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選挙結果振り返り(2024 6.30投票)


 都知事選が盛り上がれば盛り上がるほど、地方の選挙が目立たなくなる。 それが地味な選挙ばかりだとなおさら・・・

 書いたとて見てくれる人いるのかな? と思いつつですが、粛々と振り返るのみです。 行ってみましょう。




◎福島県・石川町長選挙

 町の道路工事で予定価格を入札参加業者に漏らしたとして官製談合防止法違反で逮捕され辞職したコトに伴う選挙で、町長職務代理者の副町長が出馬。 出馬を予定していた元県議が「町を分断したくない」と立候補を取りやめるなどで穏便に物事を進めようとする中、空気を読まずに出馬してきたのが、 髙橋翔プロ。
 一騎打ちの結果、元副町長が圧勝で初当選となりました。 髙橋翔プロ、つ供託金没収です。

 通算成績が0勝14敗となった髙橋翔プロ。 供託金没収もコレで8度目。 没収額も650万円まで膨らみました。 とはいえ旧態依然とした地方政治の打破を福島県内限定で訴えていて、特に今回は現職が公選法違反で逮捕されたのに№2の副町長がしれっと出てくる状況に異を唱えるために選挙戦に持ち込んだ点は評価してよいのではないでしょうか。
 供託金没収や選挙運動の公的負担ナシも厭わず選挙に出る。 そこが「選挙出まくりマン」との明確な違いです。 そして、

 開票会場でいつものセットを持ち込んで開票速報を生配信するメンタルの強さも、、、 スゲェをアンタ。


◎千葉県・長生村長選挙

 4期目を目指す現職に元大学教授の新人が挑む一騎打ちは現職がダブルスコア近い差をつけて圧勝。 4選を果たしました。

 大学教授は群馬県出身で地元で生まれ育った現職には歯も立たなかったという結果以外、特に語るコトはないのですが、

 「全国町村会」に現職が載せた、自身の少年時代を回想した文が、どうにもいけすかない。 是非上記リンクから騙されたと思って読んでみて下さい。 きっとイラっとして「騙された!」と思うでしょう(笑)。


◎千葉県・長生村議会議員補欠選挙(定数2/4人)

 村議会議長が職員の歓送迎会から「公用車」(ホンダ ステップワゴン ※公務外の使用)で帰宅する際、運転していた女性職員に対し後ろから暴力行為を働き、運転手に全治2週間のケガを負わせたとして逮捕され、隣に同情し暴力を止めなかった副町長ともども辞職勧告を喰らい辞職する異常事態を受けて行われた補選に4候補立候補した結果、40代の会社員と70代の元村議が当選しました。 選挙公報を見ると、ちゃんと作った人が勝った、順当な結果だと感じます。

 過去にもセクハラやパワハラが起きた長生村。 この二人に村の刷新を託すのは預ける荷が重すぎますが、どうにか村の閉塞感を変えていただきたいと、やはり期待してしまいます。 頑張っていただきたい。


◎長野県・売木村長選挙

 4期目を目指す現職に元村議の新人が挑む一騎打ちは現職が4倍近い差をつけて圧勝。 4選を果たしました。

 2016年から3回連続となる同じ顔合わせによる村長選。 ウワサでは新人は無投票を阻止するために立候補を続けているとの話が有り、それならば同情票が集まって “三度目の正直” が起きるか? とも思いましたが、過去最大の差をつけられて敗北。 無投票を回避し続けてきた姿勢には頭が下がりますが、この票差は引導を渡されたようなもの。 もう充分ではないでしょうか。
 
 ちなみにこの選挙、長野県内というコトで取材範囲なのですが迷ったのですが取材には行かず。 結果を見る限り、それで良かったのだろうと・・・


◎大阪府・千早赤阪村長選挙

 2期目を目指す現職に村の産業建設部長だった男性と大学客員教授の女性の新人2人が挑む選挙は村の部長だった新人が初当選を果たしました。

 近隣自治体との合併話が持ち上がっている千早赤阪村、選挙公報を見ると現職は「自立する村に」と書いており当選した新人は「機は熟した、今こそ村民の思いをカタチに」と書いているコトから、村民の多くが合併を支持していて、それが票に表れたものと思われます。


◎大阪府・千早赤阪村議会議員補欠選挙(定数1/2人)

 1議席をめぐって40代と30代の新人2人が争う選挙は40代候補が当選しました。

 村長選もそうですが、維新の公認/推薦は出ていません。 現職村議にも維新の議員もおらず、やはりココは “維新無風地帯” なのでしょうか。
 昨日告示の河内長野市長選も現職が退任するという構図にもかかわらず維新が候補を立てるコトが出来なくて他候補の無投票当選を許してしまっており、維新の退潮傾向がいよいよ大阪府内に及んできたのかもしれません。

 万博なんて無茶なコトやろうとするからだよ・・・


◎福岡県・うきは市長選挙

 3期務めた現職が退任を表明し、日本郵便社員、元市議、元県議の3人で次の座を争う選挙は、元市議が初当選を果たしました。

 元市議は1期途中で市長選に挑んでおり、任期を全うしない姿勢がどう見られるかが当否を決めると見ていましたが、近隣首長の応援を受けるコトでそういった批判をかき消し、元県議との接戦を制したのだ思われます。

 3位の日本郵便社員の人は出馬表明が遅れたもののネットを積極的に活用し遅れを取り戻そうと頑張っていますが、うきは市出身ながら現在東京都世田谷区在住という点と、個人的にはキャッチコピーの「明石市にできたことはうきは市でもできる」が引っ掛かる。 私が候補者を判断する定義のひとつとして「やたらと『明石市』を持ち出す人、大体『アレ』説」というのがありまして、この人は果たしてどうなのかが気になっていましたが、やはり最下位に沈みました。 ただ、その心意気やヨシ!なのでブラッシュアップして次に挑戦していただければと願います。

 そして、ココが実は今週最大のポイントなのですが、2位の元県議は自民公明の推薦を受けていながら落選しました。 他候補が40代に対し自身が70代というコトが大きな原因だとは思いますが、40代が2候補いて「若さ」という点では票が割れるであろう中なのに組織票で押し切れない現在の自公の現状。 うきは市が属する衆院福岡6区は、鳩山二郎氏(鳩山邦夫さんの子息)。 父の強固な地盤が有って盤石な中でも、コレです。
 いくら福岡の自民が麻生太郎氏と武田良太氏が揉めていて、且つ鳩山邦夫家や古賀誠氏もいるという複雑な状況だとはいえ、自民の凋落はどこまで行くのでしょうか。


以上です
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