大人のネイティブのこなれた英語表現ご紹介。(または、小学生の読解力がChatGPT4並みに優れていた件)
ネイティブの大人が日常的に使う言い回しって?
12月に入るとカナダはホリデーシーズン。街にはキラキラの電飾、学校も年末イベント満載です。
学校イベントで年末によくあるのが、先生へのお礼のプレゼントイベント。
保護者有志からの寄付で全教職員になんらかのプレゼントを差し上げる、というものですが、今年子どもの学校で行うことになったのは「クッキーのプレゼント」でした。
というわけで、12月にもなるとその手のお知らせがクラスチャットに頻繁に届きます。
そんなネイティブの大人が使うこなれたテキストチャット表現のご紹介と、それを読解した小学生の英語力に感心した、って話を今日はお届けします。
「Throw out」は何を投げる?「BC of work」?「around810」??
まずはこちらのメッセージを見てみてください。
大人のネイティブによるメッセージです。
Throw out 投げる…?
Baked goods は、焼き菓子のことでしょうね。
BC of work のBCってなんの略…?なんの働き…?
え、810個もクッキー用意するっけ…?
と最初のThrow outの意味がわからず引っかかってしまったので、ちょうど隣にいた小学生娘に、この文をみせて「なんて意味?」って聞いてみました。
すると衝撃の答えが返ってきました。
話の背景だけ理解したら、小学生が3秒で要約!
まず「これ、何のこと話してるの?」と聞かれたので、「先生方にお礼のクッキーあげよう、って話」とだけ答えました。
それだけ言うと、3秒後に帰ってきた答えは
「なるほど。
そのクッキー持ってくる日は早めにに来てね、って書いてあるよ」。
・・・なんでそれが3秒でわかるの??
come も early も書いてないのに?
解説して!
とお願いして小学生に解説してもらいましたw
(ちなみに、「BC of work」については、サラッと「Because of work」と読んでいました。「BC」は「Because」の略なんですね。知らなかったです)
小学生による解説
えー、だってそう書いてあるじゃん、とつれない小学生でしたが、
Because of work で仕事があるから、って言ってるでしょ、
Show up with extra time ってあるから早く来るって意味でしょ、と
一つひとつの意味を正確に読み取りつつ、
「じゃあ、この『throw out』はなんて意味の言い回しなの?」と問うと
その表現は使ったことないから知らないけど、
全体から考えるに「言う」って意味じゃない?
と。
本当?と思って念のためChatGPT4に確認してみました。
ChatGPT4も全く同じ答え!
ChatGPTに聞いてみると、娘とまったく同じことを返してきました。
ついでに「Throw out」の意味も確認。
会話の中で流れていればなんとなく意味が分かる内容でも、書いてあるとついつい「わからない言葉」で止まってしまうのが私の読み方のよくない癖。
そうでなくても「早く来てね、って話」だとわかるまでは自分ならちょっと時間を要しただろうな、という気がするので、小学生の読解力にかなり感心してしまいました。
(仕事のために~とか、神様が~などの周辺情報が多いと惑わされてしまいますが、日常のやり取りでは日本語でもこういうの多いですよね)
えー、すごいね!ほんとにすごいよ!
要約かっこいい!あなたは「娘GPT4」!
AI並みの読解力!素晴らしい!さすが!もう英検1級合格間違いなし!
などとほめたたえたら、
「わーい、褒められた~」とよろこんであっちの部屋に行きました。
褒められてよろこぶあたりがまだまだ可愛い小学生です。
もう丸4年海外にいるんだから当たり前でしょ、という感じかもしれませんが、それでもやっぱり子ども自身の努力なしには得られない力だよね、って思うので、ここまでコツコツと本を読み、いろいろな人と会話してきた努力を素直にほめたたえ、成長をよろこびたいと思いました。
(だって、マレーシアで行った最初のインターでは英語がわからなくて困ってばかりだったんだから)
クリスマスまであと少しですね。
みなさまもHappy Holidays!
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