数の選択肢から選ぶ際には、注意が必要だ。洞察を得られるアセスメント方法やツールは数多くあるが、人材開発を加速化するものは少ない。われわれは、世界でも有数の組織が多大な投資をしたアセスメントが、リーダーの成長の加速化に役立たなかった例を見ている。
リーダーシップの移行(昇進)がすべて同じように行われるわけではないので、アセスメントは、ケースに応じて必要な範囲と考えるべきリスクに整合していなければならない。通常リスクが大きいほど、綿密なアセスメントが要求される。上記の3つ以外にも利用可能なアセスメントとして、テストに基づくアセスメント、モチベーションアセスメント、判断テストなどがある。だが、これらのツールは上記の3つの主要アプローチの一部として使われることが多く、サクセス・プロフィールの要素の測定に使われる多くのツールや手法、それらの適用を考慮する際には、表4.1 を参照すると良いだろう。
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2.組織全体にわたりアセスメントを適用するための一般的なアプローチ(4.1図)
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3.おすすめ人材アセスメントソリューション
①コンサルティングソリューション
②オンラインシミュレーションアセスメント&アセスメントシステム
③オンライントレーニング&ディベロップメント
4.DDIとは
DDIは、世界最大手の革新的なリーダーシップ・コンサルティング企業です。1970年の設立以来、この分野の先駆者として、リーダーのアセスメントや能力開発を専門としてきました。顧客の多くは、『フォーチュン500』に名を連ねる世界有数の多国籍企業や、『働きがいのある会社ベスト100』に選ばれている世界の優良企業です。
DDIでは、組織全体におよぶリーダーの採用、昇進昇格、能力開発手法に変革をもたらす支援をすることで、すべての階層において事業戦略を理解し、実行し、困難な課題に対処できるリーダーの輩出に貢献しています。
DDIのサービスは、現地事務所や提携先を通じて、多言語で93カ国に提供されています。また、同社の研究開発投資は業界平均の2倍であり、長年にわたる実績と科学的根拠に基づいた最新の手法を駆使して、組織の課題を解決しています。
◆DDI社の4つの専門分野
DDI社は、4つの専門分野を中心に、長年の実績と科学的根拠に裏付けられたソリューションと、より深い洞察を提供し、優れた成果を生み出しています。
5.会社概要
会社名:株式会社マネジメントサービスセンター
創業:1966(昭和41)年9月
資本金:1億円
事業内容:人材開発コンサルティング・人材アセスメント
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