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六人の嘘つきな大学生/浅倉秋成

▽あらすじ
成長著しいIT企業「スピラリンクス」が初めて行う新卒採用。
最終選考に残った六人の就活生に与えられた課題は、
一か月後までにチームを作り上げ、ディスカッションをする
というものだった。
全員で内定を得るため、波多野祥吾は五人の学生と
交流を深めていくが、
本番直前に課題の変更が通達された。
それは「六人の中から一人だけ内定者を決める」こと。
仲間だったはずの六人は、一つの席を奪い合うライバルになった。
内定を賭けた議論が進む中、六通の封筒が発見される。
個人名が書かれた封筒をあけると、
「〇〇は人殺し」という告発文がはいっていた。
彼ら六人の嘘と罪は。
そして「犯人」の目的とは―――・


▽印象に残った文章

「相手の本質を見抜くなんてね、保証しますけど、
百パーセント、不可能です。
できると思うことそれ自体が傲慢なんですよ。」

▽感想
就活をきちんとしたことがないけれど、
就活ってやっぱり嘘をついて進んでいくのかな。
嘘も方便、嘘も戦略、嘘も手札
そんな感じなのかなと思わされた。

この六人が嘘をついてスピラリンクスに臨んだのは
いけないことなのかもしれないけど、
そうでもしないと就活が成り立たない
就活の世界っていうのはどうなんだろう。

六人のついた嘘が、今まで見えていた姿とは
また違って別の姿だったのが印象的。


✓六人の嘘つきな大学生/浅倉秋成/角川文庫

↳サンプルもありますので、ぜひ

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