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グンジ君、セブンイレブンの面接を受ける!

私がいた川崎のセブンイレブンには、高校2年生のグンジ君という男性がいました。このグンジ君は、店長になって最初に採用したアルバイト君でした。

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グンジ君は、面接を受けに来てくれましたが、

第一印象は、

・常にモジモジしている
・お腹がでているぽっちゃり、幼児体型
・唇が肉厚で、目がウルウル
・髪型はスポーツ刈り

という感じでした。

持ってきてもらった履歴書を見ながら、

「なぜセブンイレブンで働こうと思ったの?」

と質問をしました。

グンジ君は、イスに座りながらずっとモジモジしていました。10秒ぐらいモジった後、意を決して、

「あ、はい。あのう、えーと、以前から興味が、あ、あったからです。」

と答えてくれました。

両手をグーにしてお腹の中心にもっていき、そこでもモジモジ。

( こりゃ~ ダメだ )

副店長と顔を見合しながら、

「接客は大丈夫?」
「部活は?」
「バイトしたい曜日は?」

結局、全てフワッとした答えが多く、心の中で、グンジ君は不採用にしようと思いました。

「今日はありがとうございました。3日以内に採用の場合に限りご連絡します。」

というお伝えして、その日はお引き取りをしてもらいました。グンジ君が帰ると、副店長と

「いやーすごいのが来たね。」
「ええ、ちょっと育てるまでに2年ぐらいかかりそう。」
「ホントだね。ちょっと無理だな。」

という会話をしたのを覚えています。

今回の応募では、グンジ君、有望そうな高校生、ドタキャンした高校生など6人ぐらい面接しました。

夕方シフトでは1人の補充でいいため、有望そうな高校生を採用しようと副店長とその日の夜に決めました。翌日、その高校生の自宅に電話すると母親が出ました。

母親「はい。●●です。」

私  「恐れ入ります。私、セブンイレブン川崎店の
   店長をしています××と申します」

母親「はい。」

私 「先日、●●君にバイトの面接に来て頂きまして、
   是非お店で働いて頂きたいと思いましてお電話しました。」

母親「え!すいません、何かの間違いではありませんか?」

私 「いや、履歴書も持ってきてもらってますし、
   ●●君の下の名前は△△ですよね?
   ■■高校に通っていると書いてありますが。」

母親「確かに合ってますね。ただ■■高校はアルバイトが禁止なので、
   今回は辞退させて頂いてよろしいでしょうか?」

あきれて物も言えませんでした。

「どういう教育しているんですか?!!」

と言いそうになりましたが、グッと堪えて、

「高校ではアルバイト禁止なのですね。であればこちらも不採用ということになりますので、その旨お伝えください。」

と言って電話を切りました。

参りました。完全に当てが外れました。

また募集をしようにも、広告原稿とかタウンワークへの手配とか、
広告予算とか全てやり直さないといけない。

そんなことをしていたら、とてもじゃないが間に合わない。

グンジしかいない。。。。
あのぽっちゃりボーイしかいない。。。

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そんな訳で彼を採用することに決めました。


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