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病んでいるからこそクリエイターでいられる。#発達障害


お気づきかと思うが、私の投稿はネガティブなものが結構多い。
人間、ネガティブなものが及ぼす影響力は、ポジティブなものの8倍だという心理学の研究がある。

ネガティブなものというのはエネルギーが強いのだ。

さて、わたしの筆(タイピング)が進むのは、他でもない、
陰鬱の感情がうっ積しているとき。
もしくは爆発…。
あるいは消えてしまいたいくらいの自己否定だったりが強い夜など。

つまりネガティブな気持ちの時だ。

これを書かなかったらどうなるのか?

ネガティブなもののエネルギー量がすさまじいことを考えると…

きっと体と心をを壊すだろう。

ところで、芸術家には、どんなイメージがあるだろうか?
人生に苦悩している人も多いことを思い浮かべたはずだ。

ノルウェー出身の画家エドワルド・ムンク。彼の代表作「叫び」
(ムンクの叫び、という通称のほうが有名だろうか。)
彼は統合失調症を患い、晩年は精神科医のもとで療養生活を送っていた。

統合失調症や双極性障害だったと言われている芸術家は、ほかにも
ゴッホや、ルイなどが有名だ。
音楽家では、シューマン、ベートーベン、
詩人のゲーテも、精神疾患を患っていたとされている。

アートに打ち込んでいる人、何かを創作する人というのは、
皆 軒並み、感性が とても鋭い。

芸術というのは、そんな感性が形として表れたものだとわたしは思う。

私の父は、典型的なASDで、
家族はカサンドラ症候群状態。
私はかなり愛着に問題を抱えることとなったが、
彼は画家だ。

絵だけはすごい。

父親としては、絶望するようなことばかりだし、
関わると傷つくことばかりなので、
ほぼ縁を切っているという状態ではあるのだが、

絵だけは、本当にすごい。

父親のことは肯定したくはないのだけれど、
それでも感性という部分では、やはり
定型発達のバランスが取れた人間よりも、
彼のように極端な人間のほうが、個性的なものを生み出せるのかもしれない。

私にとっての、「書く」という行為…

それは、努力して書いているというよりは、
こみ上げてきたものを外に出すような感覚だ。

人間、ネガティブな時というのは、
次から次へと思考が止まらなくなる。

思考が「止められない」状態。
これは、もともと健常な人であっても、強いストレスでこの状態に陥ることがあるものだ。

または、ADHDの傾向が強く、頭の中が常に思考で忙しい場合。
ランダムにひらめくアイデアだったり、思考から思考へと、考えが巡って飛び回ることとなる。

もともと健康な状態の人間が、思考を止められなくなるという状態は、抑うつ状態の手前の、
ブレーキやストッパーがうまく作用しなくなりつつあるときの症状で、
自分の思考をコントロールできない状態に陥っているサインだ。

極度のストレスでは、遅かれ早かれ、このような状態が引き起こされることとなる。
その段階を超えると、何も考えられない状態になっていき、うつ状態が訪れる。

しかしその前に起きるのが、止められない思考、
止められないネガティブ。
視野は狭く、そして一転に集中。
深く、深く。

周りが見えなくなっていく。

健康な人が抑うつ気味になってきた時の状態と?ADHDやASDとの共通項は、この思考回数や深くまで突き詰めて考える部分だ。

ここで、クリエイト=創作

ここに戻ってみる。

感性が強い、クリエイターたちは、
感覚が鋭いのだから ストレスだって人一倍感じる。

発達障害人は、自分が気になった部分はこだわりとなり、
それをやらなければ気が済まないということが良く起こる。

あるいは、自分でも気がつかないうちに、
自分の世界に意識が飛んで行ってしまう。

最近読んだ研究によると、ASD群が、視覚情報を通常よりも長い時間維持する傾向がこだわりの強さに結びついているというものが上がっていた。

つまり、同じものを見たとしても、ASDの人間は目から見た情報が少々長い間頭に残っているということ。

頭に情報が残りやすい=次の対象に切り替えていくことが難しい
という事になる。
(この部分がいわゆる「こだわり」として表出している、行動として現れる部分)

個人的には、フラッシュバックなども、多少この性質が関係しているのでは?と思ったりする。
私と同じく ASDのみなさま、映像系の情報を人よりも覚えていたりはしないだろうか?

ということで、感性が強かったり、視覚情報の記憶が残りやすいという特性。この性質のために、色々と余計なことまで頭の中に情報として蓄えられがちな発達障害人。
考えすぎて疲れてしまい、止まらない思考の渦に巻き込まれてため息をつく余裕さえないこともあるかもしれない。

しかし、これが『クリエイティブになれるモード』の発現だと思うと、
どうだろうか?

「創造タイム」
「クリエイターモード」
「深い思考の時間」

呼び方は何でもいいのだが、
ネガティブになっている時というのは
とにかく思考に深く向き合える、
思考に深く浸かれる時間に突入しているというワケだ。

忙しさや、体を動かしていて充実している瞬間には、
思考と向き合うという事象が起こってこない。

つまり、何かやっていて夢中になっているときには、
こうした深い深淵にまで到達するほど考えることはできないという事。

ネガティブの渦に包まれるというのは、
時には気分があまりに重く、辛いこともある。

しかし、クリエイティブになれる瞬間であり、
この深みがあるからこそ芸術が生まれていることを考えると、
苦悩の中から生まれてくる何かを、
形にして外に出してみるのもいいかもしれないと思う。

何の苦しみもなしに、単純に作られたものには無い
生々しい『何か』が、生まれるチャンスかもしれないのだから。

P.S.
クリエイティブさと共にある危うさを取るのか、
平凡でも無難であることを取るのか、
もしも選べるならば、果たしてあなたはどちらを選ぶのだろうか…



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