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上を向いて歩かざるを得ない。


『新橋ってどこだよ。』


試写会の最寄り駅を調べると新橋という名前が出てきた。少し早い時間に家を出たので新橋付近で時間をつぶせるのかスマホで調べた。

よくわからんが、なんとかなりそうかな。

そう思って駅に到着。改札を出た僕は驚きが隠せなかった。

いつもテレビで見るSLがあるではないか!!

ここが新橋だったのか、そう思い無知な自分がちょっぴり恥ずかしくなった。


それにしても時間がまだまだあるので、始めてきたので探索をしようと歩き出した。SL側の出口じゃない方が色々ありそうだなと思い駅を通って逆側の出口に出た。レンガつくりなの好きだなとか思いながら歩いた。

しばらく歩いていると、銀座という文字を目にした。

その文字が目に入ってから、この街でいい匂いがする。すれ違う人から、お店の出入り口から、これまで東京でしなかった良い匂いがする。

これまで東京はくさい場所だと思っていた。特に人が集まる場所はくさい匂いがする。そんな東京でこんない人が集まっているのに臭くない。寧ろ良い匂いがしているのは衝撃的だった。

そして、もう少し歩いてみると高いビルや高級な店が入っているんだろうなと僕でもわかる建物がずらっと並んでいた。車を見るとスポーツカーが何台も大きなエンジン音で通り過ぎていく。

赤いフェラーリの後に青いフェラーリが続いて通っていったのは驚いた。そして、こうも思った。フェラーリは赤でしょ!!

同じ歩道を歩いている人たちを見ても、服装も変わってきた。余裕がある感じがした。男性は白シャツにぴちっとしたパンツ。髪型もばっちり決めている人ばかり。女性はカジュアルなドレスのようなものを着ている人ばかり。とにかくどこかはひらひらしていた。

凄いところに来ちゃったなーなんて思い大きな交差点にたどり着いたのだが、そこから更に高い建物が連なっていた。そこには東宝と松竹の文字。いち映画好きとしてはすげぇ!!と興奮してしまった。交差点を渡って初めて銀ピカの不二家のでっかいロゴにも気付く。これまたすごいなと思った。

歩き続けると見たことある場所に来た。有楽町駅だった。

去年、就活で東京に来た時に関東にいる友達と集まった場所だった。懐かしいなと思いながら、ここには僕が気軽に入れる店が最ゼリアしかなかったことを思い出す。


そろそろ戻ろうとその場を引き返した。

その時に初めて首が痛いことに気付いた。激痛ってわけではないけど、ずっと上を見上げていたからだろう。まさに田舎民の証拠。この前に観た映画も混んでいて座席が2列目だったから見上げながら鑑賞していたのもすこしは関係あるのかもしれない。それにしても東京に来てからは見上げてばかりだ。

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