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✓和菓子のアン/坂木司

▽あらすじ
デパ地下の和菓子店「みつ屋」で
働き始めた梅本杏子(通称アンちゃん)は、
ちょっぴり(?)太めの十八歳。
プロフェッショナルだけど
個性的すぎる店長や同僚に囲まれる日々の中、
歴史と遊びに心に満ちた和菓子の
奥深い魅力に目覚めていく。
謎めいたお客さんたちの言動に
秘められた意外な真相とは?

▽印象に残ったフレーズ

「でも、あまり悲しんでいては
故人もお辛いのではないでしょうか?」
「そうよね。お寺の住職にも言われたわ。
現世の人間がずっと引き留めていると、
お父さんは成仏できませんよ」

「洋菓子と和菓子の違いを思い出したから、
言っておくわ。それは、とても単純なこと。
この国の歴史よ。この国の気候や湿度に合わせ、
この国で採れるものを使い、
この国の人びとの冠婚葬祭を彩る。
それが和菓子の役目。」

和菓子は自由でおいしくて、
人生に色を添える。
きっと外国にもその国なりのお菓子があって、
様々な局面で人々の
テーブルを彩っているんだろうな。

▽感想
杏子ちゃんが和菓子屋での仕事を通じて
いろんなお客さんと和菓子に出会っていく。
タルトタタンシリーズみたいな
お客様の悩みや思いを和菓子にあてて
解決していくようなお話。

みんなが精一杯できる接客と
和菓子を提供している姿にほっこりする。

とてもとても和菓子が食べたくなる!

マイナスなイメージがなく
リラックスして読める一冊。


✓和菓子のアン/坂木司/光文社文庫

↳試し読みもありますので、ぜひ

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