リーマンショックは戦争と同じ⁉️映画「マネーショートー華麗なる大逆転―」

いよいよ衆議院選挙が公示されましたね!
 4年ぶりの衆議院選挙!安倍、管政治の是非を問う選挙ですね!

そういえば安倍元首相の目玉政策、アベノミクスって成功したのでしょうか。
アベノミクスは、お金を際限なく株式市場につぎ込んで株価を支えるしくみでした。
それはいわゆるマネーゲーム。
もうける富裕層だけが資産を増やしました。コロナ禍の2年間だけでも、日本の億万長者の資産は14.1兆円から22.7兆円へと1.6倍になっています。

めっちゃ儲かったやん💰
ってウハウハな人もいるかもしれません。

しかし、そんなマネーゲームにはとんでもない悲劇が待ち受けているのでは……


私は、世界中を大恐慌に陥れた2008年のリーマンショックを描いた映画を見ました。

「マネーショートー華麗なる大逆転―」(2015年、米)


リーマンショックの到来を予見していたウォール街の金融トレーダーたちの話です。

当時銀行は、低所得者向きの住宅ローン、サブプライムローンを大量に組み込んだ住宅債券を発行し投資家に売りまくってボロ儲けをしていました。
ところがこの住宅ローンというのが、ろくろく借り手の信用調査もせず、最初数年間だけの低金利で釣って、低所得者に多額のローンを貸しだし住宅を買わせるというものだったのです。
借り手に対して、自分の家を持てるというアメリカンドリームにつけこんでのあくどい商売でした。

そのことに気がついたトレーダーは、数年後金利が上昇すればあっという間に住宅ローンを払えない人が続出して、住宅市場は破綻、そしてサブプライムローンを組み込んだ債券は債務不履行となってゴミくずになると予測しました。
そこでその機会を利用して自分たちの利益を生み出そうとしたわけです。

ところがそう上手くはいきません。
予測してた通り、住宅ローンが払えなくて破綻する人はどんどん出てきますが、住宅債券は値下がりせず、債券格付け会社の格付けも下がりません。
おかしい……トレーダーたちは、銀行と投資会社と格付け会社がぐるになって詐欺をやっていると訴えるのですが……


ところで、この映画の日本版公式サイトを見ると、

この映画は『お金稼ぎのコツ』に満ちています。ビジネスマンにとってもギャンブラーにとっても、この映画は最高の指南書となるでしょう。
この映画で学んだことをビジネスやギャンブル、オンラインカジノやインターネットカジノで生かしてみましょう。

とあります。
このコメントってこの映画をほんとに見て書いているのでしょうか。
この宣伝と映画が伝える内容は大きく異なります。

この映画は、ウォール街で繰り広げられるマネーゲームが、銀行や証券会社が庶民を犠牲にして、自分の利益のためだけに行う「ク◯」だということを描いた作品だと思いました。

映画の中で、俳優ブラッド・ピット扮する伝説のトレーダーが言います。(この映画の製作会社プランBは、彼が設立者でありプロデューサーでもある)

「自分たちが賭けに勝つときは、国民は家や仕事や老後資金を失う。年金もだ。人が数字化される。失業率1%上昇。4万人死亡。」


そしてその通り、リーマンショックの結果、アメリカだけで5兆ドルの年金と不動産価値と401Kの貯金や債券が消失してしまいました。
800万人が失業し、600万人が家を失いました。

日本も他人事ではありませんでした。
リーマンショックの煽りを受けて、中小企業を筆頭に大打撃が走りました。
大量の派遣切りが行われ、2008年末には、食事と温かい場所を求め、公園の避難所(年越し派遣村)にたくさんの生活困窮者が押し寄せました。
ネットカフェ難民が言われ始めたのもこの頃だと思います。
私の友人の実家もリーマンショック時に倒産し、破産手続きをしました。

こんな世界的規模の大ダメージを引き起こしたにも関わらず、銀行は税金から公的資金を受けて救済され無傷。その後も同じような債券を発行しているのです。

この映画を観て、よく分かりました。

リーマンショックは戦争と同じ人災だったのです。二度と繰り返してはいけません。


日本も、アベノミクスのような格差を広げるマネーゲームが人々に犠牲を負わせ、近いうちに大崩壊するのではないのでしょうか?
このままいって果たして大丈夫なのでしょうか?


執筆者、ゆこりん

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