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選挙結果振り返り(2023 7.23投票)

 先週の選挙を振り返っていきますが、あまり波乱の無い結果だったようです。 まぁ、野次馬的に波乱を期待する姿勢もあまり良くないですよね。 とにもかくにも丁寧に見てみましょうか。 地方選挙に芽生えた芽は、いつか大きな花となって存在感を示す可能性も有るので。


 ※なお、三田市長選三田市議補選については、現地で取材している「選挙ウォッチャーちだい」さんの記事で御確認下さい。




◎岩手県・二戸市議会議員選挙(定数18/20人)

 現職14人、新人6人が立候補し、政党別では公明が1人、共産が2人立てた選挙は現職新人1人ずつが落選。 公明共産候補は当選しました。
  落選候補の名前と選挙公報を見比べると「なるほどね」と感じるコトでしょう。 選挙公報は書いてある公約以前に、レイアウトや字体を見て候補者の「能力」を計るコトが出来るので、大事ですよ。
 なお、共産候補は3位と8位で当選。 得票数が(前回が無投票なので)前々回から約15%下がりました。 投票率が約8%下がり候補者も前々回から2人少ない中ですが、この結果なら上々でしょう。


◎岩手県・滝沢市議会議員選挙(定数20/23人)

 現職17人、元職1人、新人5人立候補し、政党別では自民が3人、立憲が1人、公明が2人、共産が2人、国民民主が1人立てた選挙は、元職1人、新人2人が落選し、政党候補は全員当選しました。
 昨年、小沢一郎系の現職市長を破った自民系はその勢いに乗って市が誕生した2014年から初めて公認候補(現職1人、新人2人)を立てたのですが、新人候補2人がワンツーフィニッシュとなり、滝沢市政の “自民化” は更に加速するコトでしょう。
 一方立憲は前回初めての党公認を得てトップ当選した5期目を目指す現職が4位当選で安泰。 国民民主の現職も11位当選となりました。 現職が全員当選しているため、改選後の議会の風景はそう変わらないと思われます。
 そして共産は前回(定数20/22人)は10位と18位だった現職が今回は12位と17位で当選。 投票率が前回から15%減(!)となる中で得票数が約30%減。 数字の上では大きいですが自民公認候補が票をかっさらった中で頑張った方ではないでしょうか。


◎岩手県・雫石町議選(定数16/19人)

 現職15人、元職1人、新人3人立候補し、政党別では共産が1人立てた選挙は、現職2人と新人1人が落選となりました。
 共産候補は前回同様6位当選。 投票率が約8%下がる中、得票数が約20%減。 今期限りで引退した社民議員の票、380票を取り込んだとは言えない結果となりましたが、順位が同じならヨシ、でしょう。


◎宮城県・白石市議選(定数16/19人)

 現職14人、新人5人が立候補し、政党別では公明共産が1人ずつ立てた選挙は現職2人、新人1人が落選。 公明共産候補は当選しました。
 候補者のうち30代が2人、40代が2人当選し、改選後の議会が大きく変わるコトでしょう。 一方、共産の現職である40代の候補は他の若い候補に票を奪われて前回から3割以上得票数が下がりましたが、まぁ、コレは仕方ないでしょう。
 なお、前回最下位当選で今回は「脱市長派議員」を堂々と掲げている候補は、やはりビリ落選となりました。 そりゃそうだよね・・・


◎山形県・東根市議選(定数18/19人)

 現職13人、新人6人立候補し、政党別では自民、公明、共産が1人ずつ立てた選挙は新人1人が落選。 政党候補は全員当選しました。
 昨年の補選で初当選した自民党公認候補は12位当選。 鈴木憲和衆院議員の秘書だというコトですが、そこまで強い候補ではなさそうです。 秘書業に忙しくて地元に貢献していないのでしょうか。
 そして共産候補は前回同様13位。 前回から得票数が2割下がりましたが投票率も2割下がった(!!)ので、キープできたと言えるのでしょう。
 しかし、投票率2割減って・・・


◎福島県・平田村長選

 5期目を目指す現職と会社役員の新人による “ともに70代中盤の” 一騎打ちは現職が5選を果たしました。
 これ以上、語るコトは有りません・・・


◎新潟県・関川村議選(定数10/12人)

 現職7人、新人5人が立候補。
 今回含め(調べられる限りの)5回に渡り公明も共産も候補を立てていない “無風” の村に今回候補を立ててきた参政党が、当選しました。
 当落線上の候補に票差が有るコト、最年少候補であり唯一の党公認候補であるコトを見れば、きっとちゃんとまともに選挙運動していたであろう参政党候補が当選するのは当然だろうな(恐らく落選した候補はロクな選挙運動していなかったと)思われます。 やはりこの結果を以て参政党に勢いが有ると見るのは早計でしょう。 ブービー当選だし。


◎香川県・琴平町議選(定数10/11人)

 現職8人、元職1人、新人2人が立候補した選挙は34歳の新人候補が落選。「若い候補が落ちるなんて・・・」と思われる方がいるかもしれませんが、その人は届出順も最終11番目のようで、こういうパターンの候補はマトモに選挙運動していないと見て間違いないです。 なので地元では結果がある程度見えていた選挙だったろうと思われます。
 唯一の政党公認である国民民主の候補は2位にダブルスコア近い票差でトップ当選を果たしました。 玉木代表の面目躍如といったところでしょうか。
 ・・・まぁ、女性で30代というフレッシュさが受けたんだろうと思いますがね。


◎佐賀県・太良町議選(定数11/12人)

 現職8人、新人4人が立候補した選挙は新人1人が落選。「市民をつなぐ党」という、“反ワク&反マスク医者” の内海聡氏が代表を務める、かつて「日本母親連盟」と名乗っていた、あのグループから議員が誕生です。
 この方々はこの方々なりに真剣に政治と向き合っているコトでしょうからちゃんと仕事はしてくれるコトでしょうが、問題は他の当選議員が全員無所属で組織がバックにないとなると、よりチカラを発揮 “してしまう” 可能性もあり、心配です。
 繰り返しになりますが、ちゃんと仕事してくれれば別にイイのです。 太良町民の皆様には4年間の活動をしっかりチェックしていただければと願います。


★群馬県知事選

 ・・・まぁ、振り返るまでもないですよね。 予想通りです。
 ただ、共産系の候補が得票率10%を超えて供託金没収を免れたのが、ちょっとビックリ。

 例えば昨年の長野県知事選では2位の共産系候補も供託金没収されるほどに圧勝したコトに比べれば、そこまで一太氏が圧勝したとも言い切れず、決して高い支持率だとは言えないように見えます。
 それにしても、群馬自民は首長選だと “一太系 vs 反一太系” に分裂した選挙がいくつか有り、いずれも一太氏が推す候補が敗れたのですが、いざ知事選となるとゆる~~~く連帯するキモチ悪さたるや・・・
 群馬は中曽根だ福田だ小渕だとかつての首相(とその世襲議員)を輩出し続ける地域。 きっと彼らの目線は地元に向いていなくて、一太氏が知事やるっていうなら任せとけばイイや、っていうキモチなんでしょうね。 しょーもない。

 まぁ、私にとって唯一の良かった点といえば、

 このポスターであと4年間いじるコトが出来る点でしょうかw



以上となります。
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