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トイレの花子さんを分析せよ

こんにちは。4月にハーフマラソンに申し込みをしたのに、練習量が少ないMr.チキンです。恐ろしい!
・・・恐ろしいと言えば、今日は「花子さん」についてのお話です。

花子さんの話

「トイレの花子さん」のお話をご存じでしょうか。

3階のトイレの、3番目の個室トイレに、3回ノックをして、
花子さん、あそびましょう」と唱えると、
花子さんが出てきて、連れていかれる。

と言った怪談話です。
私が小学生のころからあるお話です。

クラスの子が言い始めた

クラスの子が、突然「花子さんって知ってる?」と友達に言い始めました。
こういうものの伝わる速度というものは早いもので、
教員のように俯瞰している側からみていると、
端まで伝わるのに一日もかからないのが面白いものです。
さて、こういう話が好きな子もいれば、
嫌いな子もいるのが集団というものです。

チキン先生、トイレがこわいです。

という子が出てきました。
担任として、「花子さんはいない」ということを証明しなくては、
学級の平和が保たれない状態になりました。

花子さんを分析する

「ふーん、何がこわいの?」と聞くと、
女の子が出てきて、連れて行かれるんだよ。」とのこと。
「そうか。本当にいるの?」と聞くと、
「うん。絶対いるってAくんが言ってた。」と。
そこからは学級会を開き、花子さんはいるのか論議を行いました。
花子さんの分析のスタートです。

花子さんは何歳か

花子さんは何歳かを尋ねると、
子どもたちは、「小学6年生くらい?」という話をしていました。
「でも、先生の子どものころからいるよ。」と話すと、驚いていました。
「今から25年位前に小学生だったから、25+12は?」

「37・・・え?花子さん37歳?」

みんなの頭の中に、25年間、学校のトイレにこもりっぱなしで、37歳になった花子さんのイメージが浮かびました。
実際にいたら逆に怖いですけれどね(笑)

花子さんは何人いるのか

「じゃぁ、花子さんは何人いるんだろう?」という話をしました。
「え?一人でしょ。」とAくん。
「実は、この花子さんの話は、日本のどこでもよく聞くんだ。そして、小学校は全国で2万校もあるんだよ。全部の学校に、花子さんがいたとしたら、何人だと思う?」
しばらく考えて、一人の子どもが・・・

え?花子さん2万人もいるの?

そう。2万人って言うのは、とっても大きな数だよ。
先生でも数えきれないくらいだわ。
2万人の、37歳花子さんが、トイレでずっと待機している様子を想像すると、なんだかおかしくなって学級全体で笑ってしまいました
それからというもの、花子さんはあまり出て来なくなりました。
(それでも時々、忘れたころに『配管を通って出てきた』だの、工夫を凝らして出てきます。花子さんはしぶといです。)
みんな、トイレにも行けるようになりましたよ!
では、またね~!

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