グンジ君、セブンイレブンの焼き立てパンを・・・

今日は、グンジ君のトレーニング２日目。しかしながら副店長が本部へ研修に行っているため、私がトレーニングする羽目に。

果たして、接客用語は覚えてきたのか。

17時の10分前に彼は現れました。勤怠は大丈夫そうだ。

どんなに性格やスキルが優秀でも、遅刻、欠勤という勤怠が最悪なバイトが一番ダメなので、その点は問題ない。

グンジ「お、お疲れ様です、店長。」
私「ああ、お疲れさんです。接客用語は大丈夫？」
グンジ「は、はあい。」

（めっちゃ不安。。。）
（まあ、やらせてみよう。）

制服に着替えてもらい、接客用語を言ってもらいました。

「い、い、いらっしゃいまっせ」
「あ、ありがとうございました」
「またお越し下さいまっせ」

（ちょっとかんでるけど、初日よりはいい。ちゃんと練習したな。）

顔を真っ赤にしたグンジ君は、不安そうにこちらを見ています。

私「ちょっとかんでるけど大丈夫。レジトレーニングの続きをしよう」
グンジ「はぁい！」

ということで、レジトレーニング。

小一時間程、レジトレーニングをしました。まあ、大丈夫だろうという段階になったので、私が袋詰め、グンジ君がレジという感じで実際の接客スタート。OL風の女性が、アルフォートというチョコレートを１つレジに持ってきました。

グンジ君は、いきなりテンパリだして、「いらっしゃせー」と声がうわずみ、女性客から、もぎ取るようにチョコを取り、スキャン。その女性客はかなり、びっくりしてしまいましたが、お構いなしにグンジ君は、

「1,050円になります。」

（え！チョコが1,000円？）

よく見るとレジには、105円と表示。当たり前ですよね。どう考えても。

女性客「105円ですよね？」
グンジ「あ、すいやせん。は、はい。105円です。」
私「申し訳ございません。105円になります。」

ということで、1人目のお客様の接客を見事に失敗。グンジ君は、ちょっと俯いてしまいました。

私「グンジ君、落ち着け。ゆっくりでいいからさ。」
グンジ「はい。。。」

（お通夜か！凹み過ぎだ！こいつは打たれ弱いな。）

そう心の中で突っ込んでいると、またお客様が。今度のお客さんはしっかりレジ接客できました。相変わらず、かんでますがもう大丈夫だろうということで、同じシフトに入っている女子高生にサポートするようお願いして私は店長室に戻ることにしました。

ところで、この女子高生ですが、かなりの猛者です。身長は150センチぐらいで、体重は60キロはありそうなポッチャリさん。ただ、胸の谷間を強調しており、メイクもケバケバメイクで、ばっちり。他のアルバイトからの情報だとサラリーマンと不倫しているとのこと。店長室でタバコを吸ったこともあるらしく、あと１カ月で解雇予定。

そのため、この女子高生と他の高校生が辞めるので、実は今回バイトを募集した背景があります。しかも、かなり上から人を見る傾向があるので、めんどくさいバイトです。しばらくその女子高生にサポートを入らせて、私は店長室で仕事をしていると、何やら売り場が騒がしい。

防犯カメラを見ると、

お客さんがグンジ君の腕を思いっきり掴んでいる！！！

マジか。

慌ててレジに向かうと、ちょっとヤンキ―チックな男性が、

「こいつが、俺のパンを握りつぶしたんだ！」

見ると、グンジ君は思いっきり握っていました。やわらかいパンを。それはそれはやらかいパンを。

こんな感じ↓

レジにいる先ほどの女子高生は、ニヤニヤ。

（だめだこりゃ。）

お客さんに謝罪し、新しいパンを別のレジで接客して、丁重にお帰り頂きました。こうしてグンジ君の２日目は終わりました。

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