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「人に嫌われている」「人となじめない」そんな思考に囚われて辛いあなたへ。発達障害が感じやすい不安への対処法。―前編ー

ネガティブな私にしては、ポジティブ味のあるタイトルかと思っている。

さて、早速本題に入ろう。

私は、ASDが強いのとADHDの要素が濃い。
発達障害傾向のある人は、きっと共感してくれると思うが、
この記事を読んでくれているあなたも、きっと
人一倍「不安を感じやすい」のではないだろうか。

不安を感じやすいのは、性格の問題などではなく、
我々の脳内のセロトニンの不足やドーパミンの調節不全が引き起こしている症状だ。

セロトニンは、世間で「幸せホルモン」と呼ばれたりしており、
なんだか色でいえばピンク、形容詞でいえば「幸せな」「おだやかな」とかが聞こえてきそうな物質だなあといつも思っている。

というわけで、この「幸せ」というか、こころを平穏に保ってくれるセロトニン。
いわゆる「キレる」のを抑制してくれたり、心の浮き沈みが少ない状態に導いてくれる大切な物質だ。

それが不足しているんだから、不安を感じやすくても仕方ない。

わたしは、「ポジティブ信仰」なんて大っ嫌いだ。
そういうのは、定型発達の、脳内の神経伝達物質が十分平常に保たれている人間がやっていればいい。

こっちは、標準装備の段階で、心を平穏に保っておくための物質が不足しているんだから大目に見てほしい。

そして、このことを我々発達障害傾向の強い人間が認知しておくというのは、
自分自身の「不安」を必要以上に強くしないためにも非常に大切なポイントだ。

まず大前提として、

「私たちは、人よりも不安を感じやすくできているんだ」
という自覚をすることがとても大切。

この点を強調したい。

発達障害に起きる、「不安」の感情が呼び込む『人から嫌われている』と思い込みやすいメカニズム


人に嫌われている気がしないだろうか。
あるいは、なんだか自分だけが浮いてしまっているような気がして悩んでいたりしないだろうか。

何を隠そう、わたしはいつもそう思っている。

自分は、周囲から浮いている感じが常にしているし、
自分は、相手をいら立たせているように思える。

目の前の相手は、いつも自分に対して怒っていたり、
全てのしぐさも、言動も、鼻についてしまっていて、
相手の気に障らないように慎重に行動すればするほど空回りしているような…

そんな気がして、だんだんパニックになってくる。

心の中は、こんな感じ。↓↓↓

「周りの人は、楽しそうにしゃべっていて、会話も盛り上がっている。
それなのに私は、何を話せばいいのかわからない。

感じよく相づちをうったり、微笑んだり、
興味のあるふりをして話を聞いたり、
一生懸命とりつくろってはみるものの、
これで正解なのか、なにかへまをしていないか不安で仕方がない。

考えれば考えるほど、笑顔は引きつってくるし、肩に力が入って体もこわばってくるのがわかる。
逃げ出してしまいたい。この場から離れたい。

あるいは、誰かが私に笑いかけてくれたり、
さとうさんはどう思う?と話を振ってくれたらいいのに…

自分だったら、話していない人がいたら話を平等に振り分け、仲間外れにされている人がいないかを常に気を配っているのだけれど…。

これだけ私だけが何も発言していないのに、誰一人として、
こちらを見ようともしない。

わたしになんて、興味が無いのだろうか。
まるで自分は、壁になったみたいだ。
世間の人は冷たい。怖い。

一体どうしたらいいの。

消えたい。いっそのことこの場からいなくなりたい。」


ということで。

ぜったいに寿命が縮んでいると思うのだが、こんな感じで自分をどんどん追い詰めているわけだ。

これは、いわば第一段階。

この「不安」という第一フェーズは、
本当に頻繁に起こる。
シチュエーションの差はあれど、
同様に感じている人も多いと思う。

では、第二段階で何が起きるのか。

それは、
「嫌われている」という思いこみが原因で、その感情が強化されるという現象だ。

人間はもともと、ネガティブバイアスといって、ネガティブな感情や情報が強く残りやすくできている。

そのネガティブバイアスのせいで、
会話の輪の中に入れなかったり、人が目を合わせてくれなかったりすると、
不安を感じる。

そして、人間は、「原因と結果」を結び付けておきたい特性がある。

「不安」という宙ぶらりんの感情が産まれた際に、
それをそのままぶらぶらさせておきたくないという強い気持ちが無意識に湧き上がり、

「なぜ自分は不安を感じているのか」という問いに答えを見出そうとする。

結果として何が起こるのか。

ずばり、こうだ。

「この人は私を嫌っている」という取ってつけたような単純すぎる推理へと結びつけられてしまうのだ。

そうすると、心が傷つく云々はさておき、
相手が自分に会話を振ってくれないことや目線が合わないことの説明がつく。

もちろん、この単純すぎる推理は、間違っているわけなんだけれども。


※中途半端ですが、真相の部分は後編へ続きます。




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